作者 | 原作:尾高純一 作画:野田大輔 |
作者HP | ||
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掲載誌 | ヤングガンガン(スクウェア・エニックス) | 単行本数 | 2巻(連載終了) | |
Wikipedia | ||||
チャート | ![]() |
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内容 |
将棋以外は全く残念な女子高生「紅井小馬」を描く『詰んデレ』4コマ。 将棋にしか興味がなく、人生の全てが将棋尽くしで「好きなこと(将棋)以外やりたくない」を公言する残念美人。 将棋のことは全く知らない将棋部顧問の「只野先生」の国語準備室をほぼ乗っ取り、自堕落で将棋三昧な日々を送る姿を描いている。 ネタや話が全て将棋に絡んだ内容であり、ルールや戦法、プロの世界や奨励会などの仕組み。 実際の棋士たちのエピソードなど、多角的に将棋の魅力をネタにしている。 原作と作画を別の作家が担当しており、原作はガンガン系列で長期連載の実績のある尾高純一先生が担当。 作画は新鋭の野田大輔先生が担当している。 尾高先生らしさのネタだけでなく、作画によって可能になったことでネタの幅が広がっている。 なお、単行本全2巻でその最後の話は日常回であり最後っぽさはないが、きちんと最終回まで収録されている。 |
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感想 |
絵は違うけどどこかで感じたことのある作品の印象やなぁ・・・ それが最初の感想でした。 作者の名前を見て納得。 原作と作画が別の人で、原作はあの「勤しめ!仁岡先生」の尾高純一先生じゃないですか! そりゃ感じたことのある印象な筈だ! 特に各話の冒頭でのやり取り、これは先生の作品でのお馴染みのパターン! シリアスに見せつつ扉で一気に「そうい事かーい!」と持っていく黄金のパターン。 先生の代名詞ともいえる「こう書いてこう読む」のコンボ。 何かに一直線すぎる人の暴走に対して一般人(こいつも何かズレてる)がキレツッコミ。 何よりも、一直線すぎてウザさに至ってしまっているキャラクター。 間違いなく尾高先生の色が濃く出た作品でした。 先生は前作では作画もご自身でされていましたが、本作に関しては原作を担当で、作画は野田先生。 作品イメージとして野田先生の方がしっくり来たとか、そういうことなのでしょうか。 確かに作品の雰囲気としてもそうですし、ネタの中には「この絵でないと」というものが出てきます(2巻「頭に金が乗るまで」など)。 正直、両者のいいところが出ているタッグなのではないかと思います。 ネタの風味としては尾高先生イズムがメイン。 上記のような先生の作品の特徴を「将棋」「将棋以外ダメな女子高生」を軸に展開しています。 当然この手の作品の例にもれず、将棋のことに詳しくない人間でも楽しめる内容です。 ルールや戦法の話も出てきますが、都度解説(子難しくない)。 プロの方やその世界のお話も興味をそそります。 かく言う私も将棋は子供の頃に親に教えてもらってちょっとやっていただけで、ルールは知っているけど戦法や用語なんて全く縁遠い程度。 プロ棋士?公文式のCMのあの方くらいしか知りませんよ?というレベル。 それでも十二分に楽しめるのですから、ぜひ軽い気持ちで手に取っていただきたいです。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2016年9月24日 ・2巻:2017年12月25日 |
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