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作品ID:289
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黒猫の日に

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 連載中

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目次 次の話





いったい僕が何をしたというのか。





七月七日、今日は七夕である。

皆さんのご家庭では笹に短冊などつるして、遠く織姫と彦星の終らぬ恋に思いをはせているだろう。僕もその一人だ。

いつも通り自転車にまたがって、僕は私立律央学園へ向かっていたのだが



信じられるだろうか、黒猫が横切ったのだ。



なんだ、そんなことかと皆さんは思うかもしれない。

しかし一匹ではなく四十六匹、そして四十七匹目が今まさに横切ろうとしていたらどうだろう。

したがって冒頭のセリフは



「いったい僕が何をしたというのか。」ではなく



「いったい僕に何が起きるというのだ。」になる。



僕は迷信というものを割と信じるタイプなのだ。

そんな僕にとって黒猫が四十七匹も前を横切るというのは最早それだけで不幸といえるし実際不幸だろう。

さらなる不幸が僕に訪れるというのだろうか…

僕は不安と絶望で胸をしぼませながら学校へと急いだ。







 学校へ到着し自転車置き場に向かうと、僕がいつも自転車を停めている場所に一台の自転車が停めてあった。

 どうやら先客がいたようだ。むぅ、ついてない。

仕様が無いのでその隣に停めていると一人の少女が話しかけてきた。

 「やあ!おはよう佐竹君。今日もいい天気だね。」

 「おはよう佐久間。今日も朝練かい?」

 「うん、今終わって着替えてきた。」

 佐久間紫(さくま むらさき)私立律央学園の二年で僕と同じクラスに在籍、剣道部の部長を務める女剣士。多少性格に難はあるが我が友人の一人である。

ちなみに、今日の天気はいい天気などではなく今にも泣き出しそうな曇り空だった。



自己紹介が遅れたが僕は佐竹伊織(さたけ いおり)

神から与えられた天才的頭脳を駆使し数々の難事件を解決!ホームズ先生も真っ青の高校生探偵であり

若き日の李徴も驚く豊頬の美少年、それが僕、佐竹伊織なのだ☆



 

…なんてね。





嘘です。ごめんなさい。

僕は名探偵なんかじゃないし、発狂しても虎にはならない。

そして、語尾に☆なんか使うイカした(あるいはイカレた)野郎ではない。

では美少年なのか?

恐らく美少年ではないというのが僕の個人的な見解である。



…こう言っては何だが、僕という人間を最もよく形容することができる言葉は「普通」だろう。



どこにでもいる普通の高校生。

いそうでいない普通の高校生。



普通の対極を個性だとする考えもあるが、僕にも個性はある。



僕の個性は「普通」。

普通こそが僕の個性なのだ。



後書き


作者:アソウギ
投稿日:2010/08/19 00:31
更新日:2010/08/19 00:31
『黒猫の日に』の著作権は、すべて作者 アソウギ様に属します。

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