作品ID:236
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Devil+Angel=Reo
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結
前書き・紹介
第二部・第4話。
前の話 | 目次 | 次の話 |
眠りの中で、私は夢というものを見ていた。
幼き頃の私。何にも知らない頃の私。ただ、笑っていただけの私。
そんな私は突然泣き出すの。
だって、両親が事故で亡くなってしまったから。
小さな小さな私は、祖母に抱かれて外へと出されたの。
そうして、璃維と出会った。
けれど、それよりも前。
もっと前。
「本当にいいのですか? ガブリエル様」
目の前で、柔らかな布に包まれた赤子を抱く赤髪の女性に問い掛ける少女。
少女は将来のガブリエルだ。女性は現ガブリエル。赤子の名は桐生刹那。
女性は自分の娘である刹那を見つめ、少女に言ったという。
「大丈夫よ。この子が今の時点でアッラーフになったって問題ないわ」
「だとしても、その称号は刹那様には重過ぎるのでは……!」
「だから、大丈夫。なんだったら悪魔と接触させて、解職しちゃえばいいじゃない」
「……悪魔の存在を否定するわけではありませんが、まさか悪魔とはサマエルのことでは?」
「そんな危険な存在、愛娘に近づけるわけないでしょう? 大丈夫。私の知り合いに一家で代々悪魔の血筋を受け継ぐところがあるから。そこの子供にでも会わせておけばなんとかなるわ」
「その家とは、問題ないんでしょうか?」
「問題って?」
赤髪を揺らして首をかしげる女性。少女はその姿に対し、その問題を突きつける。
「その家の子供が刹那様に害を与えないかという事です……!」
苛立ちを含めた声で少女は語る。
それで私は目覚めた。
気がつくと、既にレオ争奪戦会場についていたところだった。
「刹那?」
璃維が私のスポーツバッグと璃維自身のバッグを持ってワゴンを降りようとしていたところ。
私は慌てて、自分のバッグを璃維から受け取り、ワゴンを降りる。
その行動に疑問を胸に抱いた璃維がわたしの名前を疑問符付で口にする。
「あ、春袈、この後確か、ガブリエルっていう人の宮殿に行くんだよね?」
早口にも近いテンポで、私は春袈に問い掛ける。
「あ、あぁ。でも宮殿ってどっちなんだろうな?」
「こちらへどうぞっ!」
元気な少女の声が響いたと同時に春袈が顔をゆがめたのは、ほぼ同時だった。
幼き頃の私。何にも知らない頃の私。ただ、笑っていただけの私。
そんな私は突然泣き出すの。
だって、両親が事故で亡くなってしまったから。
小さな小さな私は、祖母に抱かれて外へと出されたの。
そうして、璃維と出会った。
けれど、それよりも前。
もっと前。
「本当にいいのですか? ガブリエル様」
目の前で、柔らかな布に包まれた赤子を抱く赤髪の女性に問い掛ける少女。
少女は将来のガブリエルだ。女性は現ガブリエル。赤子の名は桐生刹那。
女性は自分の娘である刹那を見つめ、少女に言ったという。
「大丈夫よ。この子が今の時点でアッラーフになったって問題ないわ」
「だとしても、その称号は刹那様には重過ぎるのでは……!」
「だから、大丈夫。なんだったら悪魔と接触させて、解職しちゃえばいいじゃない」
「……悪魔の存在を否定するわけではありませんが、まさか悪魔とはサマエルのことでは?」
「そんな危険な存在、愛娘に近づけるわけないでしょう? 大丈夫。私の知り合いに一家で代々悪魔の血筋を受け継ぐところがあるから。そこの子供にでも会わせておけばなんとかなるわ」
「その家とは、問題ないんでしょうか?」
「問題って?」
赤髪を揺らして首をかしげる女性。少女はその姿に対し、その問題を突きつける。
「その家の子供が刹那様に害を与えないかという事です……!」
苛立ちを含めた声で少女は語る。
それで私は目覚めた。
気がつくと、既にレオ争奪戦会場についていたところだった。
「刹那?」
璃維が私のスポーツバッグと璃維自身のバッグを持ってワゴンを降りようとしていたところ。
私は慌てて、自分のバッグを璃維から受け取り、ワゴンを降りる。
その行動に疑問を胸に抱いた璃維がわたしの名前を疑問符付で口にする。
「あ、春袈、この後確か、ガブリエルっていう人の宮殿に行くんだよね?」
早口にも近いテンポで、私は春袈に問い掛ける。
「あ、あぁ。でも宮殿ってどっちなんだろうな?」
「こちらへどうぞっ!」
元気な少女の声が響いたと同時に春袈が顔をゆがめたのは、ほぼ同時だった。
後書き
作者:斎藤七南 |
投稿日:2010/07/17 10:57 更新日:2010/07/17 10:57 『Devil+Angel=Reo』の著作権は、すべて作者 斎藤七南様に属します。 |
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