作品ID:562
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武器の名前で呼び合おう!
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中
前書き・紹介
春夏秋冬文化祭 ?夏の陣? part2!!
前の話 | 目次 |
ようやく、理由が聞けそうだ。
「じゃ、とっとと話して」
あたしの休憩時間、異常に短いんだから、と愚痴に近い言葉を呟くと、自分の幼馴染、月波 槍は溜息をついて、話した。
そう。話したのだ。
「……卒業式まで、待て」
「え」
「理由」
「待てとは?」
「……今、言うべきじゃないって気づいた」
「……あの、すいません。あたし、どれぐらい待ってると思ってるの?」
あたし、麻生弓が言うと、槍はまた溜息をついて。
「タイムオーバー」
「へ?」
「休憩時間って、5分しかない?」
「……あ」
そうだ。
槍と出会うまでに、3分。現在居る屋上まで、1分。
そして、さらに1分経過して……。
「ユキに怒られるぅぅ!!」
全速力で、走り去る弓の後姿を見て、槍は呟いた。
「……卒業式まで、俺、居るかな」
それは、予測。
本当に、そうなるかすら分からない。
ただ、今はちょっとだけ、弓たちに付き合ってあげてもいいかな、と思い始めている。
初めての感情に、突き動かされている槍の脳に、ヒイラギ学園、日本校に来る前の、弓の悲しげな顔が浮かんでいた。
「じゃ、とっとと話して」
あたしの休憩時間、異常に短いんだから、と愚痴に近い言葉を呟くと、自分の幼馴染、月波 槍は溜息をついて、話した。
そう。話したのだ。
「……卒業式まで、待て」
「え」
「理由」
「待てとは?」
「……今、言うべきじゃないって気づいた」
「……あの、すいません。あたし、どれぐらい待ってると思ってるの?」
あたし、麻生弓が言うと、槍はまた溜息をついて。
「タイムオーバー」
「へ?」
「休憩時間って、5分しかない?」
「……あ」
そうだ。
槍と出会うまでに、3分。現在居る屋上まで、1分。
そして、さらに1分経過して……。
「ユキに怒られるぅぅ!!」
全速力で、走り去る弓の後姿を見て、槍は呟いた。
「……卒業式まで、俺、居るかな」
それは、予測。
本当に、そうなるかすら分からない。
ただ、今はちょっとだけ、弓たちに付き合ってあげてもいいかな、と思い始めている。
初めての感情に、突き動かされている槍の脳に、ヒイラギ学園、日本校に来る前の、弓の悲しげな顔が浮かんでいた。
後書き
作者:斎藤七南 |
投稿日:2010/11/21 17:42 更新日:2010/11/21 17:42 『武器の名前で呼び合おう!』の著作権は、すべて作者 斎藤七南様に属します。 |
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