作者 | 尾高純一 | ![]() |
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作者HP | ||||
掲載誌 | ガンガンパワード(スクウェア・エニックス)(休刊) → 月刊少年ガンガン(スクウェア・エニックス) |
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単行本数 | 8巻(連載終了) | |||
Wikipedia | 勤しめ!仁岡先生 | |||
チャート | ![]() |
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内容 |
中学生嫌いの新任教師・仁岡先生は中学生を滅ぼすのが目的。 の筈がなぜか中学生たち、果ては教師までに好かれて付きまとわれて・・・ 生徒と教師たちによる学園ドタバタラブコメ(?)4コマ。 不良(?)・チーマー(?)・自由人・虚弱体質・自称委員長・変態教師各種・・・ 個性豊かすぎる面々が学校狭しと走り回る。 完全にギャグベースで、まさにドタバタの神髄ここにあり。 登場人物のほとんどが変人でありながら、ツッコミもこなす(こなさなければならない)ことからも、作品全体がどれだけボケに満ちているかが分かる。 各巻の最後には作者の本作ではない読み切り作品がセットで掲載されることが多く、仁岡先生の高校時代を描く「落ち着け!!仁岡くん」がこれまで2度掲載された。 なお、本作が作者にとっての初掲載作品であり、初読切り、初連載、初カラー、初単行本である。 |
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感想 |
ガンガンには変人さん大集合な作品が多いです。 「WORKING!!」もそうですが、この作品もそう。 個性のやたら濃い、変わった方々大集合です。 ・・・まともな人が誰ひとりとしていやしない。数少ない普通の人と思っていた福盛すら・・・ そして、特異な点が、ほぼ全員が「被害者かつ加害者」であるという点。 個性が強い上に我が強く、基本的に私欲のために動きます。全員が。 なおかつ、お互いに周囲の人間を「変な奴ら」と認識しています。 そのためハチャメチャなスラップスティックに。 この強烈な個性が作品の最大の色です。 最大の特徴はその「キャラクターの変人度」ですが、それに匹敵するのは「言葉遊び」です。 『私達以外』と書いて“普通の子”と読んだり、『センター返しを心掛けている』と書いて“基本に忠実”と読んだり、その遊び心はまさに言葉の魔術師。 セリフも場面によってフォントを変えていたり、編集者の方も一緒になって作品の個性を最大限に引き出している感じです。 その副作用として、「セリフの量が半端なく多い」という現象も現れています。 この点は好みが分かれますね。 何気ない話の一コマでも、コマの3分の1がセリフであることも珍しくなく、時にはコマの半分以上がセリフの時も。 言ってみれば、「しゃべくり漫才をそのまま4コマにした作品」です。 そのため、サクッと読める作品ではないですね。ノリは軽くてテンション系ですが。 キャラクターこそ徐々に増えていきますが、ネタやノリ、設定など作品の根底はずっと安定したまま変わりません。 どういうわけか、キャラが増えて、ネタのバリエーションも増えているのに、「あれ?この子って最近増えた子やんな・・・めっさ馴染んでるけど」 というくらい自然に溶け込み、違和感なく話が進みます。 それがこの作品の凄いところで、「どこを読んでもフルスロットルのノリとテンション」なのでいつ読んでも安定した笑いを提供してくれます。 さらに、キャラが増えることでネタのバリエーションが増えるのですが、それが既述のようにあっという間に馴染みます。 その上、ちょくちょく原点回帰(設定のおさらい)をすることで、話が全くブレません。 総合的に言えば、「最初に抱いた作品への印象と面白さをそのままに、今なお走り続けるお笑いモンスター作品」です。 幾つかお決まりのネタも存在します。 中でも、3巻P106のヘンタイジャージ党結成とそれ以降のジャージネタはお気に入りのネタです(特に5巻はジャージネタ満開でした)。 なんかもう、カオスな感じのネタ満載のドタバタコメディです。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2006年10月21日 ・2巻:2007年10月22日 ・3巻:2008年8月22日 ・4巻:2009年8月22日 ・5巻:2010年5月22日 ・6巻:2011年6月22日 ・7巻:2012年8月22日 ・8巻:2013年11月22日 |
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