作品ID:469
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Storage Star
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 連載中
前書き・紹介
Memoria 1 Daily vivo 8
前の話 | 目次 |
花菜も帰り、夕飯も済ませたあと、由希と樹は樹の研究でそれぞれ作業をしていた。
「そういえば、由希君がこの研究所に勤めるようになってからもうすぐ一年だね」
「そうですね。でも、いきなりどうしたんですか」
「ん、ふと思い付いたもんだからさ」
いきなり思いもよらない話題をふられて不意を突かれた感じになった由希だが、樹の懐かしむ様子に由希も手を止めて思いをはせた。
「それにしても、この一年間僕の荒唐無稽な研究に付き合ってくれたね」
「何を言ってるんですか、それなら僕の研究だって同じようなものじゃないですか」
この一年、自分の研究に由希を付き合わせたことを思い返し、思わず苦笑を浮かべる樹。が、それは自分も同じだと、また由希も同じように苦笑を浮かべた。
「僕も研究は“意志を宿す星の研究”、由希君の研究は“記憶を保持する星の研究”。たしかにお互い荒唐無稽かもね」
「そうですよ」
「でも、多くの人が絵空事だって言った僕の研究を、由希君は真剣に手伝ってくれたよね」
「先生こそ、僕の研究を真剣に手伝ってくださったじゃないですか」
「まあねぇ」
そんなやり取りをしながら、二人はお互いに微笑を浮かべた。
「ねえ、由希君」
「はい」
「確かに、僕らの研究は普通の人から荒唐無稽かもしれないけど」
「僕らは僕らの信じる道を歩みましょう」
「うん、もちろんだよ」
そう言って、二人は拳の側面をそっとぶつけた。
「そういえば、由希君がこの研究所に勤めるようになってからもうすぐ一年だね」
「そうですね。でも、いきなりどうしたんですか」
「ん、ふと思い付いたもんだからさ」
いきなり思いもよらない話題をふられて不意を突かれた感じになった由希だが、樹の懐かしむ様子に由希も手を止めて思いをはせた。
「それにしても、この一年間僕の荒唐無稽な研究に付き合ってくれたね」
「何を言ってるんですか、それなら僕の研究だって同じようなものじゃないですか」
この一年、自分の研究に由希を付き合わせたことを思い返し、思わず苦笑を浮かべる樹。が、それは自分も同じだと、また由希も同じように苦笑を浮かべた。
「僕も研究は“意志を宿す星の研究”、由希君の研究は“記憶を保持する星の研究”。たしかにお互い荒唐無稽かもね」
「そうですよ」
「でも、多くの人が絵空事だって言った僕の研究を、由希君は真剣に手伝ってくれたよね」
「先生こそ、僕の研究を真剣に手伝ってくださったじゃないですか」
「まあねぇ」
そんなやり取りをしながら、二人はお互いに微笑を浮かべた。
「ねえ、由希君」
「はい」
「確かに、僕らの研究は普通の人から荒唐無稽かもしれないけど」
「僕らは僕らの信じる道を歩みましょう」
「うん、もちろんだよ」
そう言って、二人は拳の側面をそっとぶつけた。
後書き
作者:風太 |
投稿日:2010/10/24 01:27 更新日:2010/10/24 01:27 『Storage Star』の著作権は、すべて作者 風太様に属します。 |
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