小説を「読む」「書く」「学ぶ」なら

創作は力なり(ロンバルディア大公国)


小説投稿室

小説鍛錬室へ

小説情報へ
作品ID:1699
「人魚姫のお伽話」へ

あなたの読了ステータス

(読了ボタン正常)一般ユーザと認識
「人魚姫のお伽話」を読み始めました。

読了ステータス(人数)

読了(56)・読中(0)・読止(0)・一般PV数(194)

読了した住民(一般ユーザは含まれません)


人魚姫のお伽話

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


「給料三ヶ月の裏話」

前の話 目次 次の話

――――六月の花嫁って、やっぱり憧れますね。日本じゃ梅雨の季節だから、とも言われるけど、ジューンブライドだもの。
 それに、優しい小雨の梅雨の景色の中、紫陽花の雨の花嫁っていうのも、中々、風情と味があると思いません? 


 手にした雑誌に想いを馳せていた様子の優卵は、何気なく口にしただけのつもりだったのだろう。
 けれど、秋の初め、時期を迷っていた貴悠には、決め手になる一言だったのだ……。



「しっかし、いくらなんでも、飛ばし過ぎじゃねぇの?」
 友人の言葉に、貴悠はシラッととぼける。
「何が?」
 貴悠の返しに、友人は諦めたようで、それ以上は何も言わない。


「どーせ、コイツ、焦り出したんだろ」
「なんで」

「愚問だろ。長谷川さんの教室もうろちょろしだしてんだぞ? 長谷川さん、本当はかなりモテるし、長谷川さん見てる男なんか、結構いるぞ?」
「…………あ、そーいうこと」



「うるさい……」
 ボソボソと呟いた貴悠に、友人二人の生温い視線が重なる。


 あの夏の日、傷付いていた優卵に手を差し伸べたのが、貴悠だった。あのとき、手を差し伸べたのが貴悠だったからこそ、貴悠の手を優卵は取っただろう。
 けれど、貴悠の方は、それだけではもう、納得がいかない。きちんとしたポジションが欲しかった。優卵の隣に立つべき権利が。



「まぁ、頑張れよ?」
「あんまり心配もしてないけどな」

 先の笑みとは違い、心から温かな言葉と笑みに、貴悠は黙って、友人二人とグラスを合わせた。



「言われなくてもね」

後書き


作者:未彩
投稿日:2016/01/19 12:56
更新日:2016/01/19 12:56
『人魚姫のお伽話』の著作権は、すべて作者 未彩様に属します。

前の話 目次 次の話

作品ID:1699
「人魚姫のお伽話」へ

読了ボタン


↑読み終えた場合はクリック!
button design:白銀さん Thanks!
※β版(試用版)の機能のため、表示や動作が変更になる場合があります。
ADMIN
MENU
ホームへ
公国案内
掲示板へ
リンクへ

【小説関連メニュー】
小説講座
小説コラム
小説鍛錬室
小説投稿室
(連載可)
住民票一覧

【その他メニュー】
運営方針・規約等
旅立ちの間
お問い合わせ
(※上の掲示板にてご連絡願います。)


リンク共有お願いします!

かんたん相互リンク
ID
PASS
入力情報保存

新規登録


IE7.0 firefox3.5 safari4.0 google chorme3.0 上記ブラウザで動作確認済み 無料レンタル掲示板ブログ無料作成携帯アクセス解析無料CMS