作者 | 安堂友子 | 作者ブログ | 安堂友子の生きてます日記 | |
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掲載誌 | まんがタイムオリジナル(芳文社) | 単行本数 | 1巻(連載終了) | |
Wikipedia | 開運貴婦人 マダム・パープル | |||
チャート | ![]() |
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内容 |
一流占い師の「マダム・パープル」とその弟子「山田」を中心に占いをテーマに描いたギャグ作品。 いわゆる「よく想像する占い師」をキャラクターにしたような設定で、非常にとっつきやすい。 主人公が「占い師かつ霊能力者」であり、占いに関しても東洋/西洋関係無しのオールラウンダー。 第六感まで持ち合わせるなどもはや何でもありのため、ネタのバリエーションも広い。 単なる占いではなく「TVによく出る有名人」という一面も持っており、「超有名占い師」という角度からのネタもある事が特徴。 気を衒わない、誰が読んでも楽しめる優等生作品。 なお、2019年11月29日にぶんか社より電子版が発売された。 「上」の内容は芳文社版のものに加え、Part.19/20(P113〜124)が追加されている一方、カバー下やおまけページはカットされている。 なお、電子版は「上」「中」「下」の3つで発売される。 |
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感想 |
もう、「The 4コマ!」という感じの作品。 ネタは1本ずつが独立しており、どのページを開いてもそこから読めます。 ややこしい設定や覚えておく必要のある事柄は一切なし。 純粋にネタで勝負する「4コマ誌らしさ」を体現したような作品です。 久々に読んだ後に「あ〜、4コマを読んだ!」と実感しました。それくらい「4コマ誌の4コマ漫画」という感じです。 このよく分からない表現、伝われ〜(佐久間一行風に)。 もう、純粋にネタが面白い作品です。 気を衒わず「ネタで勝負!」という感じが一番好きなところ。 誰でも読めますし、恐らくネタや話に関して好き嫌いが出るタイプの作品ではありません。 ある意味「何でもあり」という感じでもありますが、それがいい方に出ているタイプの作品。 実際、世間的には「占い師」と「霊能力者」の境界って曖昧。 一昔前は超能力やマジックとすらごっちゃになっていたくらい。 かくいう私はマジックをかじった事があり、現役で占いを趣味にしています。そして、超能力や霊感とは無縁です。 結果、「もはや常識を超えた占い師!」という印象が他の方より強いと思います。 普通に見ても常識はずれな占い師たち続々。 が、自身がやっているとなおのこと「うそぉん!?」となります。 意外と占い師を描いた4コマって数が少ないですが、なんだかんだで笑いと相性いいんだなぁと感じた作品でした。 ネタとしてはマダムの超人的な占いが軸。 「なんでそんなことまで分かるねん!」というものや占いで弟子を翻弄したり。 様々な角度からのネタで、バリエーションが多いです。 とんでもない占い結果や、何気ない占いの内容が受け取る人によっては・・・ 人の人生単位で様々な事が起きてしまうこともあれば、超絶身近な事に占いを使ってみたり。 全体的に変化球が多く、シュールなネタもあります。 爆発する大爆笑系ではなく、コンスタントに笑いを取るタイプの作品。 ホームランバッターではなく、アベレージヒッターといった感じでしょうか。 「萌えなど不要!望むは安定感のある笑いのみ!」という方にはうってつけの作品です。 |
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雑記 |
あとがきでマダムは「別の4コマの脇役」として登場させる予定だった事が語れています。 その作品は「インスタントエンジェル 天子様が来る!」です。 初登場は1巻P38。霊能者としての登場です。 そちらの方が初登場で、本作の新連載に当たり独立して作品になった形です。 |
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単行本 | 発売日 |
・1巻:2007年4月21日 ・電子版 上:2019年11月29日(ぶんか社より出版) ・電子版 中:2020年1月9日(ぶんか社より出版) |
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