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作品ID:1835
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幻想大地物語

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 連載中

こちらの作品には、暴力的・グロテスクな表現・内容が含まれています。15歳以下の方、また苦手な方はお戻り下さい。

前書き・紹介


目覚め

目次

海にも似た絶海の青空
風は強く吹き、草木は大きく揺れる
季節は春の終わりほど、太陽輝き照らす大地は美しく光った
そんな季節が巡り始め、景色が変わりゆく丘にーー
「・・・くださいよー」
幼き声が響く
大きな岩に眠る青年と、それを見守る少女が一人
美しくも、像のように眠る彼、短めの黒髪
そして様々なポケットついた、いわばレンジャーコートと呼ばれるものを着こなし、普通に見れば誰もが美男と認める少年だ
少女らしき彼女はゆっくりと彼を揺さぶる、金髪のショートに、犬に似た獣のような耳とメイド服・・・、否、旅路の事も考えられた戦闘服に近いが、朗らかな笑みにかなう人間などいないだろう
「・・・・ぐむ」
「お?起きましたか?勇者さまー?勇者様!」
ゆさぶりはついにプロレス技のようになり
「うーん・・・」
彼をようやく起こした
「おお?起きました!起きましたよーー!!」
と、彼女はまるで祝い事があったかのように叫ぶ
その声で、完全に眠気は覚めてしまった

・・・変なこともあるもんだ
まず、過去の事が思い出せない
俺はここで眠る前に何をしていた?
・・・はぁ、居眠りで記憶喪失とか俺はバカなのか
更には目の前に少女がおり、その少女は何やらこう叫んだのだ
「起きてください、勇者様!」、と
えーと、狂ってるんですかね?
勇者って・・・、あの世界救うやつ?
それが・・・、まさかの、俺???
・・・・・
まてまてまて、一度考えるんだ
そうだ、素数を数えろ・・・、1,3,5,7,9・・・!
よし(混乱)、まずは聞くんだ俺っ!
「・・・あー、君は誰?」
一応、相手が誰かを聞いてみる
すると、彼女はピクリと耳を大きく胸を張った
「えっへん!私は、勇者様の導きを行う為に生まれたキキーモラ一族の一人!エリフィンともうします!どぞよろしくお願いいたします!勇者様!」
「勇者?俺が?」
「はいっ!」
「勇者ってあの・・・、世界救うやつだよね?」
「はいっ!!!」
「それが・・・、アイム?」
「イエスっ!!!」
彼女は聞くたびに大きく頷く
最後に・・・、一応念のために、いや、むしろそれで認めてくれればいいなとも願いながら
「人違いじゃ・・・、なくて?」
「はいっ!!!!!!貴方以外に誰がいるのですか!ルーク様!」
ルーク・・・、ルー、ク?
その時、彼は突然失神する
「ルーク・・・、いえ!勇者様!どうされたんですか!?」

彼女が目の前で叫ぶのが見えたが、意識は闇へと落ちていった






変な気分だ、・・・心がどこかへと消えたような
不思議な程に無気力な感じで

だけど次の瞬間ーー
ノイズ音、景色が真っ暗に染まった
少しずつみえ始めた世界
それは、何やらリーダーのような人と、それを囲む五人、・・・そして、その中に一人の幼子がいた
誰が誰だか良くは見えなかった
皆、・・・変なもやに包まれていたから
自分の感覚はあっても、誰も気づいていない
俺はここだと叫んでも誰も気づかない
少しずつ、まるで何か機械に通したような声が聞こえてきた
「その子はどうするおつもりで?」
この子?、ああ、その幼子のことか
「このまま戦火に巻き込むわけにはいかない、置いていく」
戦火?何か戦争でも起きているのだろうか?
・・・起きていたとしても過去のできごとか
「おいおい、拾ってやったてのに、また一人きりにするつもりかよ」
拾ってやった?てことは拾われた子供なのか、・・・きっと捨てられたのだろう
かわいそうに
・・・かわい、そうに?
「・・・仕方ないのだ、このまま私が現人神として・・・、「勇者」として全うするのに、この子はいてはいけない」
「勇者」?現人神?
「勇者」って、・・・伝承にいたあの伝説の存在か、実在していたんだ
現人神とは?
・・・伝承によると、現人神とは、神に等しい人の事だ、で、確か「望みの勇者」アスティア・ロイドリヴェアは、その現人神で、最後に生け贄として神の再構築を行い、「永遠の七日間」とよばれる、全ての終わりで、全てをまたリセットさせる為にその唯一の犠牲者として、命を捧げたとか
・・・てことは、これはその伝承の最後のシーン
「ならば、私は願いましょう、この子が・・・、よき運命を辿れるよう、そしてーー
二代目の勇者として、使命を全うできるように」
二代目勇者?
・・・二代目?言葉を解釈すると、アスティアの使命を受け継ぎ、世界を救う者ってことか
・・・だめだ、全然わからないや
・・・いやまて、あの少女は俺のこと勇者っていってなかったか?
「願い、必ず叶えてやるからな、ーーー」
ーーク?
うまく聞き取れなかった、その部分だけやけにノイズが多かったというか
映像みたいな世界だが、巻き戻しすることはできないから
もう少し、しっかりきかなければ
違う、しっかりと聞いていたいのだ
「お父さん・・・」
「私は君のーーじゃないよ」
「・・・そろそろ時間みたいです、いきましょう、ーーーィア様」
今度はノイズが多くても聞こえてくる
だが、段々ノイズは激しくなってきた
「そうだな、よし、俺からーーに、「五輪の剣(きみたち)」にーーーする」
くそっ、よく聞こえてこないな・・・
「五輪の剣」、アスティアに仕えた最強の五人
確か
朱雀
白虎
玄武
麒麟
黒王の五つ
「ーーーしょうか?」
「ーーのー示なら必ずーうしましょう」
「なんーーいえよ」
「今さら、貴方のーーをーーなんてできないですよ」
「・・・ーーぞ」
よくは聞こえないが、恐らく同意しているのだろう
「・・・ーーーーう
このーーーーーーが終わったら、この子を導き、新たなーにーーーー為に・・・
それぞれ、この子のーーを与える
そして、そのーーを突破できたら、ーーのーを分けてあげて欲しい
それまで、「五輪の剣」はーーとなる、これで良いのだな?皆の望みは」
「ええ、あってます、一字一句全て」
意味が全然よく聞こえない
だが、何か重要な事ではあるのだ、それは解る
「ごめんよ・・・、君だけ辛い思いにさせてしまうな・・・」
辛い思いか・・・
ここだけ、鮮明に聞こえてきた





この映像は何だろう?
知らないし、みたこともない景色・・・
夢なのかもしれない
そう、これはただの俺の願いとか俺が勇者だっていいたいだけの幻想
・・・なら、これはーー




『・・・本当に?』



また景色がノイズに包まれる

次にみた景色はーーー
「産まれてしまった・・・」
「そうか・・・、ーーーだったな」
「ええ、人とーの子、この世界にいてはいけない禁忌の子」
禁忌の子?
「でも、それでもいい、いつか俺がーーーなった時、ーーーの時、」
どんな時?
聞こえないから、よくはわからない
ああ!もう!なんで聞こえないんだよ!
「その時には私はいきてはいない、それでもいい」
「どうか、生きておくれ、君は誰にも惑わされない、あるべき道を進む駒・・・
ーーーだから」
この人達はだれ?
・・・心の奥深くに何かを感じた
胸のそこから、響き渡るなにかが
「大丈夫ですか!?」
最後に聞こえたのは聞き覚えのある声・・・
「だ、大丈夫だから、近いからっ!」
そっと彼女は離れ
小さい声で呟く
「・・・やっぱり、こうなりますよね」
「どうしたの?」
「あっ!いえっ!何でもありません!」
と、変にごまかしたので、気にしないでおく
ついでに、今なら弱味を握って逃れられるかもしれない
「・・・結局俺を勇者と決める理由は無くない?」
が、これが悪手だった
彼女はあっというまに目を輝かせる
「よくぞ聞いてくれましたっ!!!!!」






三時間後・・・



「・・・ということですっ!」
えっと彼女の話によると
貴方は勇者であるという確証はその手の紋章だと
そして私は式神と呼ばれる存在で、本来人には姿を見せることはないが、ご主人・・・、つまり俺がコイツを人に見える存在だと思い込めば人にも姿を見せられると
で、俺が倒すべき存在は世の中でいうとマモー
こほん、魔王という存在だという
かつて初代勇者が魔王を捕らえ、とある王がそれを封印したらしい
生け贄に使われたものの、その生け贄の種族は不明らしく
ようはその悪である存在を時空の中に封じ込める技だったとか
・・・が、魔王、またも現れる
結局世界は平和になってないじゃーん!
その為に勇者、再臨する
エリフィンの話によるとつまるところ時の封印は生け贄が解放されない限り永遠に封じ込められるものの、結果的には失敗ということだ
なので、今回はその魔王を打ち倒せだそうだ
さて、ここら辺でこの小説を読んでる人に聞きたい、これでいいのかと
「ちゃんと割愛しないで説明しろよっ!!!」
「だって作者が疲れてたんですもんっ!!!」
「はぁ、でも俺武器なんて持ってないよ?だから・・・」
「はい!それもご承知でございます!なので、取りにいきましょぅ!」
「と・・・・、る?」
「さぁさぁ勇者様!まずは剣を取りに行く旅の始まりでーーーーす!」
そういって彼女は俺の腕を掴む
「まてぃ!またんか!ちょっ!?腕の力つっよ!?ちょっ!?ねぇ?ちょっと!!?!?」
「ゴーゴーゴー!」


これは、そんな二人の少しおかしな物語
そして、勧善懲悪で王道無双な勇者のお話・・・

後書き


作者:テノール
投稿日:2016/10/03 21:42
更新日:2016/10/03 21:42
『幻想大地物語』の著作権は、すべて作者 テノール様に属します。

目次

作品ID:1835
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