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作品ID:439
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美少女は危険を連れて来る 外伝

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


あの2時間の間は正直本編では晒せる物じゃ無かった by四季

前の話 目次 次の話

 このお話は美少女は危険を連れて来るの本編を12話(プロローグを含む)まで見ていない方は見ない事をお勧めします。



「第一回家の厄介事を抱えた少女の名前付け選手権大会かいさい???」

「嫌みか?」

「そう言うな・・・じゃあ始めるか」

「さっさとしろ名前なんて何でもいい」

 ほう、何でもいいと・・・

「じゃあ、クロなんてどうだ?」

「名前の由来は?」

 え?と、それ聞いちゃう?

「えっと、ほら、お前の髪の色から取ってだな・・・」

「却下だ」

 何でも良いんじゃないのかよ!

「何で?! 別によくね?」

「名前の由来が単純すぎるだろう」

 それを言われると痛い。

「お前何でも良いって言ったじゃん!」

「じゃあそれでやってみるか?」

「そうだな、そうするか?」

「なぜ疑問系なんだ? まぁいい」

「よし、クロ! 何する?」

「やはり却下だ!」

 凄い剣幕で迫ってキタァアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア

 コエェエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエ

「何がお気に召さなかったのですか?」

 出来るだけ刺激しないように下手に出る。

「ほら、あれだ、何か私には・・・」

 なにやらもぞもぞし始めた。

「?」

「わ、私には・・・」

 そして、意を決したように言った。

「その名前は、私にはかわいらし過ぎないか?」

「ふぶっ!」

 そんな事かよ! いろんな意味で噴いたわ!

「別にいいじゃねぇか、クロちゃん♪」

「―っ―っ―っ」

 なにやら凄い事になってるよ! ちょっとやりすぎたか・・・

「分かった、じゃあこれは却下だな・・・じゃあどうするかな・・・」

 目の前に居る少女は頭からぷしゅーっと煙を噴いていた。人間っていろいろと処理しきれなくなるとこうなるのか。

「お?い」

 返答なしっと帰って来るまで時間かかるな、何か○ラナドのふう○見たいになってるよ。

 今のうちに晩飯の準備するかな?







「っは!」

「よぉ、お帰り」

 出来るだけにこやかに言った。

「これは?」

 少女はとても困惑した様子で聞いてきた。

「お前が帰ってこないから飯を作ったんだよ」

 今晩のメニューはシチューにミートボール、生野菜のサラダ、主食に食パン。

 あと真ん中にマーガリンとナイフ、手元にはフォークとスプーン。

「じゃあ腹も減ったし食べながら決めるか」

「いや、なま・・・」

 ぐぅううううううううう

「いただきます」

「い、いただきます・・・」

 こうしてご飯を食べながら名前を決める事に・・・

「っで、名前どうする? このままだとお前の名前はクロちゃんに・・・」

 そこまで言って台詞は止まった。

 のど元にフォーク、突きつけてるのは間違いなく目の前の少女・・・

「お、落ち着け・・・」

「その名前だけは断固として拒否する」

 少女からは有無も言わせぬ迫力があった。

「分かった」

 こくこくとうなずくほかあるまい。

「分かれば良い」

 そう言って再び食卓に戻る。

「じゃあ、何がいいんだよ? 俺の頭じゃ今のが精一杯だぞ?」

 悩む素振りを見せるも、食べるのを止めない少女。

「もぐもぐ、どうやら君の頭の中はとても残念なようだ」

 残念って・・・

「君を頼ったのが間違いだったかな?」

 間違いって・・・

「もぐもぐ・・・」

 無言って・・・

「じゃあ、お前が考えろよ!」

「自分で自分の名前を考えるのは痛々しいのでは?」

 痛々しいって・・・

「なら俺が考えつく限り片っ端から言ってくぞ?!」

「それで良い」

 よしきた。

「いくぞ」

「来い」

 少し考えてから・・・

「シロ」

「却下だ、さっきと変わってない」

 だって髪の毛白くなるじゃん!

「黒子」

「却下だ」

「シロやん」

「問答無用で却下!」



   三十分後



「こ○み! ひらがな三つで・・・」

「君はさっきからアニメのキャラの名前しか言って無いじゃないか! 却下!」

「○カ!」

「却下!」

「レ○!」

「却下!」

「ミ○!」

「却下!」

「○イト!」

「却下! ボーカ○イドから離れろ! それに最後のは男性だ!」

「何で知ってるんだよ?!」

「知らん!」

「じゃあ・・・くり○!ひらがな三つで・・・」

「却下だ!」

「さっきから却下却下と!」

「嫌な物は仕方が無い!」

 ・ ・ ・

「いったん落ち着こう」

「ああ」

 着席

「どうするよ・・・」

「どうするといっても・・・私には何も出来ない」

 しばし考え込む・・・少女のほうを見る。髪の色は白(今のとこは)目の色は夜空を映したような紺色・・・

 夜空を映したような紺色の目

 長い漆黒の髪

 夜空

 漆黒

 夜

 黒

「黒夜・・・」

「ん?」

「黒夜はどうだ?」

 少女は口で黒夜、黒夜っと繰り返す。

 どきどき・・・

「いいな・・・」

 気に入ってくれたみたいだな。ふぅ・・・

「じゃあ決定でいいか?」

「そうだな、今までで一番しっくり来る」

 やっとこの不毛なやり取りが終わった。

「次は苗字だな・・・」

「それも決めなきゃならないのか?」

「出来れば決めたい」

「君と一緒に過すのだ、色彩が一番やりやすいのでは?」

 しばらくはそれで持たせるか・・・

 そうすると目先の問題は姉貴と幼馴染だな。

「よし! じゃあお前は色彩黒夜だ!」

「やっと終わったな・・・」

「お前が駄々をこねるからな、黒夜」

 早速名前で呼ぶと・・・

「却下だ!」

「おおう!?」

 拒否された。

「何でだよ?! さっき気に入ったって言ったじゃねぇか!」

「それとこの感覚は違う!」

 感覚?

「お前・・・」

「う・・・」

 俺が言おうとすることが分かるらしいが、俺は容赦なくそれを言葉にする。

「お前、名前で呼ばれるの・・・恥ずかしいのか?」

「う・・・」

 ぷるぷるぷるぷる

「恥ずかしいのではない・・・慣れないだけだ・・・」

「じゃあ良いじゃねぇか! むしろクロちゃんでも・・・」

「ええい! もう名前など要らん!」



 その後またしても三十分かかって少女の説得に成功、結局少女の名前は黒夜に落ち着いた。



 追記

 その後クロちゃんと読んだらナイフやその他もろもろの凶器で殺されかけた。

後書き


作者:総 誉
投稿日:2010/10/18 22:34
更新日:2010/10/28 03:05
『美少女は危険を連れて来る 外伝』の著作権は、すべて作者 総 誉様に属します。

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作品ID:439
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