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桜とゆ〜れい

作者 てっけんとう 桜とゆ〜れい
作者HP 鳩のような
掲載誌 月刊コンプエース(角川書店)(連載終了)
単行本数 1巻(連載終了)
Wikipedia 桜とゆ〜れい
チャート
内容 ゆるくてシュールな画風とネタでお馴染のてっけんとう先生が描く可愛らしい霊4コマ。
特有のシュールな笑いは本作でも絶好調。「霊」という自由度の高い題材のためネタの幅も広い。
ただ、本作は先生の他の作品と違い「それだけではない」内容も多い。
霊との日常という「日常と非日常の狭間」の中で描かれるのは笑いだけではなく、時に危険で、時に切ない物語。

登場人物は
霊が見える「山之上 桜」・恐がりで常識人な「向陽 楓」・霊に取りつかれやすい(霊感なし)元気あふれる心霊現象大好き少女「木立 緑(みっちゃん)」・霊に触れる事が出来る転校生「秋風 銀杏(いちょう)」。
霊を中心とした彼女達の日常が描かれ、その中でクスリとくるお話やあったかいお話、ちょっと怖いお話や目頭が熱くなるお話が1冊の中に詰まっている。
なお、ベースは4コマ作品なので当然コミカル。
雑誌連載では読者や同誌で連載中の先生方の心霊体験も紹介されており、その中で先生自身は霊感ゼロである事が語られていた。
連載スタートの前の号(2011年2月号)のお試しコミック(1ページ)は収録されていない。
感想 実は「霊」って4コマ作品との相性が抜群。作風によって全く扱いが変わってきます。
大きく分けると2タイプ。がっつり怖いタイプとコミカルだったり可愛らしいタイプ。
この作品は当然後者です。そして、あまりピックアップされないタイプの霊が頻出。
生まれて初めて「ビィフィズス菌の霊」なんてのを見ました。
あと、「鰻の霊」が頻出。
可愛くてシュールな霊達。一口に霊を扱っていると言っても、「先生らしさ」はアクセル全開です。
その中で、「霊」という存在を扱っているからかこの作品は先生の他の作品と違い眼頭の熱くなる系のお話も多いです。
ホントに危険な霊や、友達との出会いと別れ。
そういったものが描かれるため、時には笑い無しでがっつり「霊漫画」な時もあります。
「黒い本」や「ひとりかくれんぼ」や最終回は笑い一切無しで霊漫画でした。
可愛かったりシュールだったり。そして、それだけではない作品でもあります。

登場する霊は個性的なものが多いです。
お試しコミックで「でも見えるのは動物や虫とか 変なものばかりです」とあり、ホントにそう。
そもそも、そのお試しコミックでは「カビの霊」が登場していますし。
他にも上で挙げた「ビィフィズス菌の霊」「鰻の霊」。さらには「風邪菌」「みかん」「蟻」「カメ」「カメムシ」「イリオモテヤマネコ」・・・
他の作品では出てこないような個性的な霊達ぞくぞく。
その一方で、ちゃんと人間(?)霊も登場します。
人間霊が関わるお話は「それだけではない」率が高いです。
虫や動物の霊は存在自体がネタですが、人間霊はそこに想いがあるためそういった話になるんでしょうね。
そういうわけで、ネタとしては霊の存在や特性、それとの付き合い方がメイン。
先生の他の作品とはやや違ったところがありますが、やはりこの方にしか描けない個性的な作品であることは確かです。

Wikipediaの私物化が止まらない・・・
色々と書いています。そして、この作品も書かせて頂きました!
主な登場人物に関してはこちらをご覧下さい!
雑記 この作品には先生の他の作品のキャラ達がちらほらと・・・
まあ、「はと」はどの作品でもいるとして、それ以外のキャラ達も。
実は彼女達、本人ではないんです。
先生曰く、
『ちなみに桜とゆ〜れいに出てくる座敷わらしキャラは
パラレルワールドでのキャラという感じで描いていました。
夏子のアホ毛が無かったりと若干の違いがあります。』
とのこと。
そんなわけで、他の作品も含めてどのキャラがどの作品にどんな形で出演しているのか!
私で分かる範囲で調べてみました。
それが、『てっけんとうワールド』です!
特定の先生のワールドについてのレポートは荒井チェリー先生、師走冬子先生に次いで3つ目です。

キャラといえば本作の楓、光と同様に髪の毛に物を収納するスキルを持っています。
光は1度髪の毛にお菓子を入れていたシーンがあるだけですが、楓は割と持ちネタとして活用しています。
単行本 発売日 ・1巻:2012年11月26日 試し読み
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関連項目 ●ジャンル 心霊モノ
小学生
●チャート 感動
●データ
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●作品研究 てっけんとうワールド
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