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作品ID:642
「闇はいつか光をつくる」へ

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遠藤 敬之 


闇はいつか光をつくる

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


目次 次の話

「人間は最低だ・・・・・・そう思わないかい?」

「アァ?」



突然の問いに、男はだるそうに反応した。



男の名は『ウィド』。

『六星天』のひとつ、『闇』の者である。



ウィドは、『闇の者』だという理由のみで嫌われていた。



「ウィド・・・・・・キミは、除者にされているのに、何故泣かないんだい?」

「・・・・・・」



人形は、今だウィドに語りかける。



「ウィド、キミはさっきから僕の言葉に耳を傾けてくれないね」

「・・・・・・さっきテメェの問いに対し、反応してやったじゃねぇか」



ウィドは父親を知らない。



母親も居ない。



だからこんなに荒んでいた。



「まずな、いきなりの問いに答える奴は居ねぇよ。 ハイ論破」

「少しぐらいは居るよ。 ハイ論破」



人形は、ウィドに対し喧嘩腰になってしまった。



「・・・・・・クズ人形の問いに答える必要性はねぇよ」

「クズ人形って・・・・・・これでもキミの『使い魔』だよ?」

「黙れ『愚者』」



ウィドは、『愚者』を睨みつけた。



齢15だというのに、鋭い眼光を放っていた。



「いい加減にしろ。 テメェの言葉聞くだけで不愉快だ」

「そんな・・・・・・」



ウィドは『愚者』に背を向け、部屋を出た。



「・・・・・・」



『愚者』は、後悔していた。



***



他の『人形使い(ドールマスター)』が居る中、1番精神力が高かった少年。



――ウィド。



『愚者』は、彼に好意を持って接したのだが・・・・・・。



***



「・・・・・・こんなに厄介な『人形使い(ドールマスター)』は、初めて見たわ・・・・・・」



『愚者』は、泣きたかった――

後書き


作者:四神 麒麟
投稿日:2011/04/23 22:12
更新日:2011/04/23 22:51
『闇はいつか光をつくる』の著作権は、すべて作者 四神 麒麟様に属します。

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