作品ID:1777
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異界の口
小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結
前書き・紹介
序章
目次 | 次の話 |
あるところに、一人の少年がいた。
少年は物心つく前から山奥にいて、そこから出ることはなかった。常に見知った大人が彼を見ていた。
そのくせ、影が薄かった。
大人たちは「手のかからない子ども」だと思っていた。少年のほうも、「迷惑はかけまい」と思っていた。
そんな少年が、一度だけ脱走したことがあった。
あれは、いつのことだったろう。
友人に聞かないと、正確な時期はわからない。それくらい昔で、考えれば考えるほど、そこまで昔のことには思えなくなってくる。
彼らは突然真夜中の世界へと飛び出した。大人から見れば迷惑だろうけれど、子ども達にとっては重要なことだったのだ。
……たぶん。
大方その場のノリだったという説もあるが、ぼくはそんなことはないと思っている。
たまに、友人たちはどうしているかな、と考える。
旅を共にしたのは二人……いや三人。
今、どこで、何をしているか。
まあ、それはぼくが知っているようなことではない。
この物語の主人公は、あくまで「とある少年」なのだから。
少年は物心つく前から山奥にいて、そこから出ることはなかった。常に見知った大人が彼を見ていた。
そのくせ、影が薄かった。
大人たちは「手のかからない子ども」だと思っていた。少年のほうも、「迷惑はかけまい」と思っていた。
そんな少年が、一度だけ脱走したことがあった。
あれは、いつのことだったろう。
友人に聞かないと、正確な時期はわからない。それくらい昔で、考えれば考えるほど、そこまで昔のことには思えなくなってくる。
彼らは突然真夜中の世界へと飛び出した。大人から見れば迷惑だろうけれど、子ども達にとっては重要なことだったのだ。
……たぶん。
大方その場のノリだったという説もあるが、ぼくはそんなことはないと思っている。
たまに、友人たちはどうしているかな、と考える。
旅を共にしたのは二人……いや三人。
今、どこで、何をしているか。
まあ、それはぼくが知っているようなことではない。
この物語の主人公は、あくまで「とある少年」なのだから。
後書き
作者:水沢妃 |
投稿日:2016/08/13 21:42 更新日:2016/08/13 21:42 『異界の口』の著作権は、すべて作者 水沢妃様に属します。 |
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