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「魔法と科学の機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)」を読み始めました。
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魔法と科学の機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中
前書き・紹介
謎の声とトラップと腕輪
前の話 | 目次 | 次の話 |
「こっち・・・・・・・・・」
「ん・・・・・・?」
それはまさしく、俺が腹ごしらえを終えたあたりだった。魔力を流し込むと水を生成する簡単な水の刻印が刻まれたサバイバルグッズに魔力を流し込んで水を飲んでいる時だった。どこからか分からんがひどくか細く・・・しかし、言葉を理解できる程度の声・・・。
「・・・誰か居るのか?」
ふと、俺は今どこに居るのかが分からないでいることに気付く・・・普通の洗浄なら死ぬようなことだが・・・・・・とりあえず収めていた右側の剣を抜刀して魔力を流し込んで雷球を作る。
「・・・遺跡?」
どうやらそこは遺跡のような場所だった。ぽっかりとした空間にいくつか建物が並んでいる。この雷球では端っこの方まで照らせないらしく・・・遠くは見えない。
「広いなオイ」
とりあえずごみを片付けて水筒をポーチへ仕舞う。
「しかし・・・・・・どこから聞こえたんだ?」
変に動くと場合によっては罠なんかも発動する可能性も捨てきれない。
「どうすっか・・・・・・う?ん・・・・・・」
考えていると・・・・・・。
「こっち・・・です・・・・・・」
「・・・・・・・・・そっち?」
また聞こえて来た・・・・・・ちょっと怖い・・・。
「いやいや・・・普通に怖いだろ・・・」
普通に出口を探すことも考えたのだが・・・・・・。
「まぁ、見つけたらとりあえず『もっと言葉をえらべぇぇえ!』っと、言って蹴り入れよう」
俺と同じ遭難者が居るという考えも捨てきれないので声がする方へ歩を進めた。
「ああぁぁぁぁあああああああああああああ! 案の定じゃねぇかぁぁああああああああああああああああああああああ!!!」
俺は今、狭い通路で転がる鉄球に追われていた。体には身体強化を施していてもやはり転がる鉄球の方が速いらしくじりじりと距離を縮めてくる。
「ちくしょー! 罠かこれ!? もしかして最初の声からすでに罠!?」
独り言を吐く余裕があるのかと思えば・・・そうでも無かった。魔力は無尽蔵でも体力は無尽蔵ではない。身体強化を施していてもやはり限界は来るもので・・・。
「くそ・・・! 足が・・・足が生まれたての子ヤギ・・・・・・!」
つまりがくがくしていた。このままでは轢かれるのも時間の問題だった。
「不幸だったり幸運だったり・・・・・・あれ? どの道ポーチ見つけたのも結局首がつながった程度であまり状況変わってなかった? うわ・・・最高に不幸な一日だなオイ」
別に不幸を呼び寄せる体質なわけではないのだが・・・・・・初仕事から不運すぎる。再び現在の打開策を練る。
「やっぱりお前らに頼るしかないか?・・・」
抜刀! ・・・しかし、今日は無駄に出し入れするなぁ?とか考えつつ双方に魔力を練りこむ。足を止めて振り返って・・・。
「はぁ!」
まず風の壁で転がる鉄球を抑える・・・のだが・・・。
「っ! 重い! 思いのほか重い!」
すぐさま右の剣を振るう! 雷撃が走り横の壁に直撃して爆ぜる。壁に穴が開き、その先にどうやら広間のような場所が見える。俺は一も二も無くその穴に飛び込む。俺が発生させた風の壁が消えて再び転がり出す鉄球を見送って一息・・・。
ごごごごごごごご!
つかせてくれなかった。すぐさま次のトラップが発動したからだ。天井がゆっくりと降りて来たのだ。
「勘弁してくれよ・・・」
泣き言を言いながら自分が開けた穴に再び走り出す。その間にも天井はゆっくりと降りて来て・・・。
ごっとん
落ちてきた。
「嘘だろぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
落ちてくる天井を受け止める。
「おも・・・・・・い・・・・・・」
何とか通路を目指すが・・・その前につぶされそうだった。
「ふ・・・ぐぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!!!」
火事場の馬鹿力というやつだろう。気合を入れて腕に力を込めて少しずつ・・・少しずつ通路側へ移動し・・・・・・何とか通路に戻る。
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
酸素を求めて息を吸う。腕もさっきの無理のせいか激痛が走っている。
「にしても・・・・・・本当に誰か居るのかこれ・・・・・・」
戻った方が良いのか・・・進んだ方が良いのか・・・。とりあえず魔法を展開・・・無理をした腕を治癒する。
「はぁ・・・・・・進むか」
俺は鉄球とは反対側へと進んだ。
「・・・・・・・・・」
結論から言うと、行き止まりだった。
しかし・・・
「こっちです・・・・・・・・・」
声が聞こえるのだ・・・・・・。しかも今までよりもしっかりと聞こえるのだ。
「どうなってんだこれは・・・」
小言を呟きつつ壁を調べる・・・目立った異常はない。
「こういうのはどこかを押すとこう・・・隠し扉が的なパターンか?」
しかしてどこにもその仕掛けのようなものは見当たらない。
「ええい! どうしろっていうんだコノヤロー!」
怒りに身を任せて壁に蹴りを入れた。すると・・・。
ごっとん!
壁が倒れた。どうやら老朽化してたか・・・・・・はたまた良い感じに仕掛けに作動するブロックを押したかは分からない・・・もしかしたら蹴りを入れると倒れるといった物かも知れなかったが・・・。
「・・・ありえん」
何かご都合主義的な何かを感じながら進んだ。
「おぉ?・・・」
そこはとても広々とした部屋で、何やら壁には絵が描かれていて、一目でこの建物の中で重要な場所だと思うのに十分な内装の場所だった。その部屋の中央には台座があって、その上に何かが乗っていた。
近づき・・・それが何かを見る。
「・・・腕輪?」
それは腕輪だった。鈍色をしたとてもシンプルな装飾を施されたその腕輪らしき物には何やら深い谷底のような・・・一言で言うなら闇色の石がついていた。
「あ・・・・・・が・・・」
「?」
また声が聞こえた・・・しかし、それはかすれた・・・聞き取れないような声・・・。
「しかし・・・誰も居ないよな・・・まさかこの腕輪に呼ばれていたとは思わないし・・・」
なんとなく腕輪に手を伸ばして・・・止まる。
「これはアレだな・・・取った瞬間にトラップが発動するパターンだ絶対に!」
俺は台座を慎重に調べると・・・台座の下に謎のスイッチを発見した。
「ポチッとな」
すると頭上からカチッと言う軽い音がした。頭を上げるとそこには台座から外れて転がっている腕輪らしきものがあった。
手に取って見るが・・・やはり腕輪であっているようだった。半円を描く鈍色の腕輪・・・それを何を思ったか俺は・・・。
装備した。
「おお?・・・!」
思いのほかぴったりフィット! なにこれ俺が付けるために設計されたの? っと、居るはずのない開発者に尋ねたくなるほどのフィット感だった。しかも不思議と重みを感じないのである。
「さて・・・満足したし外すか・・・・・・アレ?」
結論から言うと・・・・・・外れなくなった・・・・・・。
「え? えぇぇぇぇええええええええええええええええ!?」
どうやら俺の不幸はまだ続くようだった。
「ん・・・・・・?」
それはまさしく、俺が腹ごしらえを終えたあたりだった。魔力を流し込むと水を生成する簡単な水の刻印が刻まれたサバイバルグッズに魔力を流し込んで水を飲んでいる時だった。どこからか分からんがひどくか細く・・・しかし、言葉を理解できる程度の声・・・。
「・・・誰か居るのか?」
ふと、俺は今どこに居るのかが分からないでいることに気付く・・・普通の洗浄なら死ぬようなことだが・・・・・・とりあえず収めていた右側の剣を抜刀して魔力を流し込んで雷球を作る。
「・・・遺跡?」
どうやらそこは遺跡のような場所だった。ぽっかりとした空間にいくつか建物が並んでいる。この雷球では端っこの方まで照らせないらしく・・・遠くは見えない。
「広いなオイ」
とりあえずごみを片付けて水筒をポーチへ仕舞う。
「しかし・・・・・・どこから聞こえたんだ?」
変に動くと場合によっては罠なんかも発動する可能性も捨てきれない。
「どうすっか・・・・・・う?ん・・・・・・」
考えていると・・・・・・。
「こっち・・・です・・・・・・」
「・・・・・・・・・そっち?」
また聞こえて来た・・・・・・ちょっと怖い・・・。
「いやいや・・・普通に怖いだろ・・・」
普通に出口を探すことも考えたのだが・・・・・・。
「まぁ、見つけたらとりあえず『もっと言葉をえらべぇぇえ!』っと、言って蹴り入れよう」
俺と同じ遭難者が居るという考えも捨てきれないので声がする方へ歩を進めた。
「ああぁぁぁぁあああああああああああああ! 案の定じゃねぇかぁぁああああああああああああああああああああああ!!!」
俺は今、狭い通路で転がる鉄球に追われていた。体には身体強化を施していてもやはり転がる鉄球の方が速いらしくじりじりと距離を縮めてくる。
「ちくしょー! 罠かこれ!? もしかして最初の声からすでに罠!?」
独り言を吐く余裕があるのかと思えば・・・そうでも無かった。魔力は無尽蔵でも体力は無尽蔵ではない。身体強化を施していてもやはり限界は来るもので・・・。
「くそ・・・! 足が・・・足が生まれたての子ヤギ・・・・・・!」
つまりがくがくしていた。このままでは轢かれるのも時間の問題だった。
「不幸だったり幸運だったり・・・・・・あれ? どの道ポーチ見つけたのも結局首がつながった程度であまり状況変わってなかった? うわ・・・最高に不幸な一日だなオイ」
別に不幸を呼び寄せる体質なわけではないのだが・・・・・・初仕事から不運すぎる。再び現在の打開策を練る。
「やっぱりお前らに頼るしかないか?・・・」
抜刀! ・・・しかし、今日は無駄に出し入れするなぁ?とか考えつつ双方に魔力を練りこむ。足を止めて振り返って・・・。
「はぁ!」
まず風の壁で転がる鉄球を抑える・・・のだが・・・。
「っ! 重い! 思いのほか重い!」
すぐさま右の剣を振るう! 雷撃が走り横の壁に直撃して爆ぜる。壁に穴が開き、その先にどうやら広間のような場所が見える。俺は一も二も無くその穴に飛び込む。俺が発生させた風の壁が消えて再び転がり出す鉄球を見送って一息・・・。
ごごごごごごごご!
つかせてくれなかった。すぐさま次のトラップが発動したからだ。天井がゆっくりと降りて来たのだ。
「勘弁してくれよ・・・」
泣き言を言いながら自分が開けた穴に再び走り出す。その間にも天井はゆっくりと降りて来て・・・。
ごっとん
落ちてきた。
「嘘だろぉぉおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!?」
落ちてくる天井を受け止める。
「おも・・・・・・い・・・・・・」
何とか通路を目指すが・・・その前につぶされそうだった。
「ふ・・・ぐぉぉぉぉおおおおおおおおおおおお!!!!!」
火事場の馬鹿力というやつだろう。気合を入れて腕に力を込めて少しずつ・・・少しずつ通路側へ移動し・・・・・・何とか通路に戻る。
「はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・はぁ・・・・・・」
酸素を求めて息を吸う。腕もさっきの無理のせいか激痛が走っている。
「にしても・・・・・・本当に誰か居るのかこれ・・・・・・」
戻った方が良いのか・・・進んだ方が良いのか・・・。とりあえず魔法を展開・・・無理をした腕を治癒する。
「はぁ・・・・・・進むか」
俺は鉄球とは反対側へと進んだ。
「・・・・・・・・・」
結論から言うと、行き止まりだった。
しかし・・・
「こっちです・・・・・・・・・」
声が聞こえるのだ・・・・・・。しかも今までよりもしっかりと聞こえるのだ。
「どうなってんだこれは・・・」
小言を呟きつつ壁を調べる・・・目立った異常はない。
「こういうのはどこかを押すとこう・・・隠し扉が的なパターンか?」
しかしてどこにもその仕掛けのようなものは見当たらない。
「ええい! どうしろっていうんだコノヤロー!」
怒りに身を任せて壁に蹴りを入れた。すると・・・。
ごっとん!
壁が倒れた。どうやら老朽化してたか・・・・・・はたまた良い感じに仕掛けに作動するブロックを押したかは分からない・・・もしかしたら蹴りを入れると倒れるといった物かも知れなかったが・・・。
「・・・ありえん」
何かご都合主義的な何かを感じながら進んだ。
「おぉ?・・・」
そこはとても広々とした部屋で、何やら壁には絵が描かれていて、一目でこの建物の中で重要な場所だと思うのに十分な内装の場所だった。その部屋の中央には台座があって、その上に何かが乗っていた。
近づき・・・それが何かを見る。
「・・・腕輪?」
それは腕輪だった。鈍色をしたとてもシンプルな装飾を施されたその腕輪らしき物には何やら深い谷底のような・・・一言で言うなら闇色の石がついていた。
「あ・・・・・・が・・・」
「?」
また声が聞こえた・・・しかし、それはかすれた・・・聞き取れないような声・・・。
「しかし・・・誰も居ないよな・・・まさかこの腕輪に呼ばれていたとは思わないし・・・」
なんとなく腕輪に手を伸ばして・・・止まる。
「これはアレだな・・・取った瞬間にトラップが発動するパターンだ絶対に!」
俺は台座を慎重に調べると・・・台座の下に謎のスイッチを発見した。
「ポチッとな」
すると頭上からカチッと言う軽い音がした。頭を上げるとそこには台座から外れて転がっている腕輪らしきものがあった。
手に取って見るが・・・やはり腕輪であっているようだった。半円を描く鈍色の腕輪・・・それを何を思ったか俺は・・・。
装備した。
「おお?・・・!」
思いのほかぴったりフィット! なにこれ俺が付けるために設計されたの? っと、居るはずのない開発者に尋ねたくなるほどのフィット感だった。しかも不思議と重みを感じないのである。
「さて・・・満足したし外すか・・・・・・アレ?」
結論から言うと・・・・・・外れなくなった・・・・・・。
「え? えぇぇぇぇええええええええええええええええ!?」
どうやら俺の不幸はまだ続くようだった。
後書き
作者:総 誉 |
投稿日:2011/07/06 22:03 更新日:2011/09/11 01:32 『魔法と科学の機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)』の著作権は、すべて作者 総 誉様に属します。 |
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