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ワンダフルデイズ

作者 荒井チェリー ワンダフルデイズ
作者HP
掲載誌 まんがタイムきららMAX(芳文社)
単行本数 6巻(連載終了)
Wikipedia ワンダフルデイズ (漫画)
チャート
内容 何かと“憑かれやすい”「金子さち」が引っ越した先のアパートの住人は見た目は普通だが実は妖怪。
さらに、さちの部屋には座敷童子が住み着いていた。
おまけに、その座敷童子が・・・なぜか大人に成長していた。
奇妙な住人たちとの共同生活でありながら、ごくごく普通だったりそうでなかったりしながら、
暖かくて楽しい日々が描かれるハートフル4コマ。
人外が多数登場するも、作者特有の可愛らしいキャラクターで描かれており、非常に愛らしいのが特徴。
2巻以降は幾つかの恋愛模様や人間(?)関係が描かれることが多い。

それだけに初期と現在で画風が徐々に変化しているのも特徴。
単行本のカバー裏は各キャラクターにスポットを当てた話になっている。

2012年8月号にて最終回を迎えた。
MAXの創刊号から続く最古参であり、連載が完結するまで非常に長期に渡って「最古参かつ唯一の創刊号からの作品」であり続けた。
また、震災での被災による休載を除けば一度も休載がなかったという偉業を成し遂げた作品。
感想 八畳一間 バス・トイレ共同 座敷童子(大人)付き。
人間よりも人外の方が圧倒的に多い先生特有の「ファンタジー×濃いキャラ」が見事に調和した作品です。
MAXの最古参は伊達ではありません(そして、MAXの中で最も平均年齢が高い作品?)。
登場するのは座敷童子の「壱」。そして、雪女にろくろっ首に犬女。
さらには猫又に貧乏神に真の(?)座敷童子(ホームレス)に・・・
人間も小さくてパワフルなさっちゃんにファンタジー大好きな絵本作家の大家さんにさっちゃんの家族やその他諸々・・・
個性豊かな面々揃い踏み。
実は大所帯作品です(1巻時点で8人。そこからゆっくりと登場人物が増えていっています。)。

この方の作品に共通していますが、爆発力のあるタイプの笑いではありません。
兎にも角にも安定感抜群のコメディ。これが最大の武器です。
常に安定した楽しさを与えてくれる。いつ読んでも期待通りの世界がそこにある。そういう作家さんです。
この作品もその一つで、その中でも「人外」だからこその個性を大いに発揮したコミカルなネタが特徴です。
独特の優しいタッチとほんわかする話の展開。
それでいてクスリとさせられるネタの数々。
実は私が先生の作品で、初めに読んだのがこの作品だったりします。
この作品きっかけで、作者買い(荒井チェリー先生の作品をまとめ買い)をしたんですね。

可愛らしい画風と安定感のあるお話の数々。
入れ替わりの物凄く激しい萌え4コマの世界で長期連載をいくつも抱える人気作家さんの代表作の一つ。
それだけでどれだけ安心して読めるかが分かりますね。MAXでもトリを飾ることが多いですし。
4コマ界の真打ちといった立ち位置でしょうか。
それだけに広く受け入れられやすくて読みやすい作品です。
何でしょう・・・凄く癒される作品です。
チャートの“万人ウケ”は人外を扱う作品なので、ということで-1ポイントしているのですが、
この作品ではそれくらいの事はまったく気にならないので、基本的には誰にでもお薦めのできる作品だと思いますヨ。

それにしても、「座敷おやじ」という単語に吹きました(3巻P97)。
冷静に考えれば、そうなんですよねぇ・・・
雑記 2巻のあとがきにて、一話目を描くという時に同じタイトルのドラマが始まり、
一部を変えて「ワンダフルデイズ」になったとの事が紹介されていました。
連載が始まったのが2004年7月号から。
それを描き始めるとなると、その少し前。
なおかつタイトルが近いその時期のドラマ・・・。
「オレンジデイズ」ですね。
なるほど、さっちゃんの髪はオレンジ色ですしね。
単行本 発売日 ・1巻:2006年1月27日
・2巻:2007年5月28日
・3巻:2008年9月27日
・4巻:2009年12月26日
・5巻:2011年5月27日
・6巻:2012年7月26日
試し読み まんがタイムきららWeb:1巻
まんがタイムきららWeb:2巻
まんがタイムきららWeb:3巻
まんがタイムきららWeb:4巻
まんがタイムきららWeb:5巻
まんがタイムきららWeb:6巻
関連項目 ●ジャンル ロングセラー
大人数
妖怪モノ
座敷童子
●チャート 癒し
万人ウケ(高い)
●データ 学校
血液型
小冊子(単行本)
●作品研究 荒井チェリーワールド
妖怪大辞典 -荒井チェリー作品-
●作者別 作者別作品一覧 ●各巻感想 1〜2巻
3〜4巻
5〜6巻

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