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作品ID:646
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闇はいつか光をつくる

小説の属性:一般小説 / 未選択 / 感想希望 / 初級者 / 年齢制限なし / 完結

前書き・紹介


風塔

前の話 目次 次の話

「『人形(ドール)』で『最硬』と『破壊』を司る『塔』か・・・・・・」

「貴様の『人形(ドール)』とはわけが違うのだよ」



ガバラはウィドを嘲笑った。

しかし・・・・・・。



「・・・・・・ふふふ」

「何が可笑しい?」

「貴様に言い忘れていたが、『愚者』の能力はな・・・・・・」



ウィドは一区切りいれ、言葉を紡いだ。



「・・・・・・『全てを喰らい尽くす』んだよっ!」



ウィドが怒鳴ると同時に、『愚者』は『塔』の腕を噛み付いた。



「・・・・・・」

「そのまま腕を食い千切れ!」



ウィドが勝ったと思い込んでいた、刹那。



ビュバッ



「ギャッ!?」

「『愚者』!? どうしたっ?!」



『愚者』の頬が、深く切り裂かれていた。



「・・・・・・なんだと?」

「くくくくく・・・・・・俺も言い忘れていたことがあった」



ガバラは黒い笑みを浮かべ、言い放った。



「・・・・・・俺は『風』を使うことができるんだよぉっ!」



攻守逆転。

『塔』は腕を空高く上げ、『雷』を集めだした。



「『コレ』で・・・・・・トドメだぁっ!」



『塔』は『風』と『雷』を帯びた腕を、『愚者』に向けて振り下ろすが・・・・・・。



「・・・・・・舐めるなゴミが」



突然『愚者』が起き上がり、『塔』の腕に拳を叩き込んだ。



「馬鹿め! 切り刻まれろ!」



『愚者』の腕は切り裂かれ、『塔』はもう一度攻撃しようとするが・・・・・・。



「・・・・・・アレ?」



ガバラは気づいた。――



・・・・・・『塔』の腕が『無い』ことに。



「な・・・・・・ぜ・・・・・・?」

「・・・・・・」



ウィドは、ガバラに言った。



「俺は『闇』が使えてな、コイツの効果は・・・・・・」



「・・・・・・『腐食』と『再生』だっ!」



今度は、ウィドの番だった――

後書き


作者:四神 麒麟
投稿日:2011/04/25 19:53
更新日:2011/04/25 19:53
『闇はいつか光をつくる』の著作権は、すべて作者 四神 麒麟様に属します。

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