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作品ID:540
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美少女は危険を連れて来る

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


色彩家絶賛拡大中

前の話 目次

「あはははははははははははははははは!」「ゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラゲラ!」

「炎舞・近戦二ノ型・双龍炎!」

『四季! 右だ! 今度は左!』

「・・・」

 ダンダン! ひゅお! キーーーン! ボワァ!

 戦いはいまだ続いていた。こちらが劣勢と言う事は変わりないが・・・そして俺の戦う気が無くなってしまった事も大きい。姉妹の戦う理由があんなのじゃぁ・・・

『甘ったれるな!』

「お前なんで人の思考読んでんだよ! ここはファ○ナーのコックピットじゃねぇぞ!」

『いいから戦え!』

 クソ! 何とかならないのか?

「なるわよ」

「何だよさっきから! お前らなんで人の考え読むんだよ!」

「・・・別に私は読んでないわ。ただ分かっただけ」

「で、何とかなるのか?」

「ええ、よく新月の首を見て」

 新月を首を・・・

 がちゃ

 新月ただいま武器化中、残念だが見れない。

「あははははははははははははははははは!」

「っち!」

 ずだだだだだだだだだだだだだだだ!

「炎舞・防壁一ノ型・亀甲!」

 すかさず世界が亀甲を展開、すぐに銃声は止んだ。

「炎舞・近戦一ノ型・火車!」

 そのまま火車で亀甲を吸収しながら突っ込む世界。

「炎舞・混合二ノ型・火炎車!(かえんぐるま)」

「あたらないよ」『ゲラゲラゲラ!』

 しかし当たらない。世界はすぐに次の行動に移った。

「続けて! 炎舞・混合一ノ型・鳳凰!」

 そのまま自分がまとっていた大量の炎を飛ばした!

「!」

 流石の姉妹も反応できなかったようだ。満月は武器化している新月を投げ飛ばして回避させた。

「とった!」

「きゃあ!」

 満月に鳳凰が直撃!

「お姉ちゃん!」

 新月の悲痛な叫び! それに答えるように立ち上がる満月。

「大丈夫・・・お姉ちゃんは負けないよ・・・新月のためにも・・・」

「うそ・・・鳳凰が直撃したのに」

「どうするんだ? あいつら死ぬまで戦うぞ? 俺は誰も殺したくないんだが・・・」

「だからいったでしょ、新月がつけている首輪を見て」

 二人並んだ双子の片方、新月のつけている首輪を良く見ると・・・

 ばちばち・・・

「あれ壊れてないか?」

「そう。たぶん私の桜火が直撃した時に」

「何だ。案外もろいな。だったら何であの双子に教えないんだ?」

「教えて聞いてくれればいいんだけど・・・それにあれはもろくないわよ。四季はあたしの炎舞の威力侮ってるでしょ? 今度桜火打ち込んであげる?」

「・・・遠慮する」

「あははははははははは!」「ゲラゲラゲラゲラ!」

 確かに。いまの二人は冷静じゃないな・・・

「なるほど・・・あれを新月の首からたたき落とせばいいのか・・・」

「ええ、私も本気出すわ・・・」

 そう言って体中から武器を出して捨て始めた。千本、投げナイフ、小太刀が二つに小銃が四つ・・・よくそんなに携帯できたな。

「おいおい。勿体無いな」

「仕方ないのよ。秘伝二ノ型を撃つと解けちゃうもの。耐熱なんて何の役にも立たない」

「そうか・・・俺らもやるぞ黒夜」

『分かった』

 あたり一面にスモークを張る。

 集中・・・

「俺はただ、その少女と出会っただけ、それだけ・・・そして、俺が出会った少女は爆弾を抱えていた、それだけ・・・俺は、それを助けたいと思った、それだけ・・・理由? そんな物は必要ないと思う。ならなぜ? それは分からない・・・だって誰かを助けるのに理由は要らないと思うから・・・」

『私は何のために生まれか分からなかった・・・いきなり使えないと言う理由でこの世界から消される事になった・・・何も見えなくなった、暗闇。だが、私を助けてくれると言う馬鹿が現れた、普通なら見捨てるような、普通なら遠ざけるような私を・・・助けてくれると言う馬鹿が。最初は嬉しかった、だけど途中から怖くなった。私を助けてくれるといってくれた馬鹿が私に初めて出来た大切な物になってしまったからだ。怖い、失うのが、消えてしまうのが・・・』

『怖い』

「怖くは無い」

『消えてしまう』

「消えはしない」

『私は強くは無い』

「俺も強くは無い」

『私は信じてもいいのか?』

「信じてもいい」

『では、私は君を信じ』

「俺はお前が信じられるように」

『「共に強くなろう」』

 スモークが晴れ、戦いが再開された。

 やはり最初に動いたのは世界だった。

「炎舞・遠戦一ノ型・飛龍!」

 鳳凰には劣るがでかいサイズの飛龍が姉妹に飛んでいく、俺はその後ろにぴったり付いて突っ込む。

『「甘い!」』

 飛龍がかき消された! 消したのは新月だった。その手に在るのは身の丈の二倍はある大剣、それを振り下ろすように振ったらしい。しかし、それは同時にチャンスだった。

「はぁああああああああああ!」

 大剣の上を通って新月の首輪を攻撃・・・

「ふん!」

 する前に新月が反撃してきた。地面に半分埋まった剣のつばを蹴っ飛ばし、強制的に上に切り上げてきた。

「な!」

 とっさに剣を十字にして防御、反動で俺は上に吹っ飛ばされる。略式の《詩》の状態だったら危なかったな・・・・・・

「クソ! なんて力だ! こんなところまで飛ばしやがって! 俺高い所だめなのにぃいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい!」

『落ち着け! 下を見ろ!』

「絶対無理!」

『私を信用しろ! こんなチャンスはもう無いぞ!』

「うるさい黙れ! このエセバ○ン!」

『誰がバロ○だ! 下を見ろ!』

 自分を奮い立たせて下を見る。そこには新月が剣を振りかぶって待ち構えていた。

「・・・確かにチャンスだな」

『あとは私たちが新月のところに落ちるまでに世界が秘伝二ノ型を完成させてくれれば』

「大丈夫だ。世界ならやる。俺たちが狙うは新月の首よ」

『切り落とすなよ?』

「戦国武将的な意味じゃないから!」

 そんな無駄話をしているとそろそろ新月が近くなってきた。

『だめか!?』

「いや。あいつはいい仕事するよ」

 俺の視線の先には世界が、舞を終えて、仕上げに入っていた。

「全てを無に返す自然の理(ことわり)の力を借りていま、目の前の罪人に裁きを!」

 世界の周りにはいままでとは比べ物にならないほど大きい炎が。太陽といい勝負だ。これは飛龍のようには行かないだろう。

「炎舞・秘伝二ノ型・逆鱗!!!(げきりん)」

 その炎が一斉に新月に向かって飛ばされた! 新月はそれを見て・・・

「甘い! ゲラゲラゲラ!」

 地面に剣を突き立て、剣の腹を蹴っ飛ばした!

 めりめりめり!

 地面が剥がれて新月を守る盾と化した。逆鱗はそのまま激突した。しかし、なおも勢いを緩めずに直進しようとする。

 なんて技だ!

「ゲラゲラゲラ!」

 そのまま剣を横に薙ぎ、俺たちの迎撃に移る新月、俺は冷静に軌道を読み。剣の腹を蹴っ飛ばした!

 ガイーン!

 軌道を変えられた攻撃をよそに新月の首にある首輪を両サイドから挟むように攻撃!



     バキリ!



 そんな音と共に地面に転がる爆弾の残骸・・・

「終わった・・・」

 一部始終を見た世界が力尽きたように地面に倒れた。同時に逆鱗も消滅。

「一体」「なにを?」

 落ち着きを取り戻した姉妹が聞いてくる。

「お前らはもう自由だ・・・」

 そこで俺の意識も途切れた。



















「っで? しー君、今回はどう言う説明で私を納得させてくれるかしら?」

 ご立腹の姉、その理由は・・・

「・・・」「・・・」

 俺の横に理不尽な事に正座させられてる満月と新月・・・

 あのあとの経緯を話すと・・・最終的に黒夜と同じようにここの居候となるようだった。当然、姉貴に見つかってお説教だ。

「ま・・・まぁ十色さん。四季に当たるのは理不尽かと・・・」

 世界が助け舟を出してきた・・・

 めんどうだなぁ・・・

 四季はそんな事をぼんやりと思うのだった。







 色彩四季のお話はここでいったんおしまいです。もしかしたら続きが記されるかも知れませんし記されないかもしれません。

 もし、続きが物語りになったときは・・・

後書き


作者:総 誉
投稿日:2010/11/13 03:41
更新日:2011/05/15 21:14
『美少女は危険を連れて来る』の著作権は、すべて作者 総 誉様に属します。

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