作品ID:802
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「魔法と科学の機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)」を読み始めました。
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魔法と科学の機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中
前書き・紹介
脱出
前の話 | 目次 | 次の話 |
「さて・・・・・・」
外れない腕輪としばし格闘したが・・・・・・結局外れなかった。外すのは諦めて脱出に専念することにした。
「結局この部屋に来たのを境目に声も聞こえなくなったしな・・・」
もう誰も居ないだろうと踏んでとりあえず建物から出るために自分が蹴って開けた道に戻ろうと振り向いたとき・・・。
がらがらがらがらがらがら!
「・・・・・・・・・・・・」
道が・・・・・・天井の一部が崩れて道がふさがってしまった。だらだらと額を伝う汗・・・・・・。
「どうやら・・・・・・老朽化説が一番正しかったのか・・・? もしくは耐久を計算してあそこを蹴り壊してからしばらくして崩れる設計か・・・?」
いろいろ仮説を立てていても仕方ない・・・出口を探さなくてはならない。
「稲穂あたりなら『道が無ければ作ればいい!』とか言い出しそうな局面だな・・・・・・」
学園の同僚との演習の内容を思い出しながら周りを探索し始める。
「はぁ・・・・・・さっきから声も聞こえなくなったし・・・トラップ説が濃厚か・・・・・・」
トラップに引っかかった結果は価値があるか分からない腕輪のみ・・・しかも外れないから売却出来ないだろうし・・・。無理に外せば価値は下がるだろう。
「それに・・・・・・アイツが居る限り金には困らないだろうし・・・」
俺らのギルド・・・トレースの創立に携わった一人の少女を思い出す。
「しかし・・・・・・出られるのかこれ・・・」
無理に壁を壊せば天井が崩れて生き埋めコースもありえる。
「しかし・・・・・・ん?・・・・・・」
仕掛けらしきものは見当たらない・・・・・・。壁に触れながら怪しい場所がないか凝視しながら部屋を一周回ったが異常なところはない。
「ふぅ・・・・・・・・・もう一周するか・・・?」
しかしいくら部屋を回っても仕掛けは見当たらない・・・。挙句の果てに天井や床を調べるがまったく見つからない。
「・・・老朽化説だなこりゃ」
一定時間立つと天井が崩れるのなら抜け道ぐらい用意されるものだ。
今度こそ死んだな・・・っとか考えながら部屋の中央の台座に背を預けて座り込もうとしたら・・・。
がっこん
「うお! おぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!?」
台座が動いたらしく背を支えていた感覚がなくなって・・・そのまま後ろへ倒れる。地面がつくころになっても勢いは止まらず・・・。
「ああぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
本日二度目の落下だった。
「・・・・・・いてぇ」
あまり深くなかったらしく、頭を強打した程度で済んだ・・・。涙目になりながら立ち上がる。
「・・・やはりあったか隠し通路」
あまり広くなく・・・まさしく隠し通路という風情の通り道で、長い間使われてないのが見てとれる。
「さて・・・・・・どこに繋がってるのやら」
俺は中腰の姿勢のままそのまま進んだ。コケだかカビだか分からないが足もとが滑る。狭いために抜刀して雷球を作るわけにもいかないので暗い通路をひたすら進むと・・・。
「・・・・・・外か?」
かすかに空気が涼しげになるのを感じ始めた。たぶん外は夜なのだろう・・・。
「この鉱山に入ったのが昼ちょっと過ぎだったんだが・・・」
相当長い間あの地下遺跡をさまよっていたのだろう。我ながら今日のことを思い返すと涙が出てきそうになる。
「それにしても・・・独り言が板につきつつあるな・・・・・・」
なんてつぶやいていると出口らしき物が見えた。そしてそこをくぐって外に出る。
「ん????・・・・・・はぁ・・・」
窮屈な通路から出た俺はとりあえず体を伸ばした。案の定外は夜で、灯りになるものは月ぐらいなものだ。さらに深呼吸をしてから・・・。
「さぁ! 帰ろう!」
にぱー! といい笑顔で一歩を踏み出して・・・硬直する。そして普通ならしないような可愛らしい動作で人差し指を唇に置いて可愛らしく小首をかしげる。
「ここ・・・・・・どこ・・・?」
そしてとりあえず口元を押さえて一言・・・。
「キモチ悪・・・」
ならやるなよ・・・・・・と思うけどそうでもしないとやってられない。
「・・・とりあえず現在位置を知ることが出来る物を探そう」
本格的に独り言が癖になりつつある。近くを見渡すと道らしいものを見つけたのでそちらへ歩を進める。
「・・・・・・標識でも立ってれば良いんだが」
道についたのは良いがその目的の標識は無かった。しかし、幸運なことに近くにそれらしきものを発見した。
「幸運・・・・・・なはずなんだが・・・」
なぜか嫌な予感がするためか・・・心なしか歩く速度が上がる。最終的に猛ダッシュだった。そして標識に目をやって・・・そむける。
「おっかしいなぁ?・・・・・・暗いせいで読み間違えたかな? メルタの町の鉱山から向こうの町へどれくらいか書いてあるんだけど・・・」
その町はその町との姉妹に近い存在で名前はメルト・・・字が少し似ているので見間違えたのだろう。目をこすってから右肩から剣を抜いて雷球を作って標識を照らして文字を追う。
「はは・・・・・・あはははは・・・」
しかし、そこには『メルトの町まで?キロ』と記されていた。
外れない腕輪としばし格闘したが・・・・・・結局外れなかった。外すのは諦めて脱出に専念することにした。
「結局この部屋に来たのを境目に声も聞こえなくなったしな・・・」
もう誰も居ないだろうと踏んでとりあえず建物から出るために自分が蹴って開けた道に戻ろうと振り向いたとき・・・。
がらがらがらがらがらがら!
「・・・・・・・・・・・・」
道が・・・・・・天井の一部が崩れて道がふさがってしまった。だらだらと額を伝う汗・・・・・・。
「どうやら・・・・・・老朽化説が一番正しかったのか・・・? もしくは耐久を計算してあそこを蹴り壊してからしばらくして崩れる設計か・・・?」
いろいろ仮説を立てていても仕方ない・・・出口を探さなくてはならない。
「稲穂あたりなら『道が無ければ作ればいい!』とか言い出しそうな局面だな・・・・・・」
学園の同僚との演習の内容を思い出しながら周りを探索し始める。
「はぁ・・・・・・さっきから声も聞こえなくなったし・・・トラップ説が濃厚か・・・・・・」
トラップに引っかかった結果は価値があるか分からない腕輪のみ・・・しかも外れないから売却出来ないだろうし・・・。無理に外せば価値は下がるだろう。
「それに・・・・・・アイツが居る限り金には困らないだろうし・・・」
俺らのギルド・・・トレースの創立に携わった一人の少女を思い出す。
「しかし・・・・・・出られるのかこれ・・・」
無理に壁を壊せば天井が崩れて生き埋めコースもありえる。
「しかし・・・・・・ん?・・・・・・」
仕掛けらしきものは見当たらない・・・・・・。壁に触れながら怪しい場所がないか凝視しながら部屋を一周回ったが異常なところはない。
「ふぅ・・・・・・・・・もう一周するか・・・?」
しかしいくら部屋を回っても仕掛けは見当たらない・・・。挙句の果てに天井や床を調べるがまったく見つからない。
「・・・老朽化説だなこりゃ」
一定時間立つと天井が崩れるのなら抜け道ぐらい用意されるものだ。
今度こそ死んだな・・・っとか考えながら部屋の中央の台座に背を預けて座り込もうとしたら・・・。
がっこん
「うお! おぉぉぉおおおおおおおおおおおおお!?」
台座が動いたらしく背を支えていた感覚がなくなって・・・そのまま後ろへ倒れる。地面がつくころになっても勢いは止まらず・・・。
「ああぁぁぁぁぁあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!!!」
本日二度目の落下だった。
「・・・・・・いてぇ」
あまり深くなかったらしく、頭を強打した程度で済んだ・・・。涙目になりながら立ち上がる。
「・・・やはりあったか隠し通路」
あまり広くなく・・・まさしく隠し通路という風情の通り道で、長い間使われてないのが見てとれる。
「さて・・・・・・どこに繋がってるのやら」
俺は中腰の姿勢のままそのまま進んだ。コケだかカビだか分からないが足もとが滑る。狭いために抜刀して雷球を作るわけにもいかないので暗い通路をひたすら進むと・・・。
「・・・・・・外か?」
かすかに空気が涼しげになるのを感じ始めた。たぶん外は夜なのだろう・・・。
「この鉱山に入ったのが昼ちょっと過ぎだったんだが・・・」
相当長い間あの地下遺跡をさまよっていたのだろう。我ながら今日のことを思い返すと涙が出てきそうになる。
「それにしても・・・独り言が板につきつつあるな・・・・・・」
なんてつぶやいていると出口らしき物が見えた。そしてそこをくぐって外に出る。
「ん????・・・・・・はぁ・・・」
窮屈な通路から出た俺はとりあえず体を伸ばした。案の定外は夜で、灯りになるものは月ぐらいなものだ。さらに深呼吸をしてから・・・。
「さぁ! 帰ろう!」
にぱー! といい笑顔で一歩を踏み出して・・・硬直する。そして普通ならしないような可愛らしい動作で人差し指を唇に置いて可愛らしく小首をかしげる。
「ここ・・・・・・どこ・・・?」
そしてとりあえず口元を押さえて一言・・・。
「キモチ悪・・・」
ならやるなよ・・・・・・と思うけどそうでもしないとやってられない。
「・・・とりあえず現在位置を知ることが出来る物を探そう」
本格的に独り言が癖になりつつある。近くを見渡すと道らしいものを見つけたのでそちらへ歩を進める。
「・・・・・・標識でも立ってれば良いんだが」
道についたのは良いがその目的の標識は無かった。しかし、幸運なことに近くにそれらしきものを発見した。
「幸運・・・・・・なはずなんだが・・・」
なぜか嫌な予感がするためか・・・心なしか歩く速度が上がる。最終的に猛ダッシュだった。そして標識に目をやって・・・そむける。
「おっかしいなぁ?・・・・・・暗いせいで読み間違えたかな? メルタの町の鉱山から向こうの町へどれくらいか書いてあるんだけど・・・」
その町はその町との姉妹に近い存在で名前はメルト・・・字が少し似ているので見間違えたのだろう。目をこすってから右肩から剣を抜いて雷球を作って標識を照らして文字を追う。
「はは・・・・・・あはははは・・・」
しかし、そこには『メルトの町まで?キロ』と記されていた。
後書き
作者:総 誉 |
投稿日:2011/07/09 02:10 更新日:2011/07/09 02:11 『魔法と科学の機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)』の著作権は、すべて作者 総 誉様に属します。 |
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