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毛玉日和

作者 櫻太助 作者HP 櫻餅オンライン ← 縮小中
掲載誌 まんが4コマぱれっと(一迅社) 単行本数 2巻(連載終了)
Wikipedia 毛玉日和
チャート
内容 世の中には2種類の動物がいる。本来の姿をしたものと人の姿によく似たもの。
人に近い姿をした「人型」のペットとその飼い主たちの触れ合いと温かな日常を描く異色の動物4コマ。
メインとなって描かれるのは3つの家庭であり、中学生の「小笹井もなか」と愛猫「小豆」・同じく中学生の「斉藤雪」と愛犬「コロン」・2人の教師の「堤啓之丞」と愛リス(妻)「リス子」。
かまったり、あしらわれたり、尽くしたり、癒されたり、そして、お互いに大切に思ったり。
見た目こそは擬人化というイロモノの様ではあるが、根底にあるのは「動物モノ」としての温かいエピソード。
動物好きにとっては思わずにやりとしてしまうような「動物あるある」も多くちりばめられた作品。
感想 あたしは動物が好きです。のわりには、動物4コマってあまりレビューしていませんね。
まあ、なんだかんだで「本物最強」というのはありますが。
とは言え、この手の作品の時はいつも言っていますが「動物好きなのに猫アレルギー」という悲しき十字架を背負って生きています。
にも拘らず猫カフェに行った時は周囲から「アホや」と言われました。大丈夫、自覚はあります(1時間でギブアップしましたが)。

動物モノのレビューが少ないことの一番の理由は動物モノとなると「動物エッセイ」が多い、というのがあります。その手の作品は笑いが少なく「うちの子激ラブ♪」な作品が多いです。
というわけで扱いが少ないんですが、本作は「動物エッセイ」とは全く違います。
と言いますか、普通に「動物モノ」としてのカテゴリに入れていいのかも分かりません。
なぜなら、「動物擬人化モノ」ですので。
正確に言えば「人型」と呼ばれる人間に近い姿になった動物がメインで描かれるため、擬人化と言っていいのかもよく分かりません(すいません、そういうジャンル分けは全く詳しくないもので)。
小さくて可愛らしい姿の子供のよう。でも中身はやっぱり動物。
そんな姿に癒されながらも、動物ならではのネタが織り込まれた癒しの作品です。
犬や猫の「あるある」という動物あるあるの行動や、飼い主さんの「あるある」という飼い主あるあるがふんだんにあります。
ぱっと見は動物がいないように見えて、実はものすごく動物モノというちょっと不思議な作品かもしれませんね。
ただ、やはり一般的に見ると動物擬人化というジャンルに近いですので、チャートでは「癒し」が高くて「万人ウケ」がやや低いとという形にしています。
あ〜・・・やっぱこの手の作品のフラットな視点での評価って難しいですね。

幾つかの話が実はリンクしている、という表現も多く、繋げて読むと面白さ倍増です。
こういう話の組み立て方は流石プロやな〜・・・と感心します。
それぞれの話がきちんと成立していて、それでいて繋がりがあって、「あ、このシーンと繋がってるんや!」という楽しい発見があります。
単行本で纏って読むとそれらの話が連続しているので、なお一層楽しめます。

1巻は3組の家庭の日常を描いたお話が中心。
2巻ではレギュラーの小豆・コロン・リス子以外の人型もゲストキャラとして登場。
それまで一話完結型だったんですが、数話に渡るお話も多くなりました。
作品形式にやや違いが出ても、基本はやっぱり「人の姿をした動物達の愛らしい行動に癒される作品」です。
というわけで、やっぱりぱっと見はそう見えなくても「動物モノ」です!

4コマ専門のWikipedia職人・乃凪いるかです。
そうです。この作品でも書かせて頂きましたとも。
そんなこんなで、登場人物についてや「人型」についてをそちらに纏めました。
ウチのレビューと併せてご覧下さい♪
単行本 発売日 ・1巻:2009年11月21日
・2巻:2011年3月25日
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関連項目 ●ジャンル 擬人化モノ中学生 ●チャート 癒し
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●作者別
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●各巻感想
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