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作品ID:704
「龍は将の先輩」へ

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龍は将の先輩

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


道着男と関西男

目次 次の話

錦学園高等部1年3組。



ここに、ある男が居た。



男の名は柴羅木 将輝(しばらぎ まさき)。

ちょっと焼けた黒い肌が特徴な男である。



将輝は現在、屋上に居た。

そして、ある光景を見ていた・・・・・・。



「えっと・・・・・・こんぐらいに削れりゃいいのか・・・・・・?」

「・・・・・・」



指定された制服を着ず、『パオ』と呼ばれる格闘家のズボンと黒帯を締めた赤い道着、その道着に『漢』の一文字。

いくら土足が許可されているからといって、鉄下駄を履いている・・・・・・。



そんな男が、ナイフで鉛筆を削っていた。



「・・・・・・」



将輝は、その場を立ち去った。――



「・・・・・・さっきの誰だろう・・・・・・?」



将輝が首を傾げながら、廊下を歩いていると・・・・・・。



「おう、そこの黒肌の1年坊主」

「はい?」



誰かに呼び止められて、振り向いた。



「ここらへんを、ワイと同じ3年の万石 玄武(まんごく げんぶ)っつちゅー名のモン見とらん?」

「・・・・・・」



関西人が、将輝に話しかけてきた。



「・・・・・・どういう人ですか?」

「茶髪のツンツンと『漢』の一文字入った黒帯を締めた赤い道着と、『パオ』っちゅー黒いズボンを履いて、鉄下駄履いてナイフもっとる奴や」

「・・・・・・」



先ほど、屋上に居たあの人か。



「・・・・・・屋上でナイフ使って鉛筆削ってましたけど・・・・・・?」

「マジで? サンキューなっ! ワイの名は国枝 雀(くにえだ すずめ)や! よろしゅーなぁっ!」



ブンブンと握手を交わし、雀は立ち去っていった・・・・・・。



「・・・・・・変な人だな・・・・・・」



将輝は、そのまま廊下を歩いた・・・・・・――

後書き


作者:四神 麒麟
投稿日:2011/05/17 20:07
更新日:2011/05/17 20:07
『龍は将の先輩』の著作権は、すべて作者 四神 麒麟様に属します。

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