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飯田橋のふたばちゃん

作者 横山了一(原作)
加藤マユミ(作画)
※ご夫婦
飯田橋のふたばちゃん
単行本数 2巻(連載終了)
掲載誌 WEBコミックアクション(双葉社)(連載終了)
ITmedia eBook USER(出張版 → 本連載)
Wikipedia 飯田橋のふたばちゃん
チャート
内容 いわゆる擬人化作品の1つ。
ただ違うのは・・・その対象が各出版社であるという冒険心溢れるものであるという点。
まさかの出版社擬人化4コマが堂々の誕生!
発行所の双葉社様をはじめとし、数々のあの会社やあの会社が次々と登場!
出版物の個性をそのままキャラの個性にし、作品や雑誌や会社そのもののエピソードを引っ提げてのギリギリのネタの応酬。
知らなくても笑える。でも、知っているともっと笑えるきわどい笑いは新感覚?

伝説危ういネタ
あの伝説もネタに(1巻22右4コマ目)危ういネタも満載!(1巻P63左4コマ目)

なお、原作の横山了一先生と作画の加藤マユミ先生はご夫婦。
本連載が「WEBコミックアクション」であり、「ITmedia eBook USER」が出張版であったが、アクションでの連載終了に伴い出張版が本連載となった。
感想 なんでしょう・・・ええと・・・取り敢えず真っ先にこれだけは言っておきます。
「このマンガはフィクションです」
や、これ言っとかないと色々・・・ね(ウチもほとんどの出版社様の作品扱わせて頂いていますし)。
兎に角、この作品が始まった初期から知っていますが、「えらいきわどいところを攻めたな!」というのが最初の感想。
擬人化ブームの中、思いついたとしても誰もGO!を出せないところに果敢に攻め込んだ作品。
よしもと芸人が自社をネタにすることはよくあります。
漫画家さんで担当さんとのことをネタにする方も多いです。
が、業界全部をネタにしちゃうのはホント珍しいです。
「やろう!」と言う方も「わかりました!」とOK出す方もナイスとしか言いようがないハンパねーフロンティアスピリッツです。

ネタとしてはきわどいものや若干マニアックなものまで。
流石に「軍団が殴りこみに来た出版社」等は有名なネタですが。
ある程度業界を知っていると笑える、というネタが多いです。
あと、幅広く漫画を読んでいる方に向けたネタも。
なんといっても各社の特徴がそのままキャラクターの特徴に直結していますので。
とはいえ、インタビューで『最初に決めたライン』として「個人攻撃はしない」「どのネタもネットで調べれば誰でも分かる情報の範囲でやる」と仰っているように、調べやすい構成になっています。
個人的にこういう裏ネタや社会派ブラックは好きな方♪
特にウチも色〜んな出版社さんの作品を扱っています。
嗚呼・・・よく分かる。というネタも多いです。
オチのない(+ 見分けのつかない妹たち&絵柄の違う妹たち)芳文ちゃんとかね・・・
あと、やたら家庭事情が複雑なスクエミちゃんの生き別れの妹たちとか・・・
「今の時代だからこそ」という作品です。
そして、関わった全ての方の勇気に乾杯!
あとがきの描き下ろしでも語られていますが、「いや〜 マジでチャレンジャーだわ 双葉社・・・」です。
是非ともこの路線で、そしてさらにギリギリのネタで攻めて頂きたい。

芳文ちゃんお家騒動
4コマ界ではお馴染みの芳文ちゃん(1巻113左1コマ目)分かる人には分かるお家騒動ネタ(1巻P94右コマ目)

全体としては当然「ネタが分かるかどうか」が評価の分かれ目。
そのため、人によって評価が大きく変わることは間違いないです。
ただのマンガ好きだと難しいと思います(マンガネタも多いですが。ただ、幅が広いです。)。
加えてネットで色々な情報に接していると・・・なおのこと楽しめると思います。
あんまり業界の事知らないよ?という方も、上記のように「どのネタもネットで調べれば誰でも分かる情報の範囲でやる」ですので、読みながら調べると・・・いつの間にか業界通に!という楽しみ方もあります。
なんにせよ、ただ読むにしても、読みながら知識を吸収するにしても、普通の作品とは違う楽しみのある作品。
4コマ界で最も攻めた作品の1つであることは間違いありません。
「このネタを」「プロの先生が」「出版社の公式で」というのに何よりの意味があると思いますっ!
双葉社様と竹書房様は時々こういう個性爆発な作品を出されますなぁ・・・
単行本 発売日 ・1巻:2013年6月28日
・2巻:2014年4月26日
試し読み
(連載先)
WEBコミックアクション(双葉社)
ITmedia eBook USER(出張版)
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