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となりも超能力者

作者 西園寺薫子 作者HP 名前負けしてますやん
掲載誌 月刊充徳(海豚社) 単行本数 1巻(連載中)
Wikipedia
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チャート
内容 共同アパート「うさんくさ荘」の住人は全員が超能力者。
それぞれ違う能力を持ちながらもまったりと暮らしている。
そこに新たに住人に加わる「榊史子」は初の一般人。
逆に注目が集まる彼女だが、実は秘密が・・・

超能力者の集団の中に、超能力でもさらに特殊な「テレパス」が加わることで巻き起こるコミカルで人間味のある作品。
基本的にコメディだが、榊の「テレパスだとバレるかもしれない!」という描写はベタだが安定感がある。
「ハイスペック(超能力)の無駄遣い」という言葉が最もしっくりくる作品。
感想 私の好きな言葉な「ハイスペックの無駄遣い」。そういうキャラが大好きなのですが、この作品はほぼ全員がそれに該当。
超能力という凄い能力の筈なのにそれを活かす機会どころか、活かそうという気すらゼロ。
メインキャラは
・超能力者である事を隠しているテレパス(精神感応能力・要するに心が読める)
・異性に興味の無い透視能力者
・出不精のテレポーター(瞬間移動)
・やる気のない念動力者
・自分の能力に懐疑的な予知能力者
・過去を振り返らないタイムトラベラー
・・・あかん、こいつらあかんわ。

メインキャラはほぼ変わらず、舞台もほぼアパートの中。
ネタの8割以上は超能力を有効活用しない/出来ない事に由来するもの。
それだけに個性的なネタが並ぶ事になる。
基本的にはオムニバス形式だが、1/3くらいは通常の4コマ同様に頭から流れのある1話編成。
超能力という特殊なテーマを扱ってはいるが、空気としてはまったりしているため派手な描写や大掛かりなネタは無し。
超能力系でありながら日常系でもある。

設定が設定のため、徹頭徹尾コメディ。
男女入り乱れていながらもラブコメも無し。
超能力以前にほぼ全員働いている描写も学生であるそぶりもない。
「よし、取り敢えずやる気を出そうか」と声をかけたくなる作品。
いや、一番やる気がないのは設定か?設定らしい設定すらもあやふやな気が・・・
単行本 発売日 ・1巻:2012年11月19日 試し読み
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