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「魔法と科学の機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)」を読み始めました。
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魔法と科学の機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中
前書き・紹介
召喚士
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メインストリートはもはや祭りと言っても過言ではない状態だった。露店が出ていてあちらこちらから子供たちのはしゃぐ声が聞こえる。
しかし、そんなお祭り騒ぎも今のシキには無縁であった。働いてるとはいえ出来立てほやほやの新設ギルドでは日々の生計を立てるだけでも精一杯という感じなのに格安とはいえ宿を利用してしまったのだ。
「なるべく早く戻らないとうちも潰れちゃう可能性もあるしな」
働き手は俺を入れて二人・・・全員合わせて三人なのだ。新しい人員を増やすにもやはり資金が必要である。ここ、メルトの町から俺のギルドのあるサリエスまでは徒歩で約半日と言ったところなので帰ってから残りの時間は休憩すれば次の日から・・・っと、頭の中で今後の予定を組み上げる。
「こいつをどうにかする方法も考えなきゃいけないな」
俺は左腕の腕輪を見てつぶやいた。腕輪に鎮座する石は光に当てても闇色を失わず。まるで光を捕食しているようにも見える。そして気が付けば町の出入り口付近まで来ていた。そして、そこでとても興味深い物を見つけた。
『ココ様滞在中の護衛募集中』
早く帰らなきゃいけないというのに興味を持った理由は、ずばり報酬だった。俺の生活基準なら三ヶ月は働かなくて済むような大金である。参加者は腕に自信のある者ならだれでもよしという物で、採用されるのは一人だけという狭き門であった。トーナメント形式で一位を決めて、その人物が採用される予定だったらしいのだが・・・・・・肝心の護衛対象がまだ到着しないというので現一位を倒せば護衛の座を奪い取ることが出来るらしい。
「これは参加するしかないな・・・」
不敵な笑みを浮かべて受付へ向かった。
現一位はコートに身を包んだ召喚士の女性だった。暖かくなり始める時期に厚着とは見ているこっちも暑く感じそうな格好である。
召喚士とは異世界の扉を開いてそこから魔物を呼び出し使役する者たちのことを指す。扉を開くには膨大な魔力が必要なのでそこそこ魔力が必要なのである。扉から魔物を呼び寄せる際に大量の魔力が扉から放出されるがそれらは人間には猛毒に等しいので吸収などは出来ない。しかし、この異世界の魔力に耐性を持つ種族や突然変異で耐性を持つ者なども居る。
・・・もしもそうだったら面倒だな。
召喚時に魔力を回復出来るので実質魔力量は無限だ。俺も魔力は無制限に近いとはいえ長期戦になりすぎても護衛権を逃してしまう。今のところ召喚士の後ろに控えて居るのは真っ赤な色をしたゴーレムが一体だけである。
「それでは試合を開始します」
司会を務めているらしい男性の掛け声によって、試合が始まった。
俺は試合開始と共に身体強化を、それに対して相手はと言うと・・・。
「・・・・・・・・・」
何もしてこなかった。何もせずにこちらを眺めている。
「絶対的な自信でもあるんだろうか・・・」
後ろのゴーレムも微動だにせず主の後ろにたたずんでいる。このままでは埒が明かないのでこっちから仕掛けることにした。身体強化をかけた体一つで特攻する。
俺が突っ込んでいくにもかかわらず動きのない召喚士とその従僕。
10メートル
8・・・・・・6・・・・・・5メートル
召喚士まであと3メートルと言ったあたりまで来たところで前から風を切る音が聞こえて来た。
「っ!」
俺は即座に後ろに飛び退る。すると、俺のすぐ前に振り下ろされたゴーレムの拳が・・・。
こいつ速い!
距離を取った俺は後ろの双剣を抜き放ち雷撃を放つ! 雷撃はまっすぐゴーレムに飛んでいった。しかし、何やら障壁のようなものにはじかれてゴーレムに届かない。
「攻守共にパーフェクトってわけか・・・」
俺は剣の柄を握りなおして、どうやって勝つかについて思考を巡らせた。
しかし、そんなお祭り騒ぎも今のシキには無縁であった。働いてるとはいえ出来立てほやほやの新設ギルドでは日々の生計を立てるだけでも精一杯という感じなのに格安とはいえ宿を利用してしまったのだ。
「なるべく早く戻らないとうちも潰れちゃう可能性もあるしな」
働き手は俺を入れて二人・・・全員合わせて三人なのだ。新しい人員を増やすにもやはり資金が必要である。ここ、メルトの町から俺のギルドのあるサリエスまでは徒歩で約半日と言ったところなので帰ってから残りの時間は休憩すれば次の日から・・・っと、頭の中で今後の予定を組み上げる。
「こいつをどうにかする方法も考えなきゃいけないな」
俺は左腕の腕輪を見てつぶやいた。腕輪に鎮座する石は光に当てても闇色を失わず。まるで光を捕食しているようにも見える。そして気が付けば町の出入り口付近まで来ていた。そして、そこでとても興味深い物を見つけた。
『ココ様滞在中の護衛募集中』
早く帰らなきゃいけないというのに興味を持った理由は、ずばり報酬だった。俺の生活基準なら三ヶ月は働かなくて済むような大金である。参加者は腕に自信のある者ならだれでもよしという物で、採用されるのは一人だけという狭き門であった。トーナメント形式で一位を決めて、その人物が採用される予定だったらしいのだが・・・・・・肝心の護衛対象がまだ到着しないというので現一位を倒せば護衛の座を奪い取ることが出来るらしい。
「これは参加するしかないな・・・」
不敵な笑みを浮かべて受付へ向かった。
現一位はコートに身を包んだ召喚士の女性だった。暖かくなり始める時期に厚着とは見ているこっちも暑く感じそうな格好である。
召喚士とは異世界の扉を開いてそこから魔物を呼び出し使役する者たちのことを指す。扉を開くには膨大な魔力が必要なのでそこそこ魔力が必要なのである。扉から魔物を呼び寄せる際に大量の魔力が扉から放出されるがそれらは人間には猛毒に等しいので吸収などは出来ない。しかし、この異世界の魔力に耐性を持つ種族や突然変異で耐性を持つ者なども居る。
・・・もしもそうだったら面倒だな。
召喚時に魔力を回復出来るので実質魔力量は無限だ。俺も魔力は無制限に近いとはいえ長期戦になりすぎても護衛権を逃してしまう。今のところ召喚士の後ろに控えて居るのは真っ赤な色をしたゴーレムが一体だけである。
「それでは試合を開始します」
司会を務めているらしい男性の掛け声によって、試合が始まった。
俺は試合開始と共に身体強化を、それに対して相手はと言うと・・・。
「・・・・・・・・・」
何もしてこなかった。何もせずにこちらを眺めている。
「絶対的な自信でもあるんだろうか・・・」
後ろのゴーレムも微動だにせず主の後ろにたたずんでいる。このままでは埒が明かないのでこっちから仕掛けることにした。身体強化をかけた体一つで特攻する。
俺が突っ込んでいくにもかかわらず動きのない召喚士とその従僕。
10メートル
8・・・・・・6・・・・・・5メートル
召喚士まであと3メートルと言ったあたりまで来たところで前から風を切る音が聞こえて来た。
「っ!」
俺は即座に後ろに飛び退る。すると、俺のすぐ前に振り下ろされたゴーレムの拳が・・・。
こいつ速い!
距離を取った俺は後ろの双剣を抜き放ち雷撃を放つ! 雷撃はまっすぐゴーレムに飛んでいった。しかし、何やら障壁のようなものにはじかれてゴーレムに届かない。
「攻守共にパーフェクトってわけか・・・」
俺は剣の柄を握りなおして、どうやって勝つかについて思考を巡らせた。
後書き
作者:総 誉 |
投稿日:2011/09/11 23:00 更新日:2011/09/15 01:05 『魔法と科学の機械仕掛けの神(デウス・エクス・マキナ)』の著作権は、すべて作者 総 誉様に属します。 |
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