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ギガタウン 漫符図譜

作者 こうの史代 ギガタウン 漫符図譜
作者HP -
掲載誌 -
単行本数 1巻(連載終了)
Wikipedia
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チャート
内容 漫画で当たり前のように使用されている「漫符(「!」や怒りを表す血管、汗などの記号)」。
それらを「鳥獣戯画」の動物たちを用いて一つ一つ開設する一風変わった作品。
各漫符の解説と、それを実際に用いた4コマがセットになっており、意味と実用を合わせて漫符をより理解しやすくしている。
可愛らしいウサギやカエルたちによるユーモラスな日常の中で巧みに漫符を解説している個性派。

漫画に親しんでいる人には当たり前に伝わる漫符も1つ1つ紐解くと「そうか!」「なるほど」などの再発見もあるかも。
漫画を読む際のガイドラインにもおすすめ。
何よりも、それらの漫符を巧みに使用して話を纏めているのは流石。
当然「漫符辞典」として制作のお供にするのもよし。

全体的に新聞4コマのような雰囲気を感じる。
感想 間違いなく当サイトでも、業界としても異色の作品です。
笑うために読む作品ではまずありません。
では、どういう作品か?
上記のように、基本は「漫符辞典」だと思います。
漫画に親しくない人でもこれを読めば漫画のメソッドがわかる!といった感じです。
それと共に、漫画を生み出す側からすれば「これはこういう使い方をするんやね」と再確認することができます。
読んでいるうちにネタが思いつきそうな作品です。

解説本としての色が強いため、レビューとしても評価をどうすべきか悩みどころではありますが、「漫画」としての完成度も当然高いです。
笑いメインの作品ではありませんが、面白さとしては十二分です。
そもそも「鳥獣戯画」の動物たちの日常って時点で強いですわね。
それが単なるコメディで終わっているのではなく、実用書としても優秀な作品に纏まっているという構成力がすさまじいです。
そのため、チャート自体は大きくありませんが、それ以上の価値を秘めている作品であることは強調しておきたいです。
漫画の創作側としても、読み手としても一読の価値がある作品です。
単行本 発売日 ・1巻:2018年1月19日 試し読み ソノラマ+:1巻
関連項目 ●ジャンル 動物モノ
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●チャート 万人ウケ(高い)
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