作品ID:697
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悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中
前書き・紹介
ごわ ほんとにほんとに大戦争
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「こ、の!」
『アァァァァ』
叫び声を上げながらゾンビの一人が倒れる。
次の相手がすぐに視界に躍り出る。
「邪魔よ!」
適当に切り払う。
それだけでゾンビ共は簡単に地に伏せる。
意外に簡単だった。
要は、攻撃の手を緩めなければ勝てる。
単細胞生物である化け物相手なら、この程度である。
だが油断はいけない。
つまりそれは死に直結する。
「せーのっ」
ぐちゃ、という嫌な音がする。
大方、緑が消火器でゾンビをぶん殴ったのだろう。
緑も緑で体力がある。伊達にテニス部部長じゃないみたい。
「こんのっ!」
片っ端から切り殺して、殴り殺している。でも。
「何で数が減らないの!? 街中にはあんまりいなかったのに!」
「椎名!それ、東口だよね!?」
緑が叫ぶ。
「東口は倒しちゃったからいないんだって!その代わり西口に沢山残ってるよ!」
「バリケードくらい張っとけぇぇ!!」
あたしは怒りを目の前にゾンビにエルボーをかまして晴らす。
「わたしもそう思う!」
緑は何時の間にか武器が変わってる。
「モップ!?」
金属の柄を持つモップ。どこから持ってきた!?
それを器用に振るってゾンビの腕を吹っ飛ばす。
「椎名、前!」
「分かってるわよ!」
例の抱きつき突撃をするゾンビ。
「墓に帰れ化けもんがぁぁ!」
抱きつきを横に回避して、力任せに回し蹴りをかます。
『ぶぁぁぁぁー』
「今何か違う声上げなかった!?」
突っ込み虚しく沈む。
今やあたしは全身腐臭のする臭い塊となっていた。
でも、人間命がけなら細かいことは気にならない様だ。
もう完全無視で戦い続ける。
「わっ!?」
緑の短い悲鳴。
「緑!」
捕まってしまった緑の元に駆け寄り。
「やめろぉ!!」
走った勢いをそのまま、緑ごと蹴っ飛ばす!
「いったぁぁぁぁ!」
『ぶぁぁぁぁかぁぁぁぁ』
緑が倒れる。
「誰が馬鹿だって!」
それを確認する前に、あたしの右からきた罵りゾンビに包丁を突き刺した。
が。
「ぬ、抜けない!?」
何と、突き刺さったまま抜けなくなってしまった。
胴体にぶっすりと刺さる包丁。
「ちっ!」
仕方ないので、突き刺さった部分を蹴飛ばす。
『ばぁぁぁぁぁかぁぁぁぁ』
「完全に分かっていってるだろあんた!」
追撃でタックルして倒し、ついでに頭部を踏み潰した。
「あー…。すっきりした」
誰が馬鹿だ、誰が。
「椎名!助かったけど痛いからね!」
「ごめんごめん」
緑に怒られるのは仕方ない。
「それより、まだくるわよ!」
「うん、踏ん張り所だね!」
もう半分自棄気味で叫ぶあたしと。
正義感に燃える緑のコンビの戦いは、まだ続いていった。
後書き
作者:ゾンビの方程式 |
投稿日:2011/05/14 16:14 更新日:2011/05/14 16:15 『悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ』の著作権は、すべて作者 ゾンビの方程式様に属します。 |
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