作者 | タマちく. | ![]() |
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作者HP | 手抜き道(原作) にるあな(作画)(年齢制限があるため注意) |
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単行本数 | 4巻(休載中) | |||||||||
掲載誌 | まんがタウン(双葉社) | |||||||||
Wikipedia | 殺し屋さん | |||||||||
アニメ | アニメオフィシャル | |||||||||
チャート | ![]() |
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内容 |
タイトルの通り「殺し屋さん」を描く異色の作品。 圧倒的にピントのずれた凄腕の殺し屋さんとターゲット、そして周囲の人々を予想の斜め上を行くネタで描いている。 ネタのセンスも秀逸であり、それを最大限に生かす画力。 殺しという緊張感や裏の仕事というダンディさ。それらを一瞬で砕く事で生まれる破壊力抜群の笑い。 最強の存在感と溢れ出す個性は、類似作品など存在しようがない程のオンリーワン。
基本的には4コマ形式だが、時折コマ割り回を挟む事もある。 また、単行本には毎巻「殺し屋歴史年表」「殺し屋童謡」といった個性しか溢れ出さないような企画が挟まっている。 なお、「タマちく.」とは原作担当の「タマ」こと「一條マサヒデ」先生と、作画担当の「ちく.」こと「春輝」先生の共同ペンネーム。 |
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感想 |
最近流行りの「萌え」の方向とは真逆の方向の作品です。 連載誌は漫画アクションという事で、ネタもかなり攻めた内容が多いです。 そもそものテーマが「殺し屋」。 作中でもしっかり仕事をこなしていますし、そういうシーンもさらりと描かれています。 それに、ちょっとのエロスも含まれています。 というわけで、対象年齢は高めです。ただ、ホントに笑えます。 笑いの基本は「緊張の緩和」といいますが、それで言えば最高の組み合わせ? 生と死という極限の緊張と、それをあり得ない角度から崩す。 こんなにも個性あふれる作品が他にあるでしょうか。 そもそも殺し屋をテーマにして、作中でも当たり前のように死んでいます。 それでありながら重苦しさや悲壮感とは全くの無縁。 恐らく登場人物のほぼ全員がアホの子だからでしょう・・・ 殺し屋さんにダンディなおじ様デカ長に女子高生、小学生に一般市民。 シェパードに同業者に依頼主にターゲットに・・・
内容的には「殺し」がメインテーマでほんのちょっとのエロスとほんのり薔薇風味も(ほんのりか?回を増すごとに凄い方向だぞ?)。 エッセンスを書き出している時点でその濃さは伝わるかと。 無論、全てが笑いに繋がるための大切な要素。 加えて画風もあるため、最高に独自の世界を作り上げています。 おまけに設定は「殺し屋さんのいる日常」のみで、ネタも1本ずつが独立。 いつでもどこからでもお楽しみ頂けます。 ネタは「ユーモアあふれる殺し方」「かけ言葉(殺しやエロスネタ中心)」「『殺し』と名がつけばどんな仕事でもこなしてくれる」等々、個性派ぞろい。 というか、この作品以外ではお目に描かれないであろうネタのオンパレードです。 テーマがテーマですし、普通に人も死にますし殺します。 まあ、「普通の死に方」でない事も多いですが。というか、「普通でない事」の方が日常です。そういうワールドです。 そんなわけで、読み手は選びます。萌え方向とは真逆の方向で読み手を選ぶ作品です。 ただ、ウチの本棚には萌え4コマとこの作品が並んでいます。だからどうしたって話ですが。 「ジャンルは問わない。ただ笑いたい」という方にはうってつけです。 既述ではありますが、掲載誌の方向もあって読み手は選ぶ作品です。 ユーモアを解す大人の方のみにお勧めする作品。 ただ、それが問題ないのでしたら。そして、笑いたいのでしたら是非お勧めします。 どうしてこうインパクト抜群の笑いを生み出せるのか・・・ そして、それを最大限に増幅する絵。 原作と作画、それぞれを極めたお二人だからこそ生み出せる最高に「退屈殺し」な作品です。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2005年7月28日 ・2巻:2006年12月12日 ・3巻:2008年6月28日 ・4巻:2009年12月26日 ・春輝セレクション:2009年12月26日 |
試し読み |
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関連項目 | ●ジャンル |
・シュール ・お仕事モノ |
●チャート |
・笑い ・万人ウケ(低い) |
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●データ |
・アニメ化 ・休載中 |
●作品研究 |
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●作者別 | ●各巻感想 |
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