作品ID:334
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龍は虎を見下せない
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結
前書き・紹介
雀の真実・玄武の言葉
前の話 | 目次 | 次の話 |
国枝 雀は部屋にいた。
ある男からの電話を待っていた。
プルルル
突然鳴り響く電話、雀は受話器をとり、耳によせる。
「もしもし?」
「俺だ、雀」
あの男から電話がきた。
「いまお前のところにむかっている、縄はしご を用意しておけ」
男は一方てきに言い放ち、電話を切った。
ツー・・・・・・ツー・・・・・・ツー・・・
・・・
部屋に電話の切れた音が鳴り響き、雀は受話器をおいた。
「・・・・・・玄武・・・・・・」
__男の名は国枝 雀、元・不良チームの「朱雀」リーダーで、万石 玄武に負けた男。
そして1人旅をしていた玄武に「不良をやめろ」と言われ、こうして生きている。
雀は過去を振り返っていると、
コンコン
窓に玄武がいた。
「開けろ雀!テメェ縄はしご用意しろって言っ たじゃねぇか!」
玄武はあがりながら鉄ゲタを脱ぎ、裸足で部屋にはいった。
「おっ?お前泣いていたのか?」
玄武はいきなり雀の頬をなで、涙の痕をなぞった。
「馬鹿かお前?いい加減に昔を振りかえんじゃ ねぇよ、俺たちは不良じゃねぇんだ」
「分かってる・・・・・・」
玄武の言葉に対し、雀は弱々しく答えた。
「っ・・・・・・」
玄武は雀を見て、頭をかいた。
「雀」
「うん?」
「こっちこい」
玄武は雀の手をとり、玄関で鉄ゲタをはいて、外に飛び出した。
__サッカーグラウンド場
「ここで俺たちは喧嘩しあった・・・・・・」
玄武はそういって近くにあったサッカーボールを蹴った。
「玄武、お前さっき過去を振り返るなっ て・・・・・・」
雀が喋るのを止め、玄武はむこうを指さした。
そこにはコンクリートの壁に「ありがとう」とかかれていた。
「お前、コレをかいた奴知ってるか?」
「?」
玄武の言葉に雀は首をかしげた。
「アレはお前がいない『朱雀』の奴らがお前に あてて、かいたモンだ」
「!」
玄武は雀に向き直り、言い放った。
「アレはお前に『雀がいなくても俺たちは大丈 夫』っていう意味をこめてかいたモンだ」
雀はその場で泣き崩れ、うずくまった。
「お前はここまで頑張った、後はお前の人生 だ」
玄武はそういってどこかへと行った__
ある男からの電話を待っていた。
プルルル
突然鳴り響く電話、雀は受話器をとり、耳によせる。
「もしもし?」
「俺だ、雀」
あの男から電話がきた。
「いまお前のところにむかっている、縄はしご を用意しておけ」
男は一方てきに言い放ち、電話を切った。
ツー・・・・・・ツー・・・・・・ツー・・・
・・・
部屋に電話の切れた音が鳴り響き、雀は受話器をおいた。
「・・・・・・玄武・・・・・・」
__男の名は国枝 雀、元・不良チームの「朱雀」リーダーで、万石 玄武に負けた男。
そして1人旅をしていた玄武に「不良をやめろ」と言われ、こうして生きている。
雀は過去を振り返っていると、
コンコン
窓に玄武がいた。
「開けろ雀!テメェ縄はしご用意しろって言っ たじゃねぇか!」
玄武はあがりながら鉄ゲタを脱ぎ、裸足で部屋にはいった。
「おっ?お前泣いていたのか?」
玄武はいきなり雀の頬をなで、涙の痕をなぞった。
「馬鹿かお前?いい加減に昔を振りかえんじゃ ねぇよ、俺たちは不良じゃねぇんだ」
「分かってる・・・・・・」
玄武の言葉に対し、雀は弱々しく答えた。
「っ・・・・・・」
玄武は雀を見て、頭をかいた。
「雀」
「うん?」
「こっちこい」
玄武は雀の手をとり、玄関で鉄ゲタをはいて、外に飛び出した。
__サッカーグラウンド場
「ここで俺たちは喧嘩しあった・・・・・・」
玄武はそういって近くにあったサッカーボールを蹴った。
「玄武、お前さっき過去を振り返るなっ て・・・・・・」
雀が喋るのを止め、玄武はむこうを指さした。
そこにはコンクリートの壁に「ありがとう」とかかれていた。
「お前、コレをかいた奴知ってるか?」
「?」
玄武の言葉に雀は首をかしげた。
「アレはお前がいない『朱雀』の奴らがお前に あてて、かいたモンだ」
「!」
玄武は雀に向き直り、言い放った。
「アレはお前に『雀がいなくても俺たちは大丈 夫』っていう意味をこめてかいたモンだ」
雀はその場で泣き崩れ、うずくまった。
「お前はここまで頑張った、後はお前の人生 だ」
玄武はそういってどこかへと行った__
後書き
作者:四神 麒麟 |
投稿日:2010/09/23 12:47 更新日:2010/09/23 12:47 『龍は虎を見下せない』の著作権は、すべて作者 四神 麒麟様に属します。 |
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