小説を「読む」「書く」「学ぶ」なら

創作は力なり(ロンバルディア大公国)


小説投稿室

小説鍛錬室へ

小説情報へ
作品ID:693
「悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ」へ

あなたの読了ステータス

(読了ボタン正常)一般ユーザと認識
「悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ」を読み始めました。

読了ステータス(人数)

読了(49)・読中(0)・読止(0)・一般PV数(95)

読了した住民(一般ユーザは含まれません)


悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中

前書き・紹介


いちわ 大雑把な父、逃走準備

前の話 目次 次の話











「きゃあああああああああ!!!」



 あたしの悲鳴が玄関に響く。



 だって、だって!



 目の前にいたんだもん!



 あ、あ、あの!腐った死体が!



 慌てて玄関閉めて、家に立て篭もる。



 よく見ると、お母さんも父さんもいない。



 おかしいな、と思って家の電話を使おうと思った。



 留守録が残っていた。



 ボタンを押す。



「おお、椎名か。大変だ! 町中でゾンビが大量発生した! そもそもゾンビという単語でいいのかいささか分からんが、兎に角逃げろ! 町が封鎖されてしまうぞ! 私たちは、もう逃げ出しているから安心しろ。通帳とか、そういう金品も問題ない! 金品を持っていくことで、お前を忘れてしまってすまない。まあそういうことでうっかり椎名を忘れてこうして連絡している。今すぐ武器になりそうなものを持って逃げろ! 奴等は力が異常に強い! だが柔らかいことは自衛隊の体当たりの調査で分かっている!」



「そんなことどうでもいいからあたしを忘れるなぁぁぁぁぁ!!」



 あたしは留守録に向かって叫んだ。



 父さん、大雑把にも程がある!



「あいつらは食欲だけで動いている! まるでゲームのようだが、絶対に死ぬなよ! 大丈夫だ、噛まれてもゾンビになることはない! ただし普通に死ぬがな」



「当たり前でしょうが!」



「ええい、いちいち突っ込むな!」



「この大雑把!人でなし!娘をエサにするな馬鹿!」



「罵っていると思うがこれは留守録だ」



「分かってるわボケェ!」



「ちなみに何人も取り残しがいるようだが、無視して避難してこい!」



「この馬鹿親父ぃぃぃぃ!!」



 これ以上聞きたくないので、電話を力任せに殴った。



 壊れた。



 留守録が途中で切れる。でもどうでもいい。



 でも、現状は理解できた。



 そういえば、あたしの名前を言ってなかった。



 あたしは、睦椎名(むつみしいな)という。



 ただの高校生である。



 当然、ゾンビと戦えるほどの身体能力なんてない。



 せいぜい、喧嘩ぐらいである。



 でも、武器って何!?



 何でもいいの!?



 柔らかいなら、何でもいい。



 殴れるものをうちの中で捜す。



 …ゲームみたいに、銃なんて手に入らない。



 家庭にある、何かで。



 あたしは台所に入った。



 刃物が咄嗟に思いつく。



 手当たり次第に引っ掻き回す。



 まずは、包丁。刃の長いパン切り包丁でいい。



 あとは、フライパン。



 これ、殴るとすごく痛いということを小説で読んだ。



 だからもっていく。



 あと適当に、武器になりそうなものを掻っ攫っていく。



 次は父さんの部屋。



 父さんはジャンク品を集めるのが趣味だ。



 だから、父さんの部屋にはごみの山が溜まっている。



 その前に、災害用の巨大なバックに、先程の武器の山を入れていく。



 最初に中に非常食と水が入っているので、それはそのまま。



 大丈夫であろう。あたしはこれでも力は女子にしては高い方。それが自慢だから。



 とまあそのままポケットにも簡単な武器をしまい、体中に装備をくくり付ける。



 これで生き残れといわれたら、絶対生き残る。



 ゾンビに食われるとか、死後が最悪だ。絶対。



 ここでも、武器になりそうなものを掻っ攫う。



 おかげでバックはぱんぱん。でも、走れないほどない。



 よし。



 あたしは災害用のバックを背負い込み、立ち上がる。



 外では何だか呻き声が聞こえる。



 まずは、親友の篠崎緑(しのざきみどり)が心配だ。



 取り合えず、集合場所である駅前にいってみよう。

 

 そこまで生き残る。



 サバイバルの開始である。

後書き


作者:ゾンビの方程式
投稿日:2011/05/14 12:16
更新日:2011/05/14 12:16
『悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ』の著作権は、すべて作者 ゾンビの方程式様に属します。

前の話 目次 次の話

作品ID:693
「悪夢ではない。これは現実だ。覚えておきたまえ」へ

読了ボタン


↑読み終えた場合はクリック!
button design:白銀さん Thanks!
※β版(試用版)の機能のため、表示や動作が変更になる場合があります。
ADMIN
MENU
ホームへ
公国案内
掲示板へ
リンクへ

【小説関連メニュー】
小説講座
小説コラム
小説鍛錬室
小説投稿室
(連載可)
住民票一覧

【その他メニュー】
運営方針・規約等
旅立ちの間
お問い合わせ
(※上の掲示板にてご連絡願います。)


リンク共有お願いします!

かんたん相互リンク
ID
PASS
入力情報保存

新規登録


IE7.0 firefox3.5 safari4.0 google chorme3.0 上記ブラウザで動作確認済み 無料レンタル掲示板ブログ無料作成携帯アクセス解析無料CMS