作品ID:553
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■ある住民
もう未練はありませんか?
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結
前書き・紹介
杏奈のパートナー
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事態が飲み込めずぽかんとしている遊と杏奈を尻目に猫は杏奈の足元まで来て・・・
「君がここの管理人?」
「喋った!」
「えっと、はい。そうです」
猫は杏奈の足元に座って自己紹介を開始した。
「僕の名前はディクショナリー。天使さんたち皆様が神との熾烈な戦いの末に僕が作られた」
「天使には‘さん’つけるのに神様は呼び捨てなのね」
横で聞いていた遊の言葉に杏奈は鼻で笑ってから。
「あの方に‘様’をつけるなんて・・・神と名乗るのもおこがましい。カビで十分ですよ?」
「神に対する扱いがひどい! 杏奈には一体なにがあったの!?」
「聞かないほうが幸せですよ?」
杏奈は屈んでディクショナリーに自己紹介をした。
「ごめんなさいディクショナリー、自己紹介が遅れました。私の名前は杏奈、白猫杏奈です。ここにきた最初のお客さんが付けてくれました。よろしくお願いしますディクショナリー。以後ディーでいいですか?」
「構わないよアンナ。僕もこの長い名前いは困っていたから。それよりアンナの名前を考えてくれた人がまともな人でよかった。流石の僕も綾○レイとは呼びたくなかった」
「大体終わったの? それで私はどうすればいいの?」
杏奈は立ち上がって遊の対応を開始した。
「すいません遊さん。私もいきなりの事態で混乱していましたけど、とりあえず事態は飲み込めました」
「私は飲み込めてないけどね・・・」
「冥界がいっぱいになってしまって神がアンナとここを作ったのはいいけど途中でめんどくさくなってアンナのステータスから知識、身長、胸、身体年齢、その他いろいろ抜けて・・・」
がしっ!
「ディー、どうやったら今すぐ神のところにいけますか?」
ディーの首根っこつかんで顔の高さまで持ち上げて杏奈は質問した。この間三秒。
「にゃう! おろして! 落ち着いてアンナ! 僕も神が地獄の門番、ケルベロス、正式名称ヘルベロスにしようとしたくせにめんどくさがって犬ですらなくなったんだから!」
その言葉に杏奈はディーを抱き締めて。
「私たち・・・仲間だったんですね!」
「アンナ!」
「仲良くなったのはいいけど・・・私を無視するなぁああああああああああああああああああああああ!!!」
横から聞いていた遊が絶叫した。
「あんた達はあたしの相手するのが仕事でしょ!」
『すいません(でした)』
説教中
「っで、私はあの扉から帰ることもこのまま輪廻する事もここに留まって遊んでる事も出来ると?」
「そう言う事」
「・・・そう」
きびすを返し。扉に向かって歩き出す遊。
「まぁ、生き返る事を選択するわ。ここに来る前が来る前なんだけどね」
「そうですか。では、未練を残さないように生きてください」
遊がドアノブに手をかけようとしたとき・・・
「あ」
何かを思い出したように杏奈のところに戻ってきた。
「最初に来た人はあなたに名前をあげたんでしょ?」
「? はい」
「じゃあ、私は・・・」
自分の髪をまとめていた二つのゴムを取って・・・
「・・・・・・はい、似合うじゃない。せっかくそんなに長くてきれいな髪なんだから・・・大切にしなさい」
杏奈の髪をツインテールにしてから遊は<後戻りの扉>から帰っていった。
「・・・遊さん。未練を残すでしょうか?」
「さぁね。少なくとも、いまを楽しんでるタイプの人間だよ」
「・・・ディー」
杏奈は自分の頭を指差しながらディーに聞いた。
「今度はなんだいアンナ?」
「これは私に似合いますか?」
「アンナは十分かわいいから何でも似合うと思うよ?」
「そうですか? でも、私は髪型についてあまり知らないのですが・・・」
「まったくアンナは忘れたの? なんのために僕がここに来たか」
「くすくすくす。そうでしたね、これからもよろしくお願いします」
杏奈は心強いパートナーと共に次のお客さんを待つ___
「君がここの管理人?」
「喋った!」
「えっと、はい。そうです」
猫は杏奈の足元に座って自己紹介を開始した。
「僕の名前はディクショナリー。天使さんたち皆様が神との熾烈な戦いの末に僕が作られた」
「天使には‘さん’つけるのに神様は呼び捨てなのね」
横で聞いていた遊の言葉に杏奈は鼻で笑ってから。
「あの方に‘様’をつけるなんて・・・神と名乗るのもおこがましい。カビで十分ですよ?」
「神に対する扱いがひどい! 杏奈には一体なにがあったの!?」
「聞かないほうが幸せですよ?」
杏奈は屈んでディクショナリーに自己紹介をした。
「ごめんなさいディクショナリー、自己紹介が遅れました。私の名前は杏奈、白猫杏奈です。ここにきた最初のお客さんが付けてくれました。よろしくお願いしますディクショナリー。以後ディーでいいですか?」
「構わないよアンナ。僕もこの長い名前いは困っていたから。それよりアンナの名前を考えてくれた人がまともな人でよかった。流石の僕も綾○レイとは呼びたくなかった」
「大体終わったの? それで私はどうすればいいの?」
杏奈は立ち上がって遊の対応を開始した。
「すいません遊さん。私もいきなりの事態で混乱していましたけど、とりあえず事態は飲み込めました」
「私は飲み込めてないけどね・・・」
「冥界がいっぱいになってしまって神がアンナとここを作ったのはいいけど途中でめんどくさくなってアンナのステータスから知識、身長、胸、身体年齢、その他いろいろ抜けて・・・」
がしっ!
「ディー、どうやったら今すぐ神のところにいけますか?」
ディーの首根っこつかんで顔の高さまで持ち上げて杏奈は質問した。この間三秒。
「にゃう! おろして! 落ち着いてアンナ! 僕も神が地獄の門番、ケルベロス、正式名称ヘルベロスにしようとしたくせにめんどくさがって犬ですらなくなったんだから!」
その言葉に杏奈はディーを抱き締めて。
「私たち・・・仲間だったんですね!」
「アンナ!」
「仲良くなったのはいいけど・・・私を無視するなぁああああああああああああああああああああああ!!!」
横から聞いていた遊が絶叫した。
「あんた達はあたしの相手するのが仕事でしょ!」
『すいません(でした)』
説教中
「っで、私はあの扉から帰ることもこのまま輪廻する事もここに留まって遊んでる事も出来ると?」
「そう言う事」
「・・・そう」
きびすを返し。扉に向かって歩き出す遊。
「まぁ、生き返る事を選択するわ。ここに来る前が来る前なんだけどね」
「そうですか。では、未練を残さないように生きてください」
遊がドアノブに手をかけようとしたとき・・・
「あ」
何かを思い出したように杏奈のところに戻ってきた。
「最初に来た人はあなたに名前をあげたんでしょ?」
「? はい」
「じゃあ、私は・・・」
自分の髪をまとめていた二つのゴムを取って・・・
「・・・・・・はい、似合うじゃない。せっかくそんなに長くてきれいな髪なんだから・・・大切にしなさい」
杏奈の髪をツインテールにしてから遊は<後戻りの扉>から帰っていった。
「・・・遊さん。未練を残すでしょうか?」
「さぁね。少なくとも、いまを楽しんでるタイプの人間だよ」
「・・・ディー」
杏奈は自分の頭を指差しながらディーに聞いた。
「今度はなんだいアンナ?」
「これは私に似合いますか?」
「アンナは十分かわいいから何でも似合うと思うよ?」
「そうですか? でも、私は髪型についてあまり知らないのですが・・・」
「まったくアンナは忘れたの? なんのために僕がここに来たか」
「くすくすくす。そうでしたね、これからもよろしくお願いします」
杏奈は心強いパートナーと共に次のお客さんを待つ___
後書き
作者:総 誉 |
投稿日:2010/11/15 20:39 更新日:2010/11/15 20:40 『もう未練はありませんか?』の著作権は、すべて作者 総 誉様に属します。 |
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