小説を「読む」「書く」「学ぶ」なら

創作は力なり(ロンバルディア大公国)


小説投稿室

小説鍛錬室へ

小説情報へ
作品ID:244
「Devil+Angel=Reo」へ

あなたの読了ステータス

(読了ボタン正常)一般ユーザと認識
「Devil+Angel=Reo」を読み始めました。

読了ステータス(人数)

読了(48)・読中(0)・読止(0)・一般PV数(110)

読了した住民(一般ユーザは含まれません)


Devil+Angel=Reo

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


第二部・第8話。

前の話 目次 次の話

「あ……いや、その……」

 慌てて、理由をつけようとする刹那。

 だって、空気が、雰囲気が変わってしまったから。



 この場合、刹那がこの会話に入ってくることはまず、ない。

 なぜならば? 璃維と翼の会話ではなく、璃維とラファエルの会話でもあるから。

 その2人の会話に入ることは、一種の無礼にあたるわけで。

 当然? 場の雰囲気も変わるというもので。

 まあ、それを察したライナが、フォローに入る。



「姉さん、レオ争奪戦は、明日の13時からだよ」

「あ、うん……分かった」

 笑顔を作り、返答する刹那。

 それに小さく溜息をつく媛。



「あ、ねえ。春袈、レオ争奪戦に関して、教えて? 私、何も知らなくって……」

「了解。でも、私でも知らないことあるかもしれないから、ライナも」

「僕はいいけど」

 刹那の願いに春袈は快諾し、ライナも着いて行くよう促す。



「媛は?」

 急に呼ばれて、肩が震える。



「いいよ、でも先、行ってて」

「分かった。じゃあ、行こう?」

 お姉ちゃんたちが、宿泊先のホテルへと向かう。





 正直、今の私はイライラしてる。

 何でって、この紅來璃維が原因である。

 感情に押し流されたまま、持ってたティーカップをテーブルへと乱暴に置き、その勢いで空いた右手を使い、紅來璃維の頬を張る。

 パンッといい音が鳴り、それに混ざる鈍い低い音。



「アンタ、お姉ちゃんの目の前で何やってんの?」

 ――あぁ、ダメだ。イライラして声色も変わってくる。



「何って、翼と話してるだけ」

「その態度が私のイライラの原因なんだけど?」

 お願い、もうイライラさせないで。



「いや、媛がイライラしてるって知らない」

「だったら、せめてお姉ちゃんに、あんな暗い顔させんじゃねぇってのっ!」

 テーブルを叩き、後ろを向き、お姉ちゃんたちの後を追う。



 何で、こんなにムカついてるんだろう?

 何で、こんなにイライラしてるの?

 紅來璃維が原因? 違う。じゃあお姉ちゃん?

 それも違う。



 このイライラの原因を紅來璃維に押し付けて、そのまま、お姉ちゃんたちのところへと向かう、そのときの心情は、正直、最悪だった。





後書き


作者:斎藤七南
投稿日:2010/07/27 11:57
更新日:2010/07/27 11:57
『Devil+Angel=Reo』の著作権は、すべて作者 斎藤七南様に属します。

前の話 目次 次の話

作品ID:244
「Devil+Angel=Reo」へ

読了ボタン


↑読み終えた場合はクリック!
button design:白銀さん Thanks!
※β版(試用版)の機能のため、表示や動作が変更になる場合があります。
ADMIN
MENU
ホームへ
公国案内
掲示板へ
リンクへ

【小説関連メニュー】
小説講座
小説コラム
小説鍛錬室
小説投稿室
(連載可)
住民票一覧

【その他メニュー】
運営方針・規約等
旅立ちの間
お問い合わせ
(※上の掲示板にてご連絡願います。)


リンク共有お願いします!

かんたん相互リンク
ID
PASS
入力情報保存

新規登録


IE7.0 firefox3.5 safari4.0 google chorme3.0 上記ブラウザで動作確認済み 無料レンタル掲示板ブログ無料作成携帯アクセス解析無料CMS