このお方はきらら3誌の歴史そのものと言っても過言ではなく、それは同時に萌え4コマの歴史そのものでもあります。
MAXで最も古く、そして、やむにやめない事情を除けば1度も休載することなく最後まで走り抜けた全6巻のMAXの歴史そのもの。
それがこの「ワンダフルデイズ」。先生の2作目です。
女性キャラ、特に百合作品がメインのMAXにおいてメインキャラに男性がいる作品は実は珍しいかも?
ラブコメであればまた別ではありますが、そうでない作品ではなおのこと。
しかも、みんなシュッとしてるんよねぇ・・・
女性キャラは可愛らしく、男性キャラはシュッと。
なんかステキやん!
そういえばこの頃は蒼太君もメインキャラの1人としての扱いだったんですね。
出番が・・・
加えて、登場人物の多くが成人済み。
人外の皆さんの方が多いですが、皆さん「二十歳」は軽く超えてらっしゃいますしね。
メインキャラクターの大半はこの1巻で既に揃っています。
1巻の後半で珠季さんが加入してアパートの人物はほぼ揃ったという感じでしょうか(2巻で住人になる貧乏神な彼女は基本不在ですし)。
さっちゃん、この頃は体育会系のノリ全開でした。
段々手は出ないようになりましたが、初期は毎回鉄拳制裁でした。
キャラで言えばさっちゃんの姪のすずりちゃん。
先生の作品ではお馴染の「妙にしっかりした所は有るけど基本は純真なかわいい子供」というリーサルウェポンです。
この時点ではまだサブキャラクターですが、この子の存在がまさか6巻で物語を大きく動かすとは・・・
でも、それはまだ先のお話。
1巻P79右のネタは巻頭の描き下ろしの話からですね。
じっとさっちゃんを見ていたのは「さっちゃんの後ろ」を見ていたようです。
本格参戦は2巻になってから。
やっぱこの手のキャラ好きだなー。
そして、子供に「・・・すごいダメなかんじがした・・・」と言われる壱さん・・・
「三者三葉」では『個性豊か過ぎる面々』でしたが、この作品では大半のキャラが人外。
それらの特徴を生かしたネタも多いのですが、それでも「色モノ」というイメージが全くしないのは先生だからでしょうね。
何故だか落ち着いて、安心して読めるという印象の方が強いです。
最初から割と日常。それがホントに危なげなく6巻まで毎月連載されていました。
他の作品もそうですが、驚異的としか言いようがない安定感。
特に複雑な設定やストーリーもありません。
ただ、時々は話のターニングポイントなどは有ります。
それぞれの恋愛話に絡むものが多いです。
2巻後半では珠季さん。この出会いがこれから少しずつ描かれる1人と1匹のほわっとした物語へと繋がっていきます。
で、それとほぼ同時くらいにもう一つのストーリーが進行。
それが、壱さんの禁酒。壱さんの育ってしまった原因は「お酒」。
なのでお酒を飲むのをやめたら・・・?というわけで。
そして、実際に壱さんが段階を追って若返っていきます。ちょっとしたベンジャミン・バトン?
この物語は3巻へと繋がっていき、それが3巻の新キャラとのひと騒動にも絡みます。
息の長い作品だからこそできることですが、この壱さんの禁酒と若返りも長期スパンのお話なのです。
あまり目立ちませんが、さっちゃんの髪の毛がちょっとずつ伸びています。
当初はウェービーなショート。2巻の中盤辺りでセミロングになって、それからヘアスタイルも時々変わっています。
サイドで纏めたり、アップにしたり。
髪形で遊べるのは女子の特権ですもんね♪
作中でも「伸ばしたい」と発言しており、その通りに伸ばし、2巻後半で再びカットモデルでまた短くなりました。