作品ID:531
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美少女は危険を連れて来る 外伝
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結
前書き・紹介
当時小2、私と四季が始めてあったときのお話 by世界
前の話 | 目次 | 次の話 |
今回は世界視点のお話です。
「はぁはぁ・・・」
私、都古世界は物心ついたときから悩みがあった。悩みの原因は、私がいまも着ている服と私がここの神社の娘であると言う事、私は何でこの悩みを抱えているかの理由を知っていた・・・いや、調べた。
「はぁ・・・」
ため息と一緒に後ろを振り返るとそこには毎日見るであろう悩みの原因がいた。とある事情により極力この服装をしければならないので困る。私が着ているのは巫女装束と呼ばれる物だ。
「はぁはぁ・・・」
荒い息をしながらカメラを向けてくる男性を見る。私に<萌え>を感じているのだろう。とても嫌な気分だ、こんな年で<萌え>なんて言葉を知ってるなんて・・・燃やしてやろうか?
私がこんな嫌な気分になりながらも表に出て行くのは理由があった。
「・・・いた」
ほぼ毎日のようにここに来る少年を見るためだ。私と同じくらいの年だと思う。いつも木陰に腰を下ろして空を眺めている。自分はその少年を見ているのが好きだった。その少年はいつものように木陰から空を眺めていた。無気力に、ぼーっと、私はそれを見るのが日課だった。
でも、今日は違った。
「ねぇ・・・」
いきなり声をかけられた。後ろを見ると、例の男性がいた。
「怯えなくていいよ」
普通に怯えるって! 私は気がついたら少年のところに走っていた。
「・・・」
少年がこちらに気がついた。少年の前で硬直する。なんて話しかけたらいいのか考えていると・・・
「始めまして・・・ではないかな?」
少年のほうから話しかけてきた。思考が完全に止まった。
「え?」
「だっていつもそこから僕のこと見てたでしょ?」
この少年は何者だろう? 家の事情で気配を消すのは得意だった。
「君もここに座りたかったの? 横、いいよ」
少年は自分の横をぽんぽんっとたたいた。私は吸い寄せられるようにそこに座った。
「あの人は巫女ちゃんの知り合い?」
誰のことかは一瞬で理解した。しかし、私はそれどころじゃなかった。
「何でちゃん?」
「さんって感じではないから」
少年は笑った。
「少なくともお友達ではないよね?」
「うん」
「何か見られて良い気分にはならないね」
「確かに、私もとても困ってる」
「僕が何とかしてくるよ」
私はとてもおどろいた。私のお父さんが出てきても変化はなかったのにこの少年になにが出来るだろう?
「大丈夫だよ」
「ううん、巫女ちゃんなんだか辛そうだから。僕、お姉ちゃんほどじゃないけど力になるよ?」
「お姉ちゃんいるの?」
「うん! 汎用人型決戦兵器を破壊できるくらい強いお姉ちゃんが」
「エヴァン○リオンより強いって何者!?」
まさかここでいらないと思った知識が役立つとは。
「え?と、確か『A・○フィールドなんて紙同然よ』って言ってた」
「すごいお姉さんね。でもあなたは関係ないんじゃ?」
「大丈夫、こう言うときの対処はお姉ちゃんに聞いたから。話し合いでだめだったら<お話し合い>で解決しろって」
「<お>が付くとどうなるの!?」
「いってきま?す」
「ちょっと!」
少年は私が止めるのを聞かず行ってしまった。止めるべきだった。ああいう人間はなにを持ってるか分からないから。でも、止めなかった。あの少年だったら何とかしてくれそうだったから。
まず、話しかけた。私を指差し何か言う。しかし、簡単にあしらわれた。
やっぱりだめか・・・
私はそう思った。けど少年は続けた。今度は門のほうを指差した。男がそっちを見る。そのまま真っ直ぐ進み・・・帰ってきた。少年が戻ってきた。
「話し合いでだめだった・・・」
「でしょ?」
「これから<お話し合い>してくるからあっち向いてて」
「?」
不思議に思いながら向こうを向く、たったった、っと少年が走る音、続いて・・・
スパーン! ドシャ! げしげしげし! がしっ! ずるずる・・・ゴシャ! ゴシャ! ゴシャ! ずるずるずる・・・ごろんごろんごろんドグシャ!
耳を覆いたくなるような効果音が男の悲痛な叫びと共に聞こえてきた。・・・あの少年はなにをしたのだろう?
少年が帰って来た。
「帰ってくれたよ」
「そう・・・」
どんな方法を使ったかは聞かないで置こう・・・
再び座りぼーっとし始める少年・・・
「そういえば自己紹介してないね。僕は色彩四季、巫女ちゃんの番だよ?」
「私は世界、都古世界っていうの」
「よろしく」
握手を交わした。なぜかとても嬉しかった。
「それにしても四季ってすごいね」
その言葉に少年・・・四季は照れるようなしぐさをした後・・・
「お姉ちゃんほどじゃないよ、お姉ちゃんは誰にも見つからず軍一つ消せるから」
「あなたのお姉さんは本当に何者!?」
これが私と四季の出会いだった。
「・・・そろそろ帰るね。じゃあ」
こうして私は毎日のように四季と話すのが日課になった。そして四季は私に付きまとう男性を<お話し合い>で追い払うのが日課になった。
しかし、この日課は四季がもっとも思い出したくない出来事が起きてからしばらくはなかった。
そのお話は別の機会に・・・
「はぁはぁ・・・」
私、都古世界は物心ついたときから悩みがあった。悩みの原因は、私がいまも着ている服と私がここの神社の娘であると言う事、私は何でこの悩みを抱えているかの理由を知っていた・・・いや、調べた。
「はぁ・・・」
ため息と一緒に後ろを振り返るとそこには毎日見るであろう悩みの原因がいた。とある事情により極力この服装をしければならないので困る。私が着ているのは巫女装束と呼ばれる物だ。
「はぁはぁ・・・」
荒い息をしながらカメラを向けてくる男性を見る。私に<萌え>を感じているのだろう。とても嫌な気分だ、こんな年で<萌え>なんて言葉を知ってるなんて・・・燃やしてやろうか?
私がこんな嫌な気分になりながらも表に出て行くのは理由があった。
「・・・いた」
ほぼ毎日のようにここに来る少年を見るためだ。私と同じくらいの年だと思う。いつも木陰に腰を下ろして空を眺めている。自分はその少年を見ているのが好きだった。その少年はいつものように木陰から空を眺めていた。無気力に、ぼーっと、私はそれを見るのが日課だった。
でも、今日は違った。
「ねぇ・・・」
いきなり声をかけられた。後ろを見ると、例の男性がいた。
「怯えなくていいよ」
普通に怯えるって! 私は気がついたら少年のところに走っていた。
「・・・」
少年がこちらに気がついた。少年の前で硬直する。なんて話しかけたらいいのか考えていると・・・
「始めまして・・・ではないかな?」
少年のほうから話しかけてきた。思考が完全に止まった。
「え?」
「だっていつもそこから僕のこと見てたでしょ?」
この少年は何者だろう? 家の事情で気配を消すのは得意だった。
「君もここに座りたかったの? 横、いいよ」
少年は自分の横をぽんぽんっとたたいた。私は吸い寄せられるようにそこに座った。
「あの人は巫女ちゃんの知り合い?」
誰のことかは一瞬で理解した。しかし、私はそれどころじゃなかった。
「何でちゃん?」
「さんって感じではないから」
少年は笑った。
「少なくともお友達ではないよね?」
「うん」
「何か見られて良い気分にはならないね」
「確かに、私もとても困ってる」
「僕が何とかしてくるよ」
私はとてもおどろいた。私のお父さんが出てきても変化はなかったのにこの少年になにが出来るだろう?
「大丈夫だよ」
「ううん、巫女ちゃんなんだか辛そうだから。僕、お姉ちゃんほどじゃないけど力になるよ?」
「お姉ちゃんいるの?」
「うん! 汎用人型決戦兵器を破壊できるくらい強いお姉ちゃんが」
「エヴァン○リオンより強いって何者!?」
まさかここでいらないと思った知識が役立つとは。
「え?と、確か『A・○フィールドなんて紙同然よ』って言ってた」
「すごいお姉さんね。でもあなたは関係ないんじゃ?」
「大丈夫、こう言うときの対処はお姉ちゃんに聞いたから。話し合いでだめだったら<お話し合い>で解決しろって」
「<お>が付くとどうなるの!?」
「いってきま?す」
「ちょっと!」
少年は私が止めるのを聞かず行ってしまった。止めるべきだった。ああいう人間はなにを持ってるか分からないから。でも、止めなかった。あの少年だったら何とかしてくれそうだったから。
まず、話しかけた。私を指差し何か言う。しかし、簡単にあしらわれた。
やっぱりだめか・・・
私はそう思った。けど少年は続けた。今度は門のほうを指差した。男がそっちを見る。そのまま真っ直ぐ進み・・・帰ってきた。少年が戻ってきた。
「話し合いでだめだった・・・」
「でしょ?」
「これから<お話し合い>してくるからあっち向いてて」
「?」
不思議に思いながら向こうを向く、たったった、っと少年が走る音、続いて・・・
スパーン! ドシャ! げしげしげし! がしっ! ずるずる・・・ゴシャ! ゴシャ! ゴシャ! ずるずるずる・・・ごろんごろんごろんドグシャ!
耳を覆いたくなるような効果音が男の悲痛な叫びと共に聞こえてきた。・・・あの少年はなにをしたのだろう?
少年が帰って来た。
「帰ってくれたよ」
「そう・・・」
どんな方法を使ったかは聞かないで置こう・・・
再び座りぼーっとし始める少年・・・
「そういえば自己紹介してないね。僕は色彩四季、巫女ちゃんの番だよ?」
「私は世界、都古世界っていうの」
「よろしく」
握手を交わした。なぜかとても嬉しかった。
「それにしても四季ってすごいね」
その言葉に少年・・・四季は照れるようなしぐさをした後・・・
「お姉ちゃんほどじゃないよ、お姉ちゃんは誰にも見つからず軍一つ消せるから」
「あなたのお姉さんは本当に何者!?」
これが私と四季の出会いだった。
「・・・そろそろ帰るね。じゃあ」
こうして私は毎日のように四季と話すのが日課になった。そして四季は私に付きまとう男性を<お話し合い>で追い払うのが日課になった。
しかし、この日課は四季がもっとも思い出したくない出来事が起きてからしばらくはなかった。
そのお話は別の機会に・・・
後書き
作者:総 誉 |
投稿日:2010/11/11 01:36 更新日:2010/11/11 01:36 『美少女は危険を連れて来る 外伝』の著作権は、すべて作者 総 誉様に属します。 |
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