作品ID:606
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文通
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 連載中
前書き・紹介
出会い
目次 |
必要以上に大きい音の目覚まし時計で起きる俺の朝は、実に清々しいものであった。起きると同時につけるテレビではくだらないニュースばかり。
「あ、俺だ。……なになに?か、歌手デビュー!?しねぇよ!!テレビなんて嘘だらけじゃねぇか……」
俺は現役東大生モデル、吉井隼人。
でも、好きでモデルをやってる訳じゃない。生活費稼ぎだ。それに、認知症の父がいるにもかかわらず、ろくに介護もせずにいるからだ。実家は遠いので、行き来なんて到底できない。だからせめて、月の給料を送るくらいはしたい。
今日は仕事も大学も休み。こんな日は、出掛けたいのが、外に出ると騒がれてしまう。今日は家でのんびりしよう。
――ピーンポーン
……宅配便かぁ ?
ガチャッ
「宅配便です、サインお願いします」
「はい?……よしっこれでいいスか?」
「はいっありがとうございました」
あ、事務所からだ。ファンレターだろう。一応読むが、よっぽどでなければ、返事は出さない。面倒くさいし。でも読まなければ、握手会などで、かなり気まずくなったりする。
「……え?なになに?」
――一時間後
一通り読み終えた。さて、寝ようかな……。あれ、奥にもう一通ある。
それは桜色の封筒の、可愛い手紙だった。
『吉井隼人様へ
初めまして。テレビや雑誌などで、活躍ぶりを見てます。この前、撮影現場を見学させてもらいました。大人数でしたから、きっと誰だかわかりませんよね……。
突然ですが,私の兄が東大を目指してるんです!いい勉強法を教えてください。応援しています。
美奈子より』
「この前の撮影見学に来た子ってことは……。小学生!?嬉しいなぁ?これは特別に返事を書こう!」
『美奈子ちゃんへ
初めまして。お手紙ありがとう。とても嬉しかったよ。小学生からなんて君が第一号だ。
お兄さん、東大を目指しているなんて格好いいじゃないか。いいお兄さんだなぁ。
暗記必須のところが結構あると思う。暗記はカンペキにしないと難しい。
吉井隼人より』
しかし、この出会いが僕の幸せを壊していくものだった。
「あ、俺だ。……なになに?か、歌手デビュー!?しねぇよ!!テレビなんて嘘だらけじゃねぇか……」
俺は現役東大生モデル、吉井隼人。
でも、好きでモデルをやってる訳じゃない。生活費稼ぎだ。それに、認知症の父がいるにもかかわらず、ろくに介護もせずにいるからだ。実家は遠いので、行き来なんて到底できない。だからせめて、月の給料を送るくらいはしたい。
今日は仕事も大学も休み。こんな日は、出掛けたいのが、外に出ると騒がれてしまう。今日は家でのんびりしよう。
――ピーンポーン
……宅配便かぁ ?
ガチャッ
「宅配便です、サインお願いします」
「はい?……よしっこれでいいスか?」
「はいっありがとうございました」
あ、事務所からだ。ファンレターだろう。一応読むが、よっぽどでなければ、返事は出さない。面倒くさいし。でも読まなければ、握手会などで、かなり気まずくなったりする。
「……え?なになに?」
――一時間後
一通り読み終えた。さて、寝ようかな……。あれ、奥にもう一通ある。
それは桜色の封筒の、可愛い手紙だった。
『吉井隼人様へ
初めまして。テレビや雑誌などで、活躍ぶりを見てます。この前、撮影現場を見学させてもらいました。大人数でしたから、きっと誰だかわかりませんよね……。
突然ですが,私の兄が東大を目指してるんです!いい勉強法を教えてください。応援しています。
美奈子より』
「この前の撮影見学に来た子ってことは……。小学生!?嬉しいなぁ?これは特別に返事を書こう!」
『美奈子ちゃんへ
初めまして。お手紙ありがとう。とても嬉しかったよ。小学生からなんて君が第一号だ。
お兄さん、東大を目指しているなんて格好いいじゃないか。いいお兄さんだなぁ。
暗記必須のところが結構あると思う。暗記はカンペキにしないと難しい。
吉井隼人より』
しかし、この出会いが僕の幸せを壊していくものだった。
後書き
作者:゜+.(*`∀´美瑠´∀`*).+゜ |
投稿日:2011/02/11 21:53 更新日:2011/02/13 18:44 『文通』の著作権は、すべて作者 ゜+.(*`∀´美瑠´∀`*).+゜様に属します。 |
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