作者 | 安堂友子 | 作者HP | - | |
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掲載誌 | まんがタイムスペシャル(芳文社) | 単行本数 | 1巻(連載終了・電子書籍のみ) | |
Wikipedia | ||||
チャート | ![]() |
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内容 |
4コマ界のコメディスペシャリスト・安堂友子先生の人気作! オムニバス形式であり、群像劇でもある。 様々な会社の個性的な社員たちの日常を描いており、作者の個性的なアイデアが遺憾無く発揮されている。 各ネタは1本ずつが独立しており、どこから読んでも問題ない形式ではあるが、シリーズになっているネタも多い。 (例:齢800歳の不老不死OLビクニさん・暗殺術OLキョウコ・秘書サエコ・など) 連載終了後、長きにわたって音沙汰がなかったが、「マチ姉さんのポンコツおとぎ話アワー」(旧:マチ姉さんの妄想アワー)がぶんか社に移籍。 その際に同作者の複数の未単行本化作品が電子書籍として単行本化。 多くのファンから賞賛を浴びることとなった。ありがとう、ぶんか社様!素晴らしいぞ、ぶんか社様! |
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感想 |
なんといっても「安堂友子先生」というだけで本作が間違いなく面白いことは想像していただけるかと。 先生ほど実力と知名度が釣り合わない方も珍しいです。 4コマファン(特に雑誌派)の中では圧倒的に評価の高い方なのですが、知名度がそれほど高くない方。 その最大の理由が、「連載は多いのに単行本が出ない」です。 芳文社さんでいくつも連載を持っていたのですが、どういうわけか単行本がほとんど出ないのです。 そのため、実力が高く、業界内の評価は高いのに知名度が低い。 そんな不遇の時代が続いていましたが、最近活動の場をぶんか社さんに移したことで一変。 本作を含む過去の作品がいくつも単行本化する運びとなりました。 先生の4コマ作品はその多くが「ネタが1本ずつ独立している」「事前知識不要」「オチが秀逸」「シリーズものがある」という特徴が共通してしています。 本作も例に漏れずその通りで、その圧倒的ネタのセンスと読みやすさは他の追随を許しません。 「4コママニアの評価が高い」ということで、マニアックな方面かというと、全くそうではありません。 「面白さ」「笑い」「読みやすさ」という漫画に重要な要素がギュッと押し込められている万人にお勧めできる作品です。 ネタとしては面白愉快な会社や会社員たちの仕事風景がメイン。 近年の「萌え」に代表される若者たちが主人公の漫画に慣れ親しんでいる方には新鮮かもしれません。 圧倒的なセンスのネタで、「え?どういう脳の構造していたらこういうネタ思いつくの?」です、はい。 読み手を選ぶようなネタも全くなく、「とにかくネタが面白い漫画が読みたい!」という方には超絶オススメです。 ネタも難解なものがなく、読んで直接笑いの感性を刺激するタイプ。 ショートショートの名手といった感じです。 |
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雑記 |
「内容」でも触れていますが、ファンからの評価の高い安堂友子先生はなぜかホームであったはずの芳文社さんからは冷遇傾向にあります。 「マチ姉さんのポンコツおとぎ話アワー」の移籍&単行本化に伴って本作も単行本が出版されたことはファンや先生方のみならず多くの人に希望をもたらしました。 やっぱり面白いものはちゃんと評価されるんだ! そして、ぶんか社さんはそういう評価をしてくれるんだ! そんなわけで、連載自体は芳文社さんなのですが、単行本はぶんか社さんなので本作の分類は芳文社さんから外しています。 |
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単行本 | 発売日 | ・2019年11月29日(電子版のみ) | 試し読み |
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関連項目 | ●ジャンル | ・お仕事モノ | ●チャート | ・万人ウケ(高い) |
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