作者 | 榊 | 作者HP | ||
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掲載誌 | まんがタイムきららキャラット(芳文社) | 単行本数 | 5巻(連載終了) | |
Wikipedia | CIRCLEさーくる | |||
チャート | ![]() |
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内容 |
大学の漫画研究会(サークル)を舞台とした群像劇に近い作品。 メインの「小金井 かなた」を中心に、「境 栄」「藤野 綾」らの話が多く、漫研をテーマにしているものの、マニアックな話はほとんど無く、主にメンバーの日常を描いている。 このため、「漫研」というよりは「サークルモノ」という色の方が強い。 目の大きな可愛らしいキャラクターが特徴で、初期から1巻後半にかけて若干絵が変わっている(境が顕著・1巻あとがきでも触れられている)が、その後は安定している。 年齢と設定らしく、メンバー間の恋愛感情も描かれることが多く、特にかなたと境の微妙な距離感が強く描かれている。 最大の特徴はその登場人物の多さ。 年を追う毎に新入部員が増え、その一方で減ることは無いため非常に大所帯となっている(これについてもあとがきなどで触れられている。3巻終了時点で16人)。 また、時間経過と共にメンバーも進級し、当初一回生であったかなた達は最終回時点では最上級生になっている(ただし、実際の季節とシンクロしているわけではなく、ゆっくりとした時間の流れ方)。 高校を舞台とした作品とはまた違う雰囲気の学生モノ4コマ漫画。 作者にとって初の商業誌でのオリジナル作品であり、初の連載作品でもある。 また、姉妹誌のMAX・フォワードにゲスト掲載されたことがある。 2007年2月号の連載スタートから2012年2月号の最終回までの5年間、一度も休載せずに長期連載を完結させたという偉大な功績を残している。 |
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感想 |
高校とは違う、大学を舞台にしているからこそ、という作品です。 雰囲気も、大人直前の最後の学生のノリを楽しむ雰囲気が伝わってきます。 きららレーベルはその掲載作品や雑誌の方向性から読者は若年層〜20代の男性が中心。 そのため、高校生等の若い人には「大学って、サークルって楽しそうやな」、 現役ドストライクの人には「そうそう、こういう空気」「よそのサークルはこうなのかな」、 それ以上の年齢の方なら「懐かしいなぁ、この独特の雰囲気」、 というそれぞれの楽しみ方が出来ると思います。 大学という「学生と大人が混じった不思議な空気」というのはホントに独特(一応、私も大学は出てますし、スキーサークルに所属していました)。 大学を舞台とする作品は幾つかありますが、その中でも「サークル特有の雰囲気」が最も色濃く出た作品です。 それだけにキャラたちの関係がメインで描かれるため、セリフの量が多いです。 そのため、読むのに時間のかかるタイプの作品ですね。 また、ある程度キャラクターの立ち位置や関係性が分かっていないと分からないお話もあります(特に後半)。 まあ、この特徴きららレーベルのほとんどの作品に言えることなんですが(きららやぱれっとでは1話で成立する作品はなかなかお目にかかれないです)。 正味な話、1巻から5巻まで揃えてお読み下さい♪ってことで。 実際、私も5巻が出た際にぶっ通しで読みました。 うん、この空気この空気♪このノリこのノリ♪ というわけで、あえてジャンル分けするとしたら「和み系作品」? きららレーベルかつ漫研を描いてはいて、「イメージや概念としての漫画やアニメ」はネタによく使われますが、いわゆる「サブカルチャーネタ」はほぼ出てきません。 そのため、その手のネタが分からないって方も安心です。 人間関係や学生のワイワイした雰囲気を味わい尽くして下さい。 こういう作風ですので、非現実的なネタは基本的に出てこないです。 「あるある」や「ありそう」なネタが中心で、やっぱり「サークル特有の雰囲気」を味わうための作品。 そのため、ウチで扱う作品の中では珍しく笑い中心でない作品です。 「笑い中心のサイトなのに笑いメインでない作品のレビュー」 + 「入れ替わりの激しいきららレーベルでの長期連載」 もはやこれ以上理由は必要ありませんよね? 良作です。 序盤は、綾のかなたに対する愛着が若干百合っぽい気がしたのですが、その後普通の女友達の位置で安定して、個人的にはいい距離感だと思っています。 この人間関係がやはり大きな魅力。 それと同時に最大の特徴である人数(5巻カバー裏や最終回見開きは圧巻!)。実はこれが私がこの作品で唯一苦戦しているところだったりします。 何せ記憶力が著しく悪いもんで・・・ キャラクターのイメージや特徴は把握しているのですが、名前が出てこないことがちょくちょく(特に事前の紹介無く、自然にメンバーに入っている人もいますし。でも、全キャラ大集合の時に全員「あ、あの人や」と名前は出なくとも把握出来ていた自分がいました。)。 ごめんよ、みんな〜。 そういえば、義務教育期間もクラス全員の名前を覚えるのに1年かかっていた気が・・・ 憶えた直後にクラス替えがあるんですけどねっ! 何と言っても、可愛らしい絵柄が特徴ですよね♪個人的にはSD化した姿が特に好きです(2巻P106左4コマ目の4人並んだ絵や3巻P81左1コマ目は特に可愛かったです)。 中でも、境君の描く「SD小金井シリーズ」(すいません、勝手に命名しました)のファンです(初登場は1巻P69)。 |
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雑記 | かなたたちが1回生の冬の設定で連載スタート! ・・・つまり、この時点でダブったり浪人していなければ1回生組は19歳。 第1話から普通に飲酒してますね。 えっと・・・ですから・・・ノ、ノンアルコールビールってやつですよ! 「酒に強い」とか発言が出ていますが、ノンアルコールですよ、多分! |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2007年12月26日 ・2巻:2008年12月25日 ・3巻:2010年1月27日 ・4巻:2011年4月27日 ・5巻:2012年2月27日 |
試し読み |
まんがタイムきららWeb:1巻 まんがタイムきららWeb:2巻 まんがタイムきららWeb:3巻 まんがタイムきららWeb:4巻 まんがタイムきららWeb:5巻 |
関連項目 | ●ジャンル |
・大人数 ・大学生 |
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●データ |
・作品の舞台 ・名前の規則(鉄道) ・小冊子(単行本) |
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