人魚姫のお伽話

小説の属性：一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

「みつからないティーカップ」　 にんぎょひめ　　――前篇　 にんぎょひめ　　――中篇　 にんぎょひめ　　――――番外「不器用な子ども達」　 にんぎょひめ　　――後篇　 にんぎょひめ　　――――番外「泡沫に融けた歌」　 「青い鳥」　　――ボクを彩る羽根　 にんぎょひめ　　――――番外「すれ違いに冬を終えたくて……」　 にんぎょひめ　　――――番外「秋の始まりを春に始めよう」　 「オズ」　　――答えは既に……。　 「みつけた幸せのエピローグ」　　――１　 「みつけた幸せのエピローグ」　　――２　 「みつけた幸せのエピローグ」　　――３　 「みつけた幸せのエピローグ」　　――４　 「みつけた幸せのエピローグ」　　――５　 「みつけた幸せのエピローグ」　　――終　 「おとぼけ貴悠と保護者な友人の学生時代」　 「ちょっとした悪戯」　 「無邪気な声と生温い視線」　 「優卵の困惑と子ども達」　 「たかはるくんの不安とゆうちゃんの秘密」　 「貴悠先生の疑問と先輩ドクターと看護師長の苦笑い」　 「給料三ヶ月って？」　 「きらきらひかる」　 「給料三ヶ月の裏話」　 「見てるから」　 「幸せの景色に奏でる『人魚姫のLove song』」　 「課題曲と優卵ちゃんのウッカリ」　 「楽譜が歌う『愛しい人』と些細な嫌がらせ」　 「『わたしの愛しい王子さま』と子ども達」　 「隣に立つまでに……」　 「贈り物」　 「サプライズな招待状」　 「譲らないし譲れない」　 「悪ふざけが止まらない」　 「伝えたい言葉」　 「幸せ奏でるお伽話を謳おうよ」

前書き・紹介

　優しさの卵のような子が欲しいと名付けられた女の子はいつも泣いていました。

　生まれてくるのを希んでいると願って名付けられた妹には許される我が侭。妹には当然に与えられるそれは、彼女には決して許されたものでなく、誰に知られることなく一人で膝を抱えて泣いていました。


　欲しいものを欲しいと言葉にすることも出来ず、甘え方も知らないままに、一番大事な人はいつしか。



泣き声も名前も亡くした人魚姫。
彼女と出逢うのは、尊い春の響きの名前持つ王子様。

王子様の優しい声に導かれ、王子様の周りの温かい人々に見守られ、やがて、人魚姫は自分の名前を、自分の歌声を、取り戻してゆくのです。



　――――傷付いて、声も名前も失った女の子が、幸せを見つけるまでのお伽話。ここに小さく開幕致します。

　※個人ブログ、虹色夢日記にて掲載、また、なろうにても再掲載のお話です。



十六話話構成の本編と番外小話に纏め直しました。
「みつけた幸せのエピローグ」にて、本編は完結とさせて頂く構成となっています。