「さてめでたくお前の名前も決まったな」

「もう、駄々をこねても仕方が無い。受け入れよう・・・」

「やっとあきらめたか・・・」

　全く無駄な時間を使った・・・

「お前は今この瞬間から黒夜だ。クロちゃんでも・・・」

　かちゃ

　黒夜の手の中にあるそれは俗に言うハンドガンと呼ばれる物だった

「その名で呼ぶな・・・　分かったか？」

「あ・・・　ああ、分かったから・・・　な？　その物騒な物を仕舞おう・・・　な？」

　そう言うと黒夜の手から銃が消失した。

「次その名前で呼んだらその空っぽの頭に風穴開ける」

　全くあんな物騒な物何処から・・・

「ホントにどっから出した！？」

「何だ、まさか分からないとか言い出すなよ？」

「それについては未説明だ」

「ん・・・　あと少しかな？　後少しでこの話も終わりだ。喜べ」

「じゃあまずお前の手に武器が出現した事について聞こうか？」

「簡単な話、武器になれるなら武器も出せると言う事だ」

「アバウトだな。原理とかそう言う事は無視か？」

「仕方が無いだろ出せる物は出せるのだ」

　そう言いながら黒夜は手でナイフを弄んでいた。

「やめろって危ないそんなシャーペン感覚で回すなよ！」

　そう言うと不服そうに顔をしかめた後ナイフを仕舞った（？）

「まぁ、それは納得するしか無いようだな」

「何か聞きたい事はあるか？」

「いや聞きたい事と言われても困る。黒夜が適当に話を進めてもらって構わない」

「分かったでは君が戦った空間について説明しよう。あそこは向こうとこちらとの間にある空間だ」

「何のために？」

「こっちに居る向こうを認識できる人間を消すためだ」

「そっちに引き込んでしまえばいいじゃんか」

「あほが・・・」

　今ものっそい罵倒された。

「そうするといろいろ問題が発生する可能性があった。例えばその人間を始末する事ができなかったらどうする？」

「俺なら元の世界に戻る方法を探す」

「それだけなら良いもし反逆してきたら？」

「面倒だな」

「そうだ。たかが一人と言えど場合によっては損害が大きくなるかも知れない」

「なるほど」

「まだあるぞ、さらに反乱軍の士気を上げてしまうかも知れない」

「それで、あの空間を使うようになったのか。いや反乱軍もそれを使わないのか？」

「間に存在するような微妙な空間だこちらで言う無線の周波数に見たいに換えることが可能だ」

「そうか、それは便利だな」

「あの空間についての説明はあらかた終わりかな」

　空間についての疑問が解けた。

「他には？」

「お前の実験はお前にどんな能力を追加したんだ？」

「私はなれる武器の制限が無くなった。何より極秘下の中行われた実験だ、情報が少なくてな」

「他のやつに付いては分からないのか？」

「実験の最中に生活に必要な知識は与えられていたがその情報は無い」

「それは残念だ・・・」

　戦いに置いて情報が勝敗を分けるからな・・・

「しかし何で黒夜はここに居るんだ？」

「やつら私に欠点があると言う理由で処分しようとしたからな」

「逃げてきたと？」

「当たり前だ！　使えないから処分すると言われてはいそうですかと従うあほが何処に居る！？」

「実験体の一部は生きていることが嫌だと思うやつが居るかも知れない。実験の内容が内容だ」

　その場を静寂が支配した。

　

「私は・・・」

　黒夜はそう切り出した。