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しるバ.

作者 爆天童 作者HP 爆天堂
掲載誌 月刊コンプエース(角川書店) 単行本数 2巻(連載終了)
Wikipedia しるバ.
チャート
内容 ヒーローではなく悪の秘密結社をメインに描くほのぼの日常系4コマ。
悪の秘密結社ではあるのだが普通に学校に通い、商店街の人たちから愛され、経済的に困窮。
時々自称正義の味方とも闘うも悪事らしい悪事とはちょっとズレていて・・・
非常にコミカルで、読んでいて楽しくなるテンポのいい笑いが特徴の地域密着型悪の組織作品。
掲載誌のカラーもあり、非常に可愛らしい画風も特徴。
愛らしいキャラクターとそれに反して大胆なネタの融合が見どころ。
身内にしろ相手にしろ、被害者が出る系や自由すぎる人たちに振り回される周囲、といったネタが多い。

その人気から3年以上の連載だけでなく、ドラマCDも作られた。
感想 掲載誌がメディアミクス系で絵もガンガンに萌え系。
そのため、ネタよりも萌え方向に・・・と思いきや、しっかりネタやっています。
4コマ目は必ず落とすタイプのネタに力の入った作品です。
コンプ系列はオリジナル4コマ作品の数が多くないですが、それぞれのレベルは非常に高いのです。
萌え系でありつつ萌えに頼らない4コマという点が非常に好感を持てます。

ネタとして多いのは「しるばの食べ物(特にプリン)に絡むネタ」「自称正義の味方との絡み」「自由すぎるステラさん(しるばの母)」「ハルミさんイジり」。
悪さや悪の組織としての活動はあまり描かれず(特に前者は完全なるゼロ)、むしろ日常やしるばを中心とした学校生活がメイン。
学校のクラスメイトやなぜか自然にまじっているステラさんらのドタバタが中心。
2巻に入るとハルミさんイジりや自称正義の味方との交戦が多くなり、クラスメイト達は出番がちょっと減ります。
それと共に食べ物に対して感涙するような純真無垢かに見えたしるばもダークサイド(クラスメイト兼、悪の組織の同僚のいづるに対して)を見せる率が上がったりも・・・
安定感が非常に高いため、安心して読める作品です。

いわゆる萌え4コマが好きな方にはオススメな作品。
可愛らしく苦労人でイジられ役のハルミさんや、最強の戦闘能力や謎スペック搭載でいつも笑顔のやる気のないステラさんなどはこの手の作品ではお馴染み。
分かりやすいアホの子のハルカなんかはもう王道と言ってもいいです。
そういった意味で、奇を衒わないキャラクター達に「悪の組織」という設定を加えた作品です。
その設定を活かしたストーリーやネタ満載のため個性的な作品に仕上がっています。

最終回はやや唐突な感じでしたね。伏線とかはなくいきなりの展開でしたので。
単行本 発売日 ・1巻:2007年11月21日
・2巻:2008年11月21日
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