作品ID:430
あなたの読了ステータス
(読了ボタン正常)一般ユーザと認識
「美少女は危険を連れて来る」を読み始めました。
読了ステータス(人数)
読了(215)・読中(3)・読止(1)・一般PV数(801)
読了した住民(一般ユーザは含まれません)
■バール
美少女は危険を連れて来る
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結
前書き・紹介
希望が無いのなら・・・
前の話 | 目次 | 次の話 |
「結局お前は・・・俺を信用仕切れてないらしいな」
「そ、そんな事は無い・・・」
「じゃあ何で迷うんだ?」
「そ、それは・・・」
言葉を詰まらせる黒夜、しかし俺は容赦なく言葉をぶつける。
「さっきから聞いてれば、何でお前がダメージを受けたのに俺が死ぬ恐怖に駆られてんだよ。俺はまだ死ぬかも知れないほどぼろぼろにはなってないぞ?」
「武器化した私でもあそこまで痛かったんだ! あんな物が四季に直撃したらと思うと・・・」
「ほら、俺を信用仕切れてない」
うつむく黒夜、しまった・・・ちょっと追い詰めすぎたかな?
「・・・わ」
黒夜がぷるぷる震えながら小声で何かつぶやく。
「? 黒夜今なんて言った?」
その言葉に黒夜は顔を上げて意を決したように言い放った。
「悪いか! 友人を失う事に恐れを抱くことに!」
「黒夜?! 落ち着け敵に・・・」
気づかれる。まで言えなかった。
黒夜はなおも叫び続ける。
「四季のことは信頼している! だが! それとこれは違う! 私は・・・私は・・・」
そこまで言って黒夜は再びうつむいた。
全く、ひやひやさせやがって! 見つかっては無いようだ。
安堵する。
「もう少し考えてから喋れ」
「すまん・・・」
こいつをどうするかな?
こんな時は気の利いた言葉をかければいいんだろうが・・・
「黒夜、よく聞け。お前が冷静に居てくれれば俺は大丈夫だ、な?」
黒夜は答えない。こいつ!
「ああ?じれってぇ・・・」
「?」
もうだめだこいつ容赦ならねぇ。
黒夜の肩をつかんでこっちを向かせる。
「黒夜! よく聞け! いいか?!」
「四季、言ってる事とやってることが・・・」
「しゃらくせぇぇぇ!」
「棚に上げた?!」
黒夜が珍しくつっこみをいれる。
「黒夜! さっきから聞いてれば俺が死ぬ?! 笑わせるな!」
まだおさまらねぇ。
「何でそんな弱気なんだよ! 戦況が悪いからか?! 旗色が悪いからか?! 不利だからか?!」
俺の言葉に黒夜も痺れを切らしたようで・・・
「あほ四季! 全部同じ意味だ! しかも現状はそんな言葉で図れるような状態じゃない! それこそ奇跡でも起こらなければ勝てない!」
「誰がそんな事決めた?!」
「起こらないから! 奇跡って言うのだ!」
「そんなし○りの名言のパクリ台詞で俺が引き下がると思ったか! って言うか時々お前の知識要らない物も混ざっているな?!」
大声で怒鳴りあう。
「知るか! この台詞が出てくる話があるなら私がまねしたのではなくそっちがまねしたのだ!」
「ほう・・・なら完全にオリジナルだと言い切れるのか?!」
「知らん! カノ○など知らん!」
「知ってるじゃねぇか! 確信犯か!」
「だからどうした!」
「なぁに! 開き直るだと?!」
大声で関係ないことで喧嘩する。
「あほあほあほあほあほあほあほあほあほあほあほあほあほあほあほ!!!」
「ばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばか!!!」
「あほ四季! 馬鹿に馬鹿とは言われたくない!」
「何おう! ならこれならどうだ! この胃袋だけばかでかいチビ貧乳が!」
「女性に対してそんな事を口走るとは! 人間として底辺だな! それに私の身体年齢なら特に問題ない! これから生長する!」
「はん! そんな確信が何所から沸いて来るんだ?!」
「っく!」
もはや言ってる内容は今時小学生低学年でもあるかどうかと言うほどくだらない物になっていた。
「あほ四季、分からないのか?! 今すぐ私をあいつ等に明け渡して普通の生活に戻れ!」
「今さら戻れるか! 今の隊長さんは見逃すといったがその後に消されるかもしれないだろ! 何よりそんな後味わりぃ事できるか!」
「もうすでに人間の底辺の称号を得ているんだ! 何も問題ないだろ!」
「それに助けてやるって言ってんだ! 素直に助けてくれと言えばいいだろ!」
「その好意が重いといってるのだ!」
「だからどうした! 色彩家はもらえる物はもらう! 人の好意には全力で甘えるのがしきたりだ!」
「ほおぉ、これは興味深いことを聞いた! 先日私が善意で渡した護身アイテムを受け取らなかったのは何所のどいつだ!」
「あんな物騒な物持ち歩けるか! お前の力で出来た強化爆弾なんて! プラスチック爆弾のほうがまだ善良だぜ!」
「そう言うと思ってシャーペン型にしてやっただろうが!」
ハァハァハァハァハァハァハァハァ・・・
いったん落ち着きを取り戻す。
「なぜ・・・なぜ分からない? 私は四季と出会ってから楽しいことがいっぱいあった。だけどもう満足した!」
黒夜は精一杯の虚勢を張る。
「満足した? 嘘だな、絶対に!」
「なぜそう言いきれる?」
俺は早々に切り札を切る事にした。黒夜はただ抵抗しているだけ、俺を確実に突き放す切り札は持ってない。
食らえ黒夜! 必殺奥儀!
「ココア・・・」
「な・・・」
黒夜がうろたえる。よし! 食いついた!
「ポッ○ー、コア○のマーチ、ポテ○」
「う、うう」
ここで一気に・・・
「黒夜、お前生活に必要な物を俺が買い揃えたな? お前が居なくなったら誰が使うんだ? 布団は何とか誤魔化せるが、下着とか女物の服とかどうするんだよ? 俺が女装癖だと思われたらどうするんだ? 俺、間違いなく姉貴と幼馴染に殺される。それに金が勿体無い」
「な、四季そんな二次元のモテ主人公みたいな設定があるとは聞いたこと無いぞ!」
「今は関係ないだろ?」
「ぐ・・・」
逃げ道を塞いでいく。
これで積みだ。
「なら四季、私を安心させてくれ」
「どうやって?」
黒夜は半分あきらめたように最後の抵抗を試みる。
「どうやって勝利する気だ?」
「勝つんだよ」
「答えになってない」
「十分答えだ」
「なら今の状況をどう捉える?」
「作戦会議」
「あほ!」
怒られた・・・
「四季、奇跡は起こらない。希望も無い」
ああ?まどろっこしい!
「無い無い無い! 駄々っ子か!」
「事実だろう!」
「ああもう・・・」
俺は黒夜に言い放った。
「希望が無いのなら・・・希望を呼び寄せればいい!」
「・・・ハァ」
黒夜はあきらめたようだ。
勝った。
内心でほくそ笑む。
「俺を信じろ・・・黒夜」
出来るだけやさしく言う。
黒夜は・・・武器化を始めた。
「四季、こうなったらどうにでもなれだ、私を信じさせてくれ」
「ああ、ここまで来たら一緒だ!」
黒夜と戦いへ・・・
希望は・・・ある
「そ、そんな事は無い・・・」
「じゃあ何で迷うんだ?」
「そ、それは・・・」
言葉を詰まらせる黒夜、しかし俺は容赦なく言葉をぶつける。
「さっきから聞いてれば、何でお前がダメージを受けたのに俺が死ぬ恐怖に駆られてんだよ。俺はまだ死ぬかも知れないほどぼろぼろにはなってないぞ?」
「武器化した私でもあそこまで痛かったんだ! あんな物が四季に直撃したらと思うと・・・」
「ほら、俺を信用仕切れてない」
うつむく黒夜、しまった・・・ちょっと追い詰めすぎたかな?
「・・・わ」
黒夜がぷるぷる震えながら小声で何かつぶやく。
「? 黒夜今なんて言った?」
その言葉に黒夜は顔を上げて意を決したように言い放った。
「悪いか! 友人を失う事に恐れを抱くことに!」
「黒夜?! 落ち着け敵に・・・」
気づかれる。まで言えなかった。
黒夜はなおも叫び続ける。
「四季のことは信頼している! だが! それとこれは違う! 私は・・・私は・・・」
そこまで言って黒夜は再びうつむいた。
全く、ひやひやさせやがって! 見つかっては無いようだ。
安堵する。
「もう少し考えてから喋れ」
「すまん・・・」
こいつをどうするかな?
こんな時は気の利いた言葉をかければいいんだろうが・・・
「黒夜、よく聞け。お前が冷静に居てくれれば俺は大丈夫だ、な?」
黒夜は答えない。こいつ!
「ああ?じれってぇ・・・」
「?」
もうだめだこいつ容赦ならねぇ。
黒夜の肩をつかんでこっちを向かせる。
「黒夜! よく聞け! いいか?!」
「四季、言ってる事とやってることが・・・」
「しゃらくせぇぇぇ!」
「棚に上げた?!」
黒夜が珍しくつっこみをいれる。
「黒夜! さっきから聞いてれば俺が死ぬ?! 笑わせるな!」
まだおさまらねぇ。
「何でそんな弱気なんだよ! 戦況が悪いからか?! 旗色が悪いからか?! 不利だからか?!」
俺の言葉に黒夜も痺れを切らしたようで・・・
「あほ四季! 全部同じ意味だ! しかも現状はそんな言葉で図れるような状態じゃない! それこそ奇跡でも起こらなければ勝てない!」
「誰がそんな事決めた?!」
「起こらないから! 奇跡って言うのだ!」
「そんなし○りの名言のパクリ台詞で俺が引き下がると思ったか! って言うか時々お前の知識要らない物も混ざっているな?!」
大声で怒鳴りあう。
「知るか! この台詞が出てくる話があるなら私がまねしたのではなくそっちがまねしたのだ!」
「ほう・・・なら完全にオリジナルだと言い切れるのか?!」
「知らん! カノ○など知らん!」
「知ってるじゃねぇか! 確信犯か!」
「だからどうした!」
「なぁに! 開き直るだと?!」
大声で関係ないことで喧嘩する。
「あほあほあほあほあほあほあほあほあほあほあほあほあほあほあほ!!!」
「ばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばかばか!!!」
「あほ四季! 馬鹿に馬鹿とは言われたくない!」
「何おう! ならこれならどうだ! この胃袋だけばかでかいチビ貧乳が!」
「女性に対してそんな事を口走るとは! 人間として底辺だな! それに私の身体年齢なら特に問題ない! これから生長する!」
「はん! そんな確信が何所から沸いて来るんだ?!」
「っく!」
もはや言ってる内容は今時小学生低学年でもあるかどうかと言うほどくだらない物になっていた。
「あほ四季、分からないのか?! 今すぐ私をあいつ等に明け渡して普通の生活に戻れ!」
「今さら戻れるか! 今の隊長さんは見逃すといったがその後に消されるかもしれないだろ! 何よりそんな後味わりぃ事できるか!」
「もうすでに人間の底辺の称号を得ているんだ! 何も問題ないだろ!」
「それに助けてやるって言ってんだ! 素直に助けてくれと言えばいいだろ!」
「その好意が重いといってるのだ!」
「だからどうした! 色彩家はもらえる物はもらう! 人の好意には全力で甘えるのがしきたりだ!」
「ほおぉ、これは興味深いことを聞いた! 先日私が善意で渡した護身アイテムを受け取らなかったのは何所のどいつだ!」
「あんな物騒な物持ち歩けるか! お前の力で出来た強化爆弾なんて! プラスチック爆弾のほうがまだ善良だぜ!」
「そう言うと思ってシャーペン型にしてやっただろうが!」
ハァハァハァハァハァハァハァハァ・・・
いったん落ち着きを取り戻す。
「なぜ・・・なぜ分からない? 私は四季と出会ってから楽しいことがいっぱいあった。だけどもう満足した!」
黒夜は精一杯の虚勢を張る。
「満足した? 嘘だな、絶対に!」
「なぜそう言いきれる?」
俺は早々に切り札を切る事にした。黒夜はただ抵抗しているだけ、俺を確実に突き放す切り札は持ってない。
食らえ黒夜! 必殺奥儀!
「ココア・・・」
「な・・・」
黒夜がうろたえる。よし! 食いついた!
「ポッ○ー、コア○のマーチ、ポテ○」
「う、うう」
ここで一気に・・・
「黒夜、お前生活に必要な物を俺が買い揃えたな? お前が居なくなったら誰が使うんだ? 布団は何とか誤魔化せるが、下着とか女物の服とかどうするんだよ? 俺が女装癖だと思われたらどうするんだ? 俺、間違いなく姉貴と幼馴染に殺される。それに金が勿体無い」
「な、四季そんな二次元のモテ主人公みたいな設定があるとは聞いたこと無いぞ!」
「今は関係ないだろ?」
「ぐ・・・」
逃げ道を塞いでいく。
これで積みだ。
「なら四季、私を安心させてくれ」
「どうやって?」
黒夜は半分あきらめたように最後の抵抗を試みる。
「どうやって勝利する気だ?」
「勝つんだよ」
「答えになってない」
「十分答えだ」
「なら今の状況をどう捉える?」
「作戦会議」
「あほ!」
怒られた・・・
「四季、奇跡は起こらない。希望も無い」
ああ?まどろっこしい!
「無い無い無い! 駄々っ子か!」
「事実だろう!」
「ああもう・・・」
俺は黒夜に言い放った。
「希望が無いのなら・・・希望を呼び寄せればいい!」
「・・・ハァ」
黒夜はあきらめたようだ。
勝った。
内心でほくそ笑む。
「俺を信じろ・・・黒夜」
出来るだけやさしく言う。
黒夜は・・・武器化を始めた。
「四季、こうなったらどうにでもなれだ、私を信じさせてくれ」
「ああ、ここまで来たら一緒だ!」
黒夜と戦いへ・・・
希望は・・・ある
後書き
作者:総 誉 |
投稿日:2010/10/17 21:13 更新日:2010/10/17 21:19 『美少女は危険を連れて来る』の著作権は、すべて作者 総 誉様に属します。 |
前の話 | 目次 | 次の話 |
読了ボタン