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光の大社員

作者 OYSTER ※実際には"O"の上に点が2つ付きます 光の大社員
作者HP Oに点々
単行本数 5巻(連載終了)
掲載誌 まんがタウン(双葉社)
Wikipedia 光の大社員
チャート
内容 作者さんお得意のシュールでハイテンションな4コマ漫画。
おもちゃ会社「アルクメ」に入社した新入社員「輝戸光」が大社員(「たくさんの社員の中において、ひときわ大きく輝く社員」のことらしい)になるため日々奮闘する、というお話。
クールを気取っているが何かと輝戸と仲のいい「伊達勲」を始め、軍服に身を包んだ「越前コンバッ太」や名前だけで説明不用であろう「忍者係長」など個性の強い登場人物が多い。

大社員ネタ
1本目は輝戸君が叫ぶ(2巻P29・3コマ目)シュールなネタ満載(1巻P64右3コマ目)

登場人物の多くが社会人でありながら子供じみた思考・行動をハイテンションで繰り返す。
おもちゃ会社が舞台ということであり、当然おもちゃの開発も行っているが、当然何かがずれた商品ばかりである。
1本目は必ず輝戸が「この輝戸光! たくさんの社員の中において、ひときわ大きく輝く大社員になってみせるぞ!」と叫んだり書いたりするネタ、
最後は伊達の一人暮らしに関するネタ、などいわゆる“お約束”が幾つかある。
中堅クラスの作家がひしめく“タウン”で連載を継続していることからも分かるように、非常に安定感がある作品。
感想 この作品はこの方にしか描けません。それくらい個性派作品です。
オンリーワンの作品を作り続けるOYSTER先生の作品、今回の舞台はおもちゃ会社!
圧倒的存在感を放つシュールな笑いの数々は驚愕の一言。
どういう発想をすればこういうネタが出てくるのかと感心しきりです。
文字通り、個性の“光る”作品です。
そして、個性の強い作品というのはコアなファンは付きやすいのですが、半面短命になりがち。
が、この作品は既刊3巻でまだまだ連載継続中と長期連載と呼ぶ領域に足を踏み入れようとしています。
つまり、これだけ個性的でありながらその面白さが安定しているという驚きの作品なんです。
そんな個性的なネタを生み出す登場人物も当然個性豊かすぎるくらい個性的。
本来ならば出オチで使うようなキャラが、ごくごく当たり前のように登場し、当たり前のように働き、当たり前のように話にオチを付ける。
これをシュールと言わずして、何をシュールと言えましょうか。
そんな中、数少ない常識人の秘書のちはるさん。彼女の社長との掛け合いやリアクションがまた個性豊かな社員達を引き立ててくれます。
ホント、社長とちはるさん、いいコンビなんですよね。

秘書のちはるさんと社長商品
秘書のちはるさんと社長(2巻P51左4コマ目)変わった商品続々(3巻P110右4コマ目)

主人公の輝戸君だけでなく、社長をはじめとするほとんどの登場人物が、大人でしっかりと働いているにも拘らず、中身が完全に子供。思考も行動も子供。でも、大人なところもある。
各人の個性が強いにも拘らず、見事に調和しているのはその辺りが秘訣かもしれませんね。
おまけに皆さんテンションが高い!
兎にも角にも「剛速球の直球」と「見事な変化球」が入り乱れる素晴らしいコメディ(変化球の割合がぐっと多いです)。

読む上で注意。
会社が舞台で表紙もサラリーマンだからといって、通勤中に読むと噴き出して恥ずかしい思いをすることでしょう。
くれぐれもお気をつけて大笑いして下さい。
雑記 社員が個性的ですが、当然扱う商品も個性的。
そんなおもちゃ会社「アルクメ」が扱う個性豊かな商品を一覧にしてみました。
題して『光の大商品』
いやはや・・・こんな商品が実際にあったら・・・買ってそうな私がいます。
というか、ホントに作ったら面白いんやないかなぁ・・・
おもちゃ会社さん、やってみませんか?
単行本 発売日 ・1巻:2007年12月12日
・2巻:2009年8月12日
・3巻:2011年3月12日
・4巻:2012年8月10日
・5巻:2013年11月12日
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関連項目 ●ジャンル シュール
お仕事モノ
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