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ちびミクさん

作者 みなみ ちびミクさん
掲載サイト
(作者HP)
 → ブログ
単行本数 4巻(不定期連載中)
Wikipedia ちびミクさん
特設サイト ちびミクさん特設サイト
チャート
内容 ボーカロイドとして世界的にも有名な「初音ミク」。
彼女を愛らしく小さくデフォルメした「ちびミクさん」達ちびボーカロイドが織りなすシュールで楽しい日々を描いた作品。
全編セリフの無いサイレント形式で描かれ、可愛らしくてシュールなネタが特徴。
元気で無邪気なちびミクさんや、ドSでマイペースな「かがみねリン」・優しく家庭的な紳士「かがみねレン」等、多くのキャラクターがデフォルメされた愛らしい姿で登場する。
元ネタであるボーカロイドに因んだ「歌うこと」に関するネタも存在するが、多くは彼女達の日常や仕草を描いたものであり、特に彼女達に対する事前知識を必要としない。
サイレントであるため、直感的に分かりやすいネタがほとんど。そのため、非常に読みやすい作品。

元はWeb連載であり、同人誌も数冊出ている(現在も作者のサイトにて閲覧可能)。
単行本化にあたって、「大人の事情」で一部は掲載されなかったものの、その多くが書籍化。
また、書き下ろしも加わっている(そちらも当然サイレント)。
元がWeb連載だったこともあり、書籍化に際してもオールカラーでの掲載となっている。
感想 ほのぼの日常系サイレント&シュール・ボーカロイド4コマです。
一言で言い表そうとすると、そういうことです。
賑やかで元気いっぱい!でも、シュール。
ちびミクさんと楽しい周囲の人々を描く楽しい日常系作品なのです。

同先生の「とらぶるスピリット!」とはまた違った雰囲気の作品です。
最大の特徴はサイレント漫画であることでしょう。
吹き出しによるセリフは全く無く、時々吹き出しを用いないセリフがあるくらい(と言っても稀で、出てきても歌のフレーズやテレビからの声)。
ボディランゲージや絵やアイコンのみでの展開。
それだけで話の流れを見事に伝え、シュールなネタを展開する技法はまさにお見事。
そう、シュールなんです。これがもう一つの大きな特徴。
セリフが無いからなのかもしれませんが、非常にシュールなネタが満載。
結果として、楽しくて読みやすく、サクッと短時間で読めちゃう作品に仕上がっています。

ややお値段は高い方ですが、それはオールカラーだから。
そう、Web連載だからこそ、色が付いているわけで、単行本でもオールカラー。
これもまた、雑誌掲載とは違う本作ならではの特徴。
躍動感溢れるちびミクさんとの合わせ技で、見ているだけで楽しい気持ちになってくる癒し系作品です。

2本で1セットの構成になっていて、Webでは大抵2日連続でアップされ、単行本でもそれらが1ページに纏まっています。
また、Web連載の一部は「大人の事情」で掲載されていません(「ブラック☆ロックシューター」ネタや「レンちゃん」ネタなど)。
また、P45の特等の賞品やP76のまんじゅう、P89のお土産も実は別のモノに変わっていたり。
既にファンだ、という方はそういう差異を探してみるのも楽しいかもしれません。
違いと言えば、ちびミクさんが赤ん坊の頃を描いた「あかミクさん」や、ハモ(犬)がちびミクさんの所にやって来るまでを描いた「とある子犬と歩家路町」という描き下ろしが付いていますよ♪
この方の作品の単行本は、「全編Webで読めるけど、単行本では描き下ろしが多いので、そりゃ買うしか選択肢がないでしょ」という憎い演出。
ははは・・・喜んでその戦略にハマらせて頂いています。

そうです、Wikipediaの4コマ作品の記事を作り続けて約1年。乃凪いるかです。4コマ作品としては50本目、通算では51本目の記事が本作です。
わちゃわちゃ書いておいたので、そちらを見て下さい。
いやはや・・・。単行本でどこまで出ているのか、どこからがWebで読んだ内容なのかがごっちゃになって、書きながら軽く混乱していました。
んまぁ、多分単行本に準拠した形で書けているとは思うんですが・・・
雑記 P74右の1コマ目で登場したサイクリスト、「とらぶるスピリット!」の委員長さんです。
P109のプレゼント、これも「とらぶるスピリット!」のコリー(精霊)です。
実はこれもWeb連載時とは別のモノです。
Web連載時は同作者さんの「つかバラさん」というキャラのフィギュアだったんです。
同じくWeb連載だったので、興味のある方は作者さんのサイトへGO!
単行本 発売日 ・いち:2011年9月27日
・に:2012年8月30日
・さん:2013年8月31日
・よん:2014年8月31日
試し読み
(連載ブログ)
関連項目 ●ジャンル シュール
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●作者別 とらぶるスピリット! ●各巻感想
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