生死の交わる学校で

小説の属性：一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 休載中

「最悪の初対面」　 訂正、最高の再会　 「蘇る記憶の欠片」　 「無くしたくないもの」　 「新たなる出会い」　 「心拍数が跳ね上がってます」　 「治療中」　 「一触即発」　 「悲しい思い出、新たなる一歩」

前書き・紹介

――俺はもう、過去も未来も存在しないんだ。

その言葉とともにすべてを無くしてしまった少年、如月天。彼は過去に大きな事故に巻き込まれ、健忘症を患っていた。挙句後遺症である記憶障害、さらには末期癌に体を蝕まれ、余命あと数カ月とすら言われている高校生。

彼を取り巻く環境もまた普通ではない。

何かしらの病気を患った若い患者に、勉強をという思いから作られた高校、風波無中央病院付属高校。

決して多くはないが、みなが懸命に通う高校。彼もまたそこに転入することになり、同時に延命処置を始める。すべては長く生きるため。だが彼はもう生きることを放棄していた。

そこで彼と交わる数々の人々。彼は「今」だけを生きることだけでなく、

「未来」を求めることができるだろうか。