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作品ID:245
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Devil+Angel=Reo

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


第二部・第9話。

前の話 目次 次の話

 媛が到着するまで、レオ争奪戦の説明を受けていた。



「えーと、レオって何?」

「レオは獅子。悪魔と天使が意思を共有する事により召喚できる、獣。所謂召喚獣」

「それを奪い合うの?」

「うーん。奪い合うというか。ライナ、どう説明した方がいい?」

 春袈に説明してもらっていたが、春袈でもどう説明した方がいいかと悩み、ライナに手を借りる。



「レオは召喚獣。金色の、たてがみに硬い蹄。さらには割とでかい図体。

 正直、強いよ。それを奪い合うのは、ちょっとねぇ。

 だから、レオ争奪戦というのは獅子を奪い合う事じゃなくって、

 分裂した獅子を奪い合うんだ」

「分裂した獅子?」

「正確には、分裂した獅子の魂かな」

「?」

 余計、疑問符でいっぱいになる。



「じゃあ、魂があったとするでしょ?」

 そう言いながら、近くにあったメモ用紙にボールペンで丸を書く。その丸に魂と書く。



「この魂がバラバラにしちゃうんだ」

 丸に線を書き足す。



「え、でも魂をバラバラにすることできるの?」

「うん。アッラーフの力さえあればね」

「……アッラーフ?」

 声が震えた。無意識に。

 アッラーフに反応する。



「アッラーフは唯一神と言われた。役職でもあるよ。今は誰も就いてないけど」

「それじゃあ、アッラーフの力なんて使えないんじゃ」



「使えますわ」

 全員がこの声に反応する。春袈とライナの表情が驚愕に歪む。



「が、ガブリエル様っ!?」

 ガブリエル、根本莉梨その人だった。





「はじめまして、旧アッラーフ様」

 優雅に、白いワンピースをつまみ、お辞儀をするその少女は、ガブリエルと呼ばれた。

 ガブリエル……莉梨は翼とは仲が良いが、その姉である騎士とは仲が良くない。

 それというのも、彼女が元は悪魔である事からくる。



「相変らず、アッラーフの記憶はあるようですわね」

 にっこりと微笑み、告げるその言葉の中にあるアッラーフの言葉。



 頭が、痛い。強制的にプレスされたように、潰されそう。



「あら、具合が悪かったのですか?」

 驚きの表情に形作る。ころころと表情が変わる。



「大方……アッラーフの言葉に反応しているのでしょうけど」

 また、微笑み、その白い歯を見せる莉梨は邪気のない笑みをまだ作る。

 しかし、莉梨の予想外の人物がこの部屋に訪れた。





「ガブリエル。これ以上、刹那を刺激するな」

「璃維君、私がガブリエルに対抗し、貴方に加担するのはこれっきりですからね?」

 紅來璃維、そしてラファエル・朝日奈翼の2人だった。





後書き


作者:斎藤七南
投稿日:2010/07/27 15:10
更新日:2010/07/27 15:10
『Devil+Angel=Reo』の著作権は、すべて作者 斎藤七南様に属します。

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作品ID:245
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