「うわはははは！」

夜道を笑いながら走る少年がいた。

「だからいったじゃねぇか！アニキ！」

アニキと呼ばれた少年の名は、龍神　真（たつかみ　まこと）。

錦（にしき）学園に通う高校２年だ。

「そもそもアニキが警察の目の前で邪魔した不良をボコボコにしたからこうなったんじゃねぇか！」

真の後ろで走っていた少年が泣き声をあげた。

「うわはははは！どうした空よ？随分と女々しいな？」

空と呼ばれた少年の名は龍神　空（たつかみ　そら）。

真の弟で、錦学園に通う高校１年だ。

「さっきいったことがわかんねぇのか！？このクソアニキ！」

「お？やるかコノヤロー？」

真は空の言葉にキレて、身をかまえた。

「あ?コラコラ！止めないか！」

そのとき警官は真と空を抑え、喧嘩しそうな空気を止めた。

「キミたちは兄弟か？」

『兄弟だっ！』

「じゃあ仲良くしなさい！わかったか？」

『わかりましたっ！』

「よし、話しは済んだ、早く帰りなさい！」

『わかりましたっ！』

「なんか気持ち悪いシンクロだな・・・・・・まあいい、帰りなさい」

『わかりましたっ！』

真たちは警察と別れ、家に帰った＿＿