小説を「読む」「書く」「学ぶ」なら

創作は力なり(ロンバルディア大公国)


小説投稿室

小説鍛錬室へ

小説情報へ
作品ID:738
「俺たちの日常 放課後バトル!!」へ

あなたの読了ステータス

(読了ボタン正常)一般ユーザと認識
「俺たちの日常 放課後バトル!!」を読み始めました。

読了ステータス(人数)

読了(38)・読中(0)・読止(0)・一般PV数(121)

読了した住民(一般ユーザは含まれません)


俺たちの日常 放課後バトル!!

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 連載中

前書き・紹介


放課後2 異能バトルゲーム、開始!

前の話 目次 次の話







「さて、それでは『ゲーム』を開始する」



 まるで司会者のように、部長がその場を取り仕切る。相変わらずどっかり椅子に座ったままであるが。



「ルールは、乱戦だ。誰と手を組もうが好きにしていい。時間制限まで立っていた奴が勝ちだ。それ以外は殺す以外なら何しても構わん。やりたいようにやれ」



 これが毎度の『ゲーム』のしきたり。ルールを確認して、そして司会者が異能の力を呼び起こすための『鍵』を紡ぎだす。



『現れろ、我が力』



 通称、鍵言葉。力を使う前に、自分に与えられた異能の名を呼ぶ。その名は誰に教わったわけでもなく、自然に頭に浮かぶもの。そして、それが戦う力になる。本来なら違う使い方が出来たであろう。昼飯を賭けて戦うなど馬鹿らしい程の力だ。だが、敵などいない。力を向ける相手が存在しないのだ。だから、娯楽に使う以外、使い道なんてない。不要の力。



 そして、部長を中心に、部室の風景画一変した。ごく普通の教室から。一瞬の間でそこは物理方式を無視した荒れた荒野に変わった。



「いつみてもすげえな…。部長の『結界』って…」



 異能にはいくつかの力がある。一つが、共通するもの。『結界』という。文字通り、人が入れなくするために、空間に自分の異能を食い込ませて一時的に空間を塗り替える。踏んでいる大地の感触は本物だ。啓太は始めてみたとき、戦慄したものだ。上には上がいると。



「さぁ…、みな! 己の力を解放せよ!」



 道化師のように叫ぶ部長。大音量が荒野を震わせる。



『起動せよ、律して動け! 機械の神(デウスインマキナ)』



 啓太が真っ先に反応、己の異能を解放する。それが引き金となり、次々と鍵言葉が紡がれる。



『凍てつけ、蒼き終焉! 絶対零度(アブソリュート)』



 先ほどの少女、羽村冬の異能。



『吹き荒れろ、新緑の刃! 風祀り(エアスラッシュ)』



 佐々木唯子の異能も解放された。だがこれで終わりでない。部員全員が例外なくこの異能と呼ばれる力を有している。ここでしか解放できない己の力。それを存分に振るう。



「さあて、冬、唯子…。てめえら真っ先に潰すぜ。覚悟しな!」



 啓太の力は機械の神。いくつもの刃と歯車で形成されたそれは、肩の部分にまるで翼のような形で維持される。異能の力は人によって大きく違う。武器であったり、啓太のように身にまとうようなものであったり。



「せ、先輩には負けませんよ! こっちには唯ちゃんがいるんですから!」



「啓太、覚悟するのは啓太のほうですの」



 先程より弱腰ではあるが、羽村冬は佐々木唯子と共に戦うことを宣言した。唯子も唯子で、おっとりしたお嬢様言葉もどきで冬に味方するつもりのようだ。



 唯子の周りは常に暴風が荒れ狂い、唯子の髪がばさばさと踊っている。彼女の力は風の刃。武器ですらないこれは、時に鋭く速い刃に、時に柔軟な鎧になる。対する冬の力は絶対零度。手に氷を荒削りして作ったみたいな巨大な氷の塊が握られている。これが彼女の武器。触れた物を片っ端から凍らせ、その質量でぶっ壊す、何とも男らしいやり方を得意とする。



「いい度胸だ…! いくぜぇ! 野郎共!」



 賊のお頭のように叫ぶ。何時の間にか後ろについていたほかの男子部員たちが「「おぉー!」」と叫び返す。女子も負けてはいない。



「みんな、頑張ろう!」



「いきますの」



 二人の号令にあわせ、一致団結する。何だが、女子VS男子の戦いになっているのは気のせいではない筈である。





「はっはっは!青春だな!」



その様子をみていた部長が笑う。絶対青春じゃない。

後書き


作者:ゾンビの方程式
投稿日:2011/05/27 12:44
更新日:2011/05/27 12:44
『俺たちの日常 放課後バトル!!』の著作権は、すべて作者 ゾンビの方程式様に属します。

前の話 目次 次の話

作品ID:738
「俺たちの日常 放課後バトル!!」へ

読了ボタン


↑読み終えた場合はクリック!
button design:白銀さん Thanks!
※β版(試用版)の機能のため、表示や動作が変更になる場合があります。
ADMIN
MENU
ホームへ
公国案内
掲示板へ
リンクへ

【小説関連メニュー】
小説講座
小説コラム
小説鍛錬室
小説投稿室
(連載可)
住民票一覧

【その他メニュー】
運営方針・規約等
旅立ちの間
お問い合わせ
(※上の掲示板にてご連絡願います。)


リンク共有お願いします!

かんたん相互リンク
ID
PASS
入力情報保存

新規登録


IE7.0 firefox3.5 safari4.0 google chorme3.0 上記ブラウザで動作確認済み 無料レンタル掲示板ブログ無料作成携帯アクセス解析無料CMS