作品ID:514
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美少女は危険を連れて来る 外伝
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結
前書き・紹介
私としー君がちっちゃいころのお話よ by十色
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時は10月31日、ハロウィンである。この物語の主人公、色彩四季が住む町には日本ではめずらしく子供たちが近隣の家にお菓子をもらいに行く習慣があった。四季と十色も例外では無かった(当時四季は小学3年生、十色は少6である)
「とりっくおあとりーと!」
「お?お?元気だね、ほら持っていきな」
お菓子をもらい次の家に行く途中・・・
「お姉ちゃん」
「どうしたのしー君?」
「とりっくおあとりーとってどう言う意味?」
「知りたい?」
「うん!」
「意味はね『お菓子をよこせ! さもなくば殺す』って意味だよ」
「とてもストレートな脅迫だね!? 僕そんな事言いながらお菓子もらってたの!?」
「冗談よ、そんなわけないじゃない、本当は『有り金全部差し出せ!』って意味よ」
「ランクアップした! それ普通に脅迫!」
「だから皆はお菓子で勘弁してくださいって感じでお菓子を差し出すのよ」
「だからお化けの格好するのか、そのほうが怖いしね」
「冗談よw」
「え?! 本当に意味は何なの!?」
「本当はね・・・」
俺はこのあと30分近く姉貴に嘘を教え続けられた。
「お姉ちゃん、お菓子いっぱいだね!」
「良かったね! お姉ちゃんは素直な弟がいて嬉しいわ・・・自分に従順な弟、いい・・・はぁ・・・はぁ」
「? どうしたのお姉ちゃん? 息が荒いよ?」
「何でもないわよ、ほら次の家に着いたわよ」
「お?よく来たね」
「とりっくおあ・・・」
キン!
俺は一生忘れないだろう、そんな音と共に姉貴の手に出現した刃渡り5センチくらいの刃物とそれを見て青ざめたおじいちゃんの顔を・・・
「お菓子をよこせ、さもなくば殺す」
「お姉ちゃん!? それなに!?」
「世間一般にはバタフライナイフと呼ばれる常時携帯がしやすい刃物よ」
「何でお姉ちゃんがそれを今取り出すの?」
「しー君のためよ」
「何も僕のためになってないよ!」
「いや?いっぱいもらったね」
「脅迫と言う形でね・・・」
「大丈夫よしー君、警察が来たって私、普通にしらばっくれるから」
「お姉ちゃん、お願いだから次は普通にもらおう」
「え?嫌よ、そんなのスリルも何もないじゃない」
「ただお菓子もらうだけのイベントにスリルを求めないで!」
「仕方がないな?」
「あら十色ちゃんに四季ちゃん、よく来たね」
「とり・・・」
「おばあちゃんこれなんだか分かります?」
「そ、それは!」
「ニコ」
「ちょ、ちょっと待っててね」
俺はその時姉が持ってたものを思い出せない(思い出したくもない)
「お姉ちゃん、、またいっぱいお菓子もらったのはいいけど・・・あれはなに?」
「しー君は知らなくていいのよ」
「あれも立派な脅迫だと思うよ?」
「大丈夫よ、私何も言ってないから、勝手に差し出しただけよ?」
「お姉ちゃんの台詞、どっからどう見ても詐欺師だよね」
「お姉ちゃん才能あるかも」
「絶対ならないでね」
「もうなってたり・・・」
「!!!」
「冗談よ(たぶん)」
「良かった・・・でも小声で何か言わなかった?」
「何も・・・」
「それならいいや」
「ほら、次着いたわよ」
「ここ、ずいぶん大きい家だね」
「しー君はここで待っててね」
そう言って走り去っていく姉の姿はいつもより楽しそうだった・・・
「ただいま?」
「お姉ちゃんそのトランクはなに?」
「あらかた回ったわね、そろそろ帰りましょ」
「う、うん」
笑顔で言われたら、そうする事しか当時の俺には出来なかった。
「とりっくおあとりーと!」
「お?お?元気だね、ほら持っていきな」
お菓子をもらい次の家に行く途中・・・
「お姉ちゃん」
「どうしたのしー君?」
「とりっくおあとりーとってどう言う意味?」
「知りたい?」
「うん!」
「意味はね『お菓子をよこせ! さもなくば殺す』って意味だよ」
「とてもストレートな脅迫だね!? 僕そんな事言いながらお菓子もらってたの!?」
「冗談よ、そんなわけないじゃない、本当は『有り金全部差し出せ!』って意味よ」
「ランクアップした! それ普通に脅迫!」
「だから皆はお菓子で勘弁してくださいって感じでお菓子を差し出すのよ」
「だからお化けの格好するのか、そのほうが怖いしね」
「冗談よw」
「え?! 本当に意味は何なの!?」
「本当はね・・・」
俺はこのあと30分近く姉貴に嘘を教え続けられた。
「お姉ちゃん、お菓子いっぱいだね!」
「良かったね! お姉ちゃんは素直な弟がいて嬉しいわ・・・自分に従順な弟、いい・・・はぁ・・・はぁ」
「? どうしたのお姉ちゃん? 息が荒いよ?」
「何でもないわよ、ほら次の家に着いたわよ」
「お?よく来たね」
「とりっくおあ・・・」
キン!
俺は一生忘れないだろう、そんな音と共に姉貴の手に出現した刃渡り5センチくらいの刃物とそれを見て青ざめたおじいちゃんの顔を・・・
「お菓子をよこせ、さもなくば殺す」
「お姉ちゃん!? それなに!?」
「世間一般にはバタフライナイフと呼ばれる常時携帯がしやすい刃物よ」
「何でお姉ちゃんがそれを今取り出すの?」
「しー君のためよ」
「何も僕のためになってないよ!」
「いや?いっぱいもらったね」
「脅迫と言う形でね・・・」
「大丈夫よしー君、警察が来たって私、普通にしらばっくれるから」
「お姉ちゃん、お願いだから次は普通にもらおう」
「え?嫌よ、そんなのスリルも何もないじゃない」
「ただお菓子もらうだけのイベントにスリルを求めないで!」
「仕方がないな?」
「あら十色ちゃんに四季ちゃん、よく来たね」
「とり・・・」
「おばあちゃんこれなんだか分かります?」
「そ、それは!」
「ニコ」
「ちょ、ちょっと待っててね」
俺はその時姉が持ってたものを思い出せない(思い出したくもない)
「お姉ちゃん、、またいっぱいお菓子もらったのはいいけど・・・あれはなに?」
「しー君は知らなくていいのよ」
「あれも立派な脅迫だと思うよ?」
「大丈夫よ、私何も言ってないから、勝手に差し出しただけよ?」
「お姉ちゃんの台詞、どっからどう見ても詐欺師だよね」
「お姉ちゃん才能あるかも」
「絶対ならないでね」
「もうなってたり・・・」
「!!!」
「冗談よ(たぶん)」
「良かった・・・でも小声で何か言わなかった?」
「何も・・・」
「それならいいや」
「ほら、次着いたわよ」
「ここ、ずいぶん大きい家だね」
「しー君はここで待っててね」
そう言って走り去っていく姉の姿はいつもより楽しそうだった・・・
「ただいま?」
「お姉ちゃんそのトランクはなに?」
「あらかた回ったわね、そろそろ帰りましょ」
「う、うん」
笑顔で言われたら、そうする事しか当時の俺には出来なかった。
後書き
作者:総 誉 |
投稿日:2010/11/07 01:24 更新日:2010/11/07 20:49 『美少女は危険を連れて来る 外伝』の著作権は、すべて作者 総 誉様に属します。 |
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