作者 | 安堂友子 | 作者HP | - | |
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掲載誌 | まんがホーム(芳文社) → 主任が行く!スペシャル(ぶんか社) |
単行本数 | 2巻(連載中・電子書籍のみ) + 2巻 | |
Wikipedia | ||||
チャート | ![]() |
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内容 |
誰もが知っている童話・おとぎ話・昔話。 それらを面白おかしくパロディにしてしまった愉快な作品。 加えてその全てが1本ずつ独立しているという完成度の高さ。 いつ読んでも、どこから読んでも、何度読んでも変わらぬ最高品質の笑いを保証してくれます。 誰もが知っている日本/世界のあのお話があんなことやこんなことになっている。 特に「鶴の恩返し」や「カチカチ山」は頻繁に登場し、「なるほど、こういう切り方があるのか」とボケ方の幅の広さを見せつけてくれる。 単行本は現在までにまんがホーム連載分の上下巻が出ているが、両者ともに電子版のみの販売。 ページ数は2巻合わせて通常の単行本の3冊分ほどのボリュームになっている。 当初はまんがホーム(芳文社)にて長期連載されていた。ファンの評判も上々と条件は揃っていたにもかかわらず一向に単行本化されることはなく、2018年5月号にて連載終了。 ファンから熱い要望を受け、「主任が行く!スペシャル」(ぶんか社)にて連載が再開するとともに単行本化が決定した。 なお、その際にタイトルを「マチ姉さんのポンコツおとぎ話アワー」に改めている。 |
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感想 |
笑いを愛する管理人にとって究極ともいえる作品。それがこれなのです。 はっきり言って、フェイバリット作品の1つです。 皆さんご存知の様々なおとぎ話たちがそりゃあまあとんでもないことになっています。 おとぎ話のちょっとおかしな点を深掘りしたり、もしもで作り変えてみたり、時には他のおとぎ話の登場人物と絡んだり。 おとぎ話パロディの可能性をこれでもかと見せつけてくれます。 ネタのクオリティも最上級。 度々言っていますが、ウチのサイトの最重要項目は「笑えるか否か」です。 そのサイトで最上級評価である。それだけでこの作品がどれだけ特別なものかお分かりいただけるでしょう。 パロディというのは前提として「元ネタを知っていること」が条件になります。 そういった意味で童話というのはその条件を満たしやすい最高のものの一つです。 世代や地域差なく、ほぼ誰もが知っている。 だからこそ事前の条件なしでボケてもそのまま通じる。 それを最大限に生かしたネタの数々があなたを襲います。 パロディは諸刃の剣で、弱点は上記のようにターゲットを「元ネタを知っている人」に絞ってしまうこと。 そして、利点は「知っている人には説明不要で強力なネタが使える」ということ。 そういった意味で、この作品はパロディの弱点を無視して、利点のみを最大限に生かしている優秀作品であるということです。 無論、それに胡坐をかかずに最上級のネタを提供してくださっていることは言うまでもありません。 ネタのタイプとしては奇を衒わないながらも多種多様な攻め方をしている印象。 同じおとぎ話が何度も出てくることがあるのですが、その度に別の角度からの攻め方をしていることからもその手数の多さが分かります。 ネタそのものの品質も高く、「笑える作品」「ネタで勝負している作品」としては一つの完成形です。 |
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雑記 |
芳文社さんは単行本を出さないことは珍しくないですが、人気作家さんに対してのこれは流石にあんまりでは・・・と思っていました。 そんな中でのぶんか社さんの救済はファンにとっても極めてありがたいものでした。 特に本作は個人的に先生の作品の中でも極めてお気に入りだっただけに、一報を聞いたときはガッツポーズをとったものです。 芳文社さんの株ががくりと落ち、ぶんか社さんの株が一気にうなぎ上りになった瞬間でした。 いや、まぁ、会社ですしいろいろ事情があるとは思うんですが、ファンとしてはやっぱり、ね。 |
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単行本 | 発売日 |
・上巻:2019年4月12日 ・下巻:2019年4月12日 ・1巻:2021年4月14日 ・2巻:2022年5月13日 |
試し読み |
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