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腐女子交流記

作者 しののめしの 腐女子交流記
作者HP tumblr(最近は更新されていないです)
掲載サイト ヤングエースUP
単行本数 2巻(連載終了)
Wikipedia
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内容 アラサー腐女子とJK腐女子。
同じ腐女子だが歩んできた歴史の種類も量も全く違う2人が出会ったら・・・?
かつての過酷な時代を生き抜いてきた社会人腐女子「オタ子」と女子高生腐女子「フジョ美」。
オフ会で出会った2人はそのまま意気投合してリアルでも友人になったのだが、
共感する部分と、時代の差を感じる部分。それがネタになるという腐女子ジェネレーションギャップコメディ。
また、様々な荒波を潜り抜けてきたオタ子が、まだその入り口にいるフジョ美を導くなどもある。
様々な意味で2人の腐女子の対比や交流を描くコメディ。
感想 「腐女子が出てくる」作品は多くありますが、この作品はタイトル通りがっつり「腐女子」をテーマにしています。
腐女子作品は描く年代によって「厳しい時代を潜り抜けてきた猛者」と「完全オープンな腐女子」が分かれますが、この作品はその両者を比較して、ギャップをネタにするというタイプの作品です。
そのため、「あるある!」「分かる!」というのが強いです。
特に、熟練のオタクたちからするといろんな意味で首を縦に振りたくなるような内容がてんこ盛り。
1巻の帯に「わかりみが腐界(ふかい)」とありますが、まさにそう。

オタ子は腐女子作品でよく見るタイプの「オタであり、腐女子であり、喪女であり、常識人」というタイプのキャラ。
フジョ美は現代的な腐女子代表で、「明るくオープンなオタ、まだまだ未経験な世界が多い、沼の深さと広さを知り始めたところ、社会経験がまだ足りないところあり」な感じです。
個別に見ると実はステレオタイプに近い2種類の腐女子ですが、それが掛け合わさることでこんなにも面白い作品に仕上がるのか、という化学反応が楽しめます。
2人以外にもオタな方々が出てきますが、雑食女子に、百合男子と個性的。
そして何より、全員共通してオタとしての深い沼にしっかりと浸かっている。
また、文章書きと神絵師、同人誌初挑戦など供給側としての立場もバラバラです。
そのため、「オタとしてのあるある」と「それぞれの立場での違い」が強く出ています。

一般ウケは確かに難しい作品ですが、この業界に多少なりとも浸かっている人にとっては滅茶苦茶刺さる作品だと思っています。
単行本 発売日 ・1巻:2018年8月4日
・2巻:2018年12月4日
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(連載サイト)
ヤングエースUP
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