作品ID:935
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巡る世界と多彩な人生
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中
前書き・紹介
失敗作と呼ばれた少女の存在証明1
目次 | 次の話 |
生まれたときは真っ白だったような気がする。
たくさんの音が交じり合って、その音をきいていると胸が軽くなるような感じがした。
今ではありえない話だった。
目を開けば真っ暗で、いつも世界は真っ黒だった。
(世界は白くなかったんだ・・・)
なんて独り言のように思う少女。
金色の髪は何の手入れもされていなくて、服もボロボロだった。
しかし、そんなこと気にしない少女はどこか遠くを見ていた。
実際は何も見ていない。ただ目を開けているだけ。
目を開けても暗くて何も見えないから。目を開ける意味なんてなかった。
耳も存在する意味を失いかけ、口も食事以外で開くことは無かった。
少女はたまに、なぜ自分はこんな所に居るのだろう、と考えることはある。
わからないままに終わらせていたが。
どうせわかったって何も変わりはしないのだから。
少女の見ている世界が監獄である事も、知ったところで何か変わるわけではないのだから。
食事を持ってくる人の足音が微かに聞こえ、鼻も食べ物のにおいを感じ取った。
(食事の時間・・・)
手と足についた鎖を絡まらないように器用に使いいつも食事が出てくるところに移動した。
そんな毎日を少女は繰り返していた。
たくさんの音が交じり合って、その音をきいていると胸が軽くなるような感じがした。
今ではありえない話だった。
目を開けば真っ暗で、いつも世界は真っ黒だった。
(世界は白くなかったんだ・・・)
なんて独り言のように思う少女。
金色の髪は何の手入れもされていなくて、服もボロボロだった。
しかし、そんなこと気にしない少女はどこか遠くを見ていた。
実際は何も見ていない。ただ目を開けているだけ。
目を開けても暗くて何も見えないから。目を開ける意味なんてなかった。
耳も存在する意味を失いかけ、口も食事以外で開くことは無かった。
少女はたまに、なぜ自分はこんな所に居るのだろう、と考えることはある。
わからないままに終わらせていたが。
どうせわかったって何も変わりはしないのだから。
少女の見ている世界が監獄である事も、知ったところで何か変わるわけではないのだから。
食事を持ってくる人の足音が微かに聞こえ、鼻も食べ物のにおいを感じ取った。
(食事の時間・・・)
手と足についた鎖を絡まらないように器用に使いいつも食事が出てくるところに移動した。
そんな毎日を少女は繰り返していた。
後書き
作者:福里 成実 |
投稿日:2012/01/08 16:15 更新日:2012/01/08 16:15 『巡る世界と多彩な人生』の著作権は、すべて作者 福里 成実様に属します。 |
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