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まちカドまぞく

作者 伊藤いづも まちカドまぞく
掲載誌 まんがタイムきららキャラット(芳文社)
単行本数 6巻(連載中)
Wikipedia まちカドまぞく
アニメ アニメオフィシャル
チャート
内容 ある日突然闇の一族の力に目覚めてしまった「シャミ子」こと「吉田優子」は魔法少女「千代田桃」に日々果敢に戦いを挑み続ける!
ちょっとおバカな上に極端に体力のないシャミ子と、魔法少女なのにむしろ筋力が異常な桃のまちカド勝負が繰り広げられたり広げられなかったりする作品。
光の一族にかけられた「家族四人で月四万生活」の呪いを解くために、頑張れ優子!!きららで輝く立派な魔族になるんだ!!

近年増えてきたファンタジー要素を含むタイプの作品。
魔族・魔法少女を軸としたファンタジー要素が満載の日常コメディ。
序盤はシャミ子が桃に勝負を仕掛けるものの桃がそれをあっさりを丸め込んで一緒に走り込んだりうどんを食べたりとなあなあにする流れだったが、次第に舞台となる町や過去の事件に絡んだストーリーへとつながっていく。
シリアスな設定や話もあるが、基本は賑やか日常コメディ。
絵もシナリオもキャラクターもしっかりとした平均点の高い作品。
感想 実は当初はそれほどツボに入らなかった作品。
数話読んで、「笑いメインではないなぁ」くらいの印象だったため、そのまま離れ、アニメも素通りでした。
んが、ふと何となく読んでみたくなって単行本を一気読み。そこで印象が変わりました。
確かに私が求める「笑い」が中心にあるわけではないのですが、実に面白いのです。
まず言いますと、「1巻から順に読むと面白い作品」です。
いや、当たり前に聞こえますが、これが重要。
きららの日常系に属する作品ではあるのですが、他の作品のように1話独立ではありません。
話にストーリーがあり、つながって物語になっています。また、以前に出てきたキャラクターたちの再登場や、キャラの設定が途中で変わったりもします。
何よりも、以前の行動や何気ないアイテムがそのあとの重要な展開につながったりギミックになっていたりします。
それが私が惹かれた大きなポイントかもしれません。
似たような作品が増加しまくってしまっている近年のきららにおいて、しっかりとした個性を確立しています。
だからこそ、他作品以上に順番に読んでいただきたい作品です。

仕掛けや複線、それがこの作品の肝のような気がします。
ちょっとしたネタやそうと気づかない小ネタが後々重要なフラグとして機能したり。
特に4巻のウガルルに関連するイベントはそれまでのいくつものフラグと気づかないくらいのネタが集結して1つの奇跡を起こしています。
ドアとか土とかなんかホントただのネタだと思ってたなぁ。
こんだけ漫画(特に4コマ特化)読んでる人間でも全く気付かないけど、読者はちゃんと覚えてるネタをあらかじめいくつもちりばめ、それを一つにつなげるっているのはそれだけで凄い能力です。
そもそもそれだけ仕掛けて、それを回収できるだけ連載を続けている時点でとんでもないのですが。

最近はとりあえず女の子がキャッキャとじゃれていればいいよね?的な没個性作品が増えてきましたが、この作品はそれらとは一線を画す芯の通った作品です。
絵に関しても最初期はそれほど個性を感じない「よくある絵」だったのですが、1巻が終わるころには固まってきている印象です。
ここ最近はもうすっかり絵を見ただけで「あ、伊藤いづも先生や」と分かるレベルです。
単行本 発売日 ・1巻:2015年12月12日
・2巻:2016年11月11日
・3巻:2017年10月12日
・4巻:2018年10月25日
・5巻:2019年6月27日
・6巻:2021年2月25日
試し読み まんがタイムきららWeb:1巻
まんがタイムきららWeb:2巻
まんがタイムきららWeb:3巻
まんがタイムきららWeb:4巻
まんがタイムきららWeb:5巻
まんがタイムきららWeb:6巻
関連項目 ●ジャンル アニメ化
ロングセラー
ファンタジー
●チャート
●データ 作品の舞台
誕生日
血液型
身長
左利き
資格(普通自動車運転免許)
●作品研究
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●作者別
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●各巻感想
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